キャバクラをこれからオープンする予定の方で、キャストは揃ったけど接客に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
キャストの接客は売り上げを左右する大事な要素の一つです。
この記事を読んでキャバクラ接客の基礎の理解を深めましょう。
今回の記事では、
- お客様が来店してからの接客の流れ
- 指名獲得のためのワンポイントアドバイス
- ハンドサイン
- ペナルティルール
以上4点の順番でキャバクラ接客の基礎を説明します。
今回の記事には、キャバクラ接客マニュアルが書いてありますが、記事の最後に、この記事に書かれている内容であるキャバクラ接客マニュアルのダウンロードを用意しております。
ダウンロードすることで、有名店舗が監修したマニュアルが無料で手に入ります。
キャバクラの基礎
キャバクラに来るお客様は、非日常を味わうためにキャバクラに来店します。
キャバクラでは、普段生活している時には感じられない幻想的な非日常を体験することができます。
お客様は、普段は会うことのできないキラキラした衣装やメイクの女の子と、普段はできないような疑似恋愛を求めています。
そのようなキラキラした非日常的な世界で、お客様に現実世界を忘れさせ、幻想的な夢の世界を与えられるようにしましょう。
お客様が来店してからの接客の流れ
この記事を読んで、接客の基本をマスターしましょう。
今回は、お客様が来店してから以下の順番で接客の流れを説明します。
- 同伴
- お客様がいない時が待機席でウエイティング
- お客様が来店したら笑顔で挨拶
- おしぼりを渡す
- お客様の隣に座る
- お酒を作る
- 名刺を渡す、自己紹介
- ライターでタバコの火をつける
- グラスの水滴を拭く
- 注文する
- 自分も飲み物を飲む場合
- 灰皿交換
- お客様がお手洗いに行く場合
- 席を立つ時
- お会計を行う
- お見送りをする
同伴
同伴とはお客さんと一緒にお店に出勤することです。
出勤前にお店の外で待ち合わせをして、食事などをした後に一緒にお店に行きます。
同伴について詳しく知りたい方は「本指名より同伴はお得?キャバクラ経営者が知っておきたい同伴の知識」を読んでください。
お客様がいない時は待機席でウエイティング
着く席がないキャストはボーイから指示があるまで、待機席で待ちます。
立ちながら待機するお店と座って待機するお店の2種類があります。
お客様が来店したら、席を立ち挨拶をしましょう。
お客様の中には、待機中のキャストも見ていることがあります。
座りながら待機する際は、休憩ではないのでキレイな姿勢でいましょう。
お客様が来店したら笑顔で挨拶
お客さんが来店して、スタッフに席に着くように指示されたら、席に着く前に一番最初にお客様に対して笑顔で挨拶しましょう。
おしぼりを渡す
お客様におしぼりを手渡しします。
お客様が使ったおしぼりは綺麗にたたみましょう。
お客様がお手洗いに立って戻られる際には、新しいおしぼりを渡します。
お手洗いの近くにおしぼりが置いてあるお店もありますが、置いてない場合はボーイにお願いして新しいものをもらいましょう。
お客様の隣に座る
お客様の隣に座り、お客様の方を向いて、斜めに座ります。
この時、お客様の膝と自分の膝が当たるくらいの距離感がベストです。
膝と膝が当たってしまってOKです。
これだけで、お客様はキャストにドキドキします。
場内指名の確率も格段に上がります。
挨拶する際に深々とお辞儀をする決まりのお店もあれば、ニールダウンするお店もあります。
お酒を作る
カクテルなどはキッチンで作るため注文するだけで良いのですが、お客様がボトルを入れている場合は席でキャストがお酒を作ります。
ボトルセットは自分の近くに置きましょう。
ボトルセットを自分から遠いところに置いたままだと、お酒を作るたびに立ちあがったり、お客様の目の前を遮ってしまったりと不便です。
席に着いたらすぐに自分の近くのテーブルの端の方に寄せておきましょう。
基本セット
ハウスボトル=お客様専用のお酒のボトル
アイスペール=氷・トング・マドラーがセットになったもの
ゲストグラス=お客様用のグラス
どんなお店にも、この基本セットが机の上に置かれています。
