目次
この記事をご覧の方は、以下のような疑問をお持ちではありませんか?
- ラウンジってキャバクラと何が違うの?
- ラウンジ開業に必要な準備や資金はいくら?
- 深夜営業をするにはどうすればいい?
ラウンジは深夜営業が可能で、キャバクラよりも開業ハードルが低いという特徴があります。
本記事では、これからラウンジを始めたい方に向けて実践的な情報をお届けします。
本記事では以下の内容について解説していきます。
- ラウンジとキャバクラの違い
- ラウンジ開業に必要な許可と手続き
- 開業資金の具体的な内訳
- 成功するラウンジ経営の5つの秘訣
読み終える頃には、ラウンジ開業への具体的なロードマップが見えてくるはずです。
そもそもラウンジとは?キャバクラとの違い
「ラウンジ」と「キャバクラ」を混同している方は意外と多いです。
しかし、法律上も営業スタイルも全く異なる業態。
この違いを理解せずに開業すると、法律違反で摘発されるリスクがあります。
①法律上の分類が根本的に異なる
最大の違いは風営法での位置づけです。
- キャバクラ:風営法1号営業(キャストが客席に座る接待が前提)
- ラウンジ:風営法3号営業または深夜酒類提供飲食店
キャバクラは女性が客の隣に座って会話やお酌をする「接待営業」です。
対してラウンジは、カウンター越しの会話が基本で、過度な接待行為は行いません。
②営業時間に大きな差がある
ここがラウンジ最大のメリットです。
- キャバクラ(1号営業):深夜0時で営業終了が義務
- ラウンジ:深夜2時〜5時まで営業可能(自治体により異なる)
深夜酒類提供飲食店の届出を出せば、キャバクラが閉店した後の「二次会需要」を独占できます。
都心部では深夜1時以降の客単価が高く、この時間帯だけで日中の売上を超える店舗も珍しくありません。
③接客スタイルの違いを理解する
接客方法も明確に区別されています。
キャバクラでは女性が客席に座り、ライターで火をつけたりお酌をしたりする「接待行為」が認められています。
ラウンジの接客スタイルは以下の通りです。
- 基本はカウンター越しでの会話
- ライターの着火やお酌は原則禁止
- バーテンダーとの会話を楽しむイメージ
- ただし会話自体は自由に楽しめる
よく「ラウンジは接客が薄い」と誤解されますが、会話でのコミュニケーションは十分に取れます。
むしろ大人の会話力が求められる業態といえるでしょう。
④料金体系がシンプル
料金システムもシンプルさが特徴です。
- キャバクラ:セット料金+指名料+場内指名料+ドリンクバック+延長料金
- ラウンジ:チャージ料金+ドリンク代のみ
ラウンジの平均客単価は6,000円〜12,000円程度。キャバクラの半額以下ですが、回転率でカバーします。
複雑な料金システムを嫌う客層にとって、明朗会計は大きな魅力です。
⑤ターゲット客層の違い
想定する客層も異なります。
キャバクラは非日常の華やかさを求める客層がメインですが、ラウンジのターゲットは違います。
- 30代〜50代の落ち着いた男性
- 「ちょっと一杯」の延長で立ち寄る客
- キャバクラ帰りの二次会利用
- 常連中心のアットホームな空間を好む層
派手さよりも居心地の良さを重視する客層なので、リピート率が高いのもラウンジの特徴です。
ラウンジ開業で最初に決めるべき3つのこと
ラウンジ開業で最初に明確にすべきポイントを解説します。
ここを曖昧にすると後々大きな問題が発生します。
- 深夜営業するかどうか
- 店舗コンセプトの明確化
- 物件選びの戦略
①深夜営業の有無が全てを決める
最初に決めるべきは「深夜営業するかどうか」です。これで取得する許可が変わります。
- 深夜営業しない→風俗営業3号の許可
- 深夜営業する→深夜酒類提供飲食店営業の届出
深夜営業を選択すると売上機会は増えますが、「一切の接待禁止」という制約が付きます。
カウンター越しの会話のみで、お酌やライター着火など接待と見なされる行為は完全NGです。
一方、0時までの営業なら風営法3号で「軽度な接待」が認められます。ただし深夜の稼ぎ時を逃すことになります。
どちらを選ぶかで店舗の方向性が決まるため、最優先で決断しましょう。
【2025年改正版】風営法で違反になる行為と罰則は?摘発されないために
②ターゲットに合わせたコンセプト設計
ラウンジは「なんとなく落ち着いた店」では差別化できません。
誰をターゲットにし、どんな価値を提供するのか、明確なコンセプトが必要です。
コンセプト設計の手順は以下の通り。
- 出店エリアの客層を分析する
- 競合ラウンジの特徴を調査する