席に着くとき、そろっているか確認しましょう。
お酒の作り方〜ロック編〜
①ロックグラスを注文し、グラスを冷やす
ボーイにロックグラスをお願いしましょう。
ロックグラスに氷を3つ4つほど入れ、マドラーでゆっくり氷を回します。
早く混ぜてしまうと氷がとけてお酒が薄くなってしまうので、氷が溶けないようにゆっくりとロックグラスを冷やしましょう。
②グラスの3分の1までお酒を注ぐ
お酒はグラスの3分の1程度まで注ぎます。
たくさんお酒を注ぐと、飲み終える前に氷が溶けて薄くなってしまいます。
最後までおいしく飲んでいただくために、程よい量を注いであげてください。
③最後にマドラーでゆっくり混ぜて完成
最後にマドラーで反時計回りに混ぜて完成です。
次のお酒を作るタイミングはお客様に伺いましょう。
ロックを頼む方は飲み切った後にお代わりをお願いされることがほとんどです。
グラスのお酒の量が少ない状態が続いたら、「おつぎしましょうか?」、「お代わりはいかがですか?」などと聞きましょう。
チェーサー(チェイサー)も欲しいと言われたら、グラスにお水やお茶を注いで横に置きます。
お酒の作り方講座〜水割り編〜
①グラスに氷を入れる
氷は高い位置からではなく、トングで置くようにゆっくりと音を立てないように入れるのがコツです。
入れすぎるとお酒が飲みにくいので、4~5個程度にしましょう。
グラスを冷やすため、マドラーで氷を回しましょう。
②ラベルをお客様の方に向けながら、お客様にお酒の濃さを確認する
お客様にお酒の濃さを確認し、「普通」と言われたら2割程度、イメージで言うと人差し指と中指をアイスが入ったグラスにあて、その高さ分の量を入れます。
お店によってグラスの大きさが違うので、その時に応じて量を調節してください。
お酒を作る際や、おつぎする際には、お客様にお酒の名前を覚えてもらうために、必ずお酒のラベルがお客様の方に向くようにしましょう。
③はねないように水や割ものを入れてマドラーで混ぜる
水や割ものを跳ねないようにゆっくりと注ぎ、マドラーで混ぜます。
お客様にドリンクの水滴がはねないよう、手でコップのフチのあたりを覆いましょう。
④お酒が完成したらコースターの上に置く
ハンカチで水滴をぬぐいながら、コースターの上にお酒を置きます。
⑤お酒が少なくなったら①~④を繰り返す
お客様とトークをしながら、お酒の減りを確認しましょう。
コップの半分以下になったら、①~④の手順を繰り返し、お酒を作ります。
水滴をこまめにハンカチで拭きましょう。
勢い余ってお酒を多く入れすぎたり、お酒を作る時にガチャガチャと音を立てないように気をつけましょう。
※マドラーは半時計回りで混ぜるように意識しましょう。
お水の世界では、「時計回り=時間が進む」ので、時計回りは「はやく時間が経って欲しい」という意味になります。
ライターでタバコの火をつける
お客様がタバコを取り出したら、ライターで火をつけます。
この時、必ずお客様の反対側(もしくは自分の近く)でライターを着火してから、お客様のタバコへ火を持っていきましょう。
お客様の顔の前でライターを着火してはいけません。
何回カチカチしても着火しないのは縁起が悪いので、1回で直火するようにしましょう。
ライターを握っていないもう片方の手は、炎のそばに添えます。
右利きの場合は、右手にライター、左は添えます。(左利きの場合は逆)
ライター残量や、火の調節なども待機時間などに確認しましょう。
グラスの水滴を拭く
グラスから水が垂れてしまうことを防ぐと同時に、お客様の飲むペースを確認することができるので必ず水滴を拭くようにしましょう。
拭き取る専用にボーイからおしぼりを1枚もらっても良いですし、自分の仕事用のハンカチで拭いてあげても良いでしょう。
ハンカチであれば、自分のカラーが出せますし女の子らしさをアピールすることができます。
注文する
ボーイを呼んで注文を伝えます。
お店によってはオーダー表に記入してボーイさんに渡す場合もあります。
お店が忙しい時は呼んでもなかなか来てくれない時もあります。
イライラしがちですが、決して大きな声で叫んだりしないようにしましょう。
自分もドリンクを飲む場合
お客様からドリンクを一緒に飲んで良いと言われたら、一緒に飲みましょう。
ここで注意したいのは、自分から勝手にお酒を飲まないようしましょう。
カクテルの場合はボーイさんにオーダーします。
水割りの場合はレディース用のグラスに、同じように水割りを作ります。
頂く時は、必ずお客様のグラスよりも自分のグラスが下になるようにグラスを合わせて、「いただきます」と乾杯してから飲みます。
灰皿交換
灰皿を取り替える目安は、基本は吸い殻2本、お店によっては1本で即交換という場合もありますので、勤務先のルールに従うようにして下さい。
特に団体客の場合はお話に夢中になって、気がついたら灰皿がこんもりとしてしまうことも珍しくはありません。
吸い殻の本数を常に意識するようにしてください。
灰皿交換の仕方についてですが、2つの新しい綺麗な灰皿を用意しましょう。
吸い殻の溜まった古い灰皿の上に、新しい綺麗な灰皿を一枚かぶせます。
ふたをすることで、吸い殻が飛び散るのを防ぐためです。
新しい綺麗な灰皿をお客様に出しましょう。
お客様がお手洗いに行く場合
お客様がお手洗いに立ったときは扉の前でおしぼりを用意しながら待機します。
お手洗いは家族、仕事、お金のことなど現実世界のことを考えてしまう場所です。
お客様を少しでも早く夢の世界に戻すことができるよう、お手洗いのすぐそばで待機します。
席を立つ時
フリーのお客様に着いている場合、別の席に移動する際には店長やマネージャーが呼びに来てくれます。
可能であればお互いの連絡先を交換できると良いです。
自分のグラスはテーブルの端に移動させます。
お店によっては飲んだグラスは退席する時に自分で持って片付ける、というお店もあります。
自分の指名のお客様の席に着いていて、他の指名の席へ一時的に移る時や、お手洗いへいく時は、自分の飲んでいたグラスの上に名刺をふたのように置きます。
「ここに戻ります」という意味と、ヘルプで着く他の女の子に誰の指名客なのか知らせる意味合いもあります。
名刺が無いとフリー客だと思い込んで連絡先を交換する女の子も出てきます。
指名客を奪った奪われたのトラブルは厄介なので、避けたいですね。
ホコリやゴミがグラスに入るのを避けるためのふたとしての役割もあります。
お会計を行う
お客様がこれ以上延長もせず、もう帰るというときは、チェック(お会計)をします。
お客様から「チェックして」と言われたら、ボーイにチェックと伝えます。
ヘルプでついている場合は、チェック時には必ず指名嬢が帰ってくることになっていますので、指名嬢がもどるまで会話を繋げます。
フリーでついていてチェックとなった場合は、最終の接客をあなたがすることになります。
チェックはテーブルチェック(席に座ったまま会計をすませること)が原則です。
ボーイが計算書を持ってくるので、それをお客さんに渡します。
お客さんは現金もしくはクレジットカードで支払います。
ここで必ず「領収書は必要ですか?」と聞きましょう。
会社の経費で遊んでいる人は必ず領収書が必要となりますので、
領収書が必要な場合は、あて名と日付を聞く事を忘れないでください。
お金もしくはクレジットカードを受け取ったら、ボーイを呼んで渡します。
領収書が必要な場合はボーイに説明します。
現金で、ちょうどの金額を支払い、領収書も必要ない人はこれで完了です。
現金でおつりが必要な人、おつりはないが領収書が必要な人、クレジットカードの人は、ボーイが戻ってくるのを待ちます。
その間もお客さんとの会話を続けましょう。
ボーイが戻ってきて、おつりがある人にはおつりを確認してもらいます。
クレジットカードの人は伝票にサインをしてもらい、それをボーイに渡し、お客様控えをお客さんに渡します。
領収書がある人にはあて名・金額・日付が間違ってないか確認してもらいましょう。
お見送りをする
お見送りをする時はお客様に、フロアの中央を歩いてもらいましょう。
連れ添うキャストはお客様のサイド、出入り口へと誘導するボーイは前というフォーメーションが基本です。
キャバクラの場合は、時間制のシステムをとっているため、店の前までの見送りやビルの上階であればお客さんがエレベーターに乗るまでのお見送りとなります。
キャバクラ接客のワンポイントアドバイス
キャバクラ接客の基本、入店からの流れについておさえていただけましたか?