- 自店の強みを明確にする
- 具体的なコンセプトに落とし込む
例えば「ビジネスマンの憩いの場」「ウイスキーにこだわる大人のバー」「深夜の隠れ家的空間」など、具体的なイメージが重要です。
キャバクラオープンを成功へ!「コンセプトシート」について解説
③立地選びで売上の8割が決まる
ラウンジの成否は立地で大きく左右されます。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 繁華街から徒歩5分以内
- 深夜営業が可能なエリアか(用途地域の確認)
- 周辺の競合店の数と特徴
- 駅からの導線が明確か
- 家賃が売上見込みの10〜15%以内
特に深夜営業を予定しているなら、住居専用地域では営業できないため、事前の確認が必須です。
また居抜き物件を見つけられれば、内装費を200万円以上節約できます。元バーや元ラウンジの物件は特に狙い目です。
ラウンジ開業に必要な許可と手続き
ラウンジ開業には複数の許可・届出が必要です。営業形態により取得する許可が異なるため注意してください。
- 食品衛生責任者の資格
- 防火管理者の資格
- 飲食店営業許可
- 風俗営業許可または深夜酒類提供飲食店営業の届出
- 開業届の提出
①食品衛生責任者は1日講習で取得可能
全ての飲食店に必須の資格です。
各都道府県の食品衛生協会が実施する講習(約6時間)を受講すれば取得できます。
- 受講料:10,000円前後
- 所要時間:6時間程度
- 試験:形式的な確認テストのみ
既に調理師や栄養士の資格を持っている方は講習不要です。
②防火管理者も1日で取得できる
収容人数30名以上の店舗では防火管理者の選任が義務です。
- 講習時間:甲種は2日間、乙種は1日
- 受講料:5,000円〜8,000円
- 30名以上の店舗は甲種が必要
消防署または日本防火・防災協会で受講できます。
③飲食店営業許可は保健所で取得
必ず内装工事の前に保健所へ事前相談に行ってください。
工事完了後に基準を満たしていないと判明すると、再工事で数十万円の損失になります。
提出書類は以下の通りです。
- 営業許可申請書
- 店舗の図面(平面図・設備配置図)
- 食品衛生責任者の資格証明書
- 水質検査成績書(貯水槽使用時)
申請から許可まで約2週間かかります。
④営業形態別の許可取得
ラウンジで最も重要なのがこの許可です。営業スタイルにより選択肢が分かれます。
パターンA:深夜営業なし(風俗営業3号)
深夜0時までの営業で、軽度の接待を行う場合。
- 申請先:警察署
- 申請手数料:24,000円
- 許可までの期間:約55日
- 営業可能時間:午前6時〜深夜0時
カウンター越しの軽い接客は可能ですが、キャバクラのような密着した接待は不可です。
パターンB:深夜営業あり(深夜酒類提供飲食店営業)
深夜0時以降も営業し、接待行為を一切行わない場合。
- 届出先:警察署
- 手数料:なし(届出のみ)
- 開始可能時期:届出受理後10日経過後
- 営業可能時間:制限なし(自治体の条例による)
深夜営業では接待が完全禁止です。お酌・ライター着火・デュエットなど、接待と見なされる行為は一切できません。
カウンター越しの会話のみが許される営業形態です。
両方取得するハイブリッド型も可能
実は両方の許可を取り、時間帯で切り替える方法もあります。
- 〜深夜0時:風俗営業3号で接客あり
- 深夜0時以降:深夜酒類提供で接客なし
ただし運用が複雑になるため、どちらか一方に絞る店舗が多数派です。
⑤開業届は忘れずに提出
事業開始から1ヶ月以内に税務署へ提出します。
提出方法は3つです。
- 税務署窓口へ持参
- 郵送
- e-Taxでオンライン提出
同時に青色申告承認申請書も提出すれば、節税メリットが大きくなります。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧
ラウンジ開業に必要な開業資金
実際にラウンジを開業するにはいくら必要なのか、具体的な数字で解説します。
結論から言うと、800万円〜1,200万円が現実的なラインです。
キャバクラよりも300万円〜500万円ほど安く開業できます。
- 設備資金:500万円〜800万円
- 運転資金:300万円〜400万円(3〜6ヶ月分)
最低でも600万円あれば小規模ラウンジの開業は可能ですが、余裕を持った運営のためには1,000万円以上を推奨します。
ラウンジ開業の設備資金内訳
開業までにかかる初期投資を項目別に解説します。
①物件取得費:200万円〜400万円