ここからは、プラスアルファの接客について紹介していきたいと思います。
言葉遣い
丁寧な接客が求められるキャバクラでの言葉遣いは、とても重要です。
正しい言葉遣いのできる、上品な接客を目指しましょう。
参考記事:キャバクラのオーダー・注文で使える接客用語
連絡先を聞く
指名獲得をするには、お客様と連絡先を交換して、同伴をしたりすることが効果的です。
自分のお給料のためにも、お客様と連絡先を交換して、自分の指名を獲得しましょう。
連絡先交換すると、指名してもらえる確率がかなり上がります。
指名交渉
キャバクラの指名には「本指名」と「場内指名」の2種類があります。
「本指名」とはお客様がキャストと飲みたいと言ってお店に来てくださることです。
本指名の場合お客様は通常料金+1000円〜3000円程多くお金を払います。
お店によって違いますが、本指名の場合、指名の本数に対して、あなたのお給料に反映されるお店もあります。
つまり指名が増えれば増えるほどあなたのお給料も増えていくわけです。
指名数が数十あるキャストの時給は数万円〜それ以上になることもあります。
「場内指名」とは、お店に入ってから気に入ったキャストを見つけたお客様が店内でその子を指名したときときのものです。
場内指名の場合お客様は1000円〜2000円のお金を支払います。
しかし、本指名とは違い場内指名の場合、お店よって違いますがこの追加料金の何割かしかもらえません。
本指名がいつまでたってもとれなければクビ…なんてことも当然ありえます。
本指名をどれだけ増やせるかがキャストにとってどれだけ大事なことかわかりましたか?
ハンドサイン
ハンドサインとは、キャバクラでキャストがオーダーをボーイさんに伝えるときに使う手で表すサインのことです。
基本的にはボーイを呼ぶときは手を上げて「お願いします」と言えばきてくれますが、お客様と会話している最中にキャストが何回も大声でボーイを呼んだり、怒ったりしてるとお客様が嫌な気持ちになります。
大声でオーダーを伝えているキャバ嬢よりもハンドサインを使ってオーダーを伝えるキャストの方が仕事もできるように見えるし、スムーズにオーダーが通ります。
ハンドサインをマスターして、スムーズにオーダーしましょう!
- おしぼり
暑いおしぼり
冷たいおしぼり(つめしぼ)
- 灰皿
- ゲストグラス
- レディースグラス
- 場内指名
- アイス(氷)
- メニュー表
- デンモク
- 延長
- お会計(チェック)
- お客様が来店してからの接客の流れ
- 指名獲得のためのワンポイントアドバイス
- ハンドサイン
- ペナルティルール


手を交互に動かします。


デンモク=カラオケ店のタブレット
人差し指をくっ付けて離しましょう。

ペナルティルール
お店にはペナルティルールが設けられていることもあります。
①時間ルール
時間ルール=出勤時間の15分前、同伴の場合は10分前に店内に入ること
※出勤確認として出勤日のPM5:00~PM6:00の間に連絡いたしますので必ず電話に出るようにしてください。
・遅刻・早退・・・1,000円
・当日欠勤・・・3,000円
・無断欠勤・・・10,000円
※風邪・生理痛での欠勤も含むので、出勤日の2日前または前日のPM6:00までに店舗に連絡をすること
②店内ルール
店内ルール=電話対応、更衣室・トイレでの飲食・喫煙、その他マナーの悪い行為
1回につき・・・2, 000円
③営業終了後のアフターは、店側では一切責任を持たないので、行動には十分注意してください。
※ペナルティはお店のイメージと良いサービスをするための最低限のルールです。
お店では罰金にすることを目的にはしていません。時間管理は各自にて徹底してくださ
い。
※赤字の部分は各店舗によって変えてください
まとめ:
今回の記事では、
以上の4点について説明しました。
キャバクラでの接客についてより理解は深まりましたでしょうか?
キャバクラは接客スキルによって、お客様の満足度がかなり変わるので、しっかりとした接客ができるかどうかが、いかに重要であるか分かったと思います。
当サイトでは、キャバクラ接客マニュアルを用意しました。
これさえダウンロードすれば、接客マニュアルをお店で用意する必要もありません。
大した手間ではないはずなので今すぐ用意することをおすすめします。
以下のフォームを記入していただくと、ダウンロードページに飛びます。
このキャバクラ接客マニュアルをダウンロードしてキャバクラにあった接客スキルを身につけていきましょう!