賃貸物件の初期費用です。
【家賃20万円の物件の場合】
- 敷金・保証金:100万円〜200万円(5〜10ヶ月分)
- 仲介手数料:20万円
- 前家賃:20万円
- その他初期費用:10万円
合計:150万円〜250万円
繁華街の一等地なら保証金が家賃の12ヶ月分を超えることもあります。
②内装・外装工事費:100万円〜400万円
ラウンジの雰囲気を決める重要な投資です。
ラウンジはキャバクラほど豪華な内装は不要ですが、落ち着いた大人の空間作りは必須です。
- スケルトン物件:300万円〜400万円
- 居抜き物件(軽リフォーム):50万円〜150万円
- 居抜き物件(そのまま使用):0円〜30万円
元バーの居抜き物件なら、カウンターや照明がそのまま使え、大幅なコストダウンが可能です。
外装(看板など)は10万円〜30万円程度です。
③厨房設備・バックバー:60万円〜120万円
厨房やバックバーに必要な設備としては、以下が挙げられます。
- 業務用冷蔵庫:15万円〜30万円
- 製氷機:10万円〜20万円
- グラス類:5万円〜10万円
- シンク・調理器具:15万円〜30万円
- バックバー(棚・装飾):15万円〜30万円
ラウンジはフードメニューが少ないため、キャバクラより厨房設備費は抑えられます。
④家具・備品:50万円〜100万円
カウンター席が中心になります。
- カウンターチェア:1脚1万円〜3万円×10脚
- テーブルセット:10万円〜30万円
- 照明器具:10万円〜30万円
- 音響設備:5万円〜15万円
- 小物・装飾品:5万円〜10万円
ラウンジは照明と音楽で雰囲気が決まるため、照明と音響には投資する価値があります。
⑤POSレジシステム:20万円〜40万円
ラウンジでもPOSレジの導入を強く推奨します。
「TRUST」というナイトビジネス専門のPOSシステムなら、ラウンジ特有の料金体系にも対応しています。
- 不正防止機能で売上の抜き取りを完全防止
- 給与計算が自動化され事務作業が激減
- 売上データを分析して経営判断に活用
手書き伝票で運用すると、締め作業だけで毎日2〜3時間かかります。POSレジなら数分で完了し、人件費削減につながります。
業界シェアNo.1で継続率99.3%という実績が信頼の証です。
詳しくは水商売専用POSレジ「TRUST」をご確認ください。
⑥広告・集客費:30万円〜80万円
開業初期の認知獲得に必要な投資です。
- Googleマイビジネス登録:無料
- Instagram広告:月3万円〜
- ポータルサイト掲載:月2万円〜5万円
- チラシ・フライヤー:5万円〜10万円
- 紹介案内所への手数料:客単価の20〜30%
ラウンジは落ち着いた客層がターゲットなので、SNSとGoogleマイビジネスの活用が効果的です。
⑦求人費:20万円〜60万円
開業時の人材確保費用です。
- 求人サイト掲載:2万円〜5万円/週
- スカウト紹介料:1名あたり3万円〜20万円
- 派遣利用:時給+手数料20〜30%
ラウンジは会話力が重視されるため、キャバクラより採用ハードルが上がることもあります。
バイト経験や接客スキルのある人材を優先的に採用しましょう。
⑧許可申請費:3万円〜30万円
行政手続きにかかる費用です。
- 飲食店営業許可:18,000円程度
- 風俗営業3号許可:24,000円
- 深夜酒類提供飲食店:届出のみ(無料)
- 行政書士報酬:10万円〜25万円
自分で申請すれば数万円で済みますが、行政書士に依頼すれば手間が省けます。
ラウンジ開業後の運転資金
開業後、黒字化するまでの運転資金も確保しておく必要があります。
最低でも3ヶ月分、できれば6ヶ月分の固定費を用意しておきましょう。
①人件費:売上の35〜45%
ラウンジの最大コストは人件費です。
- キャスト給与:時給2,500円〜4,000円
- ボーイ・ホール:時給1,200円〜1,500円
- 店長・幹部:月給25万円〜40万円
キャバクラより給与水準は低めですが、売上も低いため人件費率は同程度になります。
②家賃:月15万円〜30万円
削減不可能な固定費です。
家賃は売上見込みの10〜15%以内に抑えるのが鉄則です。
月商200万円を目指すなら、家賃は20万円〜30万円が適正ラインです。
③水道光熱費:月5万円〜10万円
深夜営業すると電気代が増えます。
- 電気代:月3万円〜7万円
- 水道代:月1万円〜2万円
- ガス代:月1万円程度
LED照明や省エネエアコンを導入すれば、月1〜2万円の削減も可能です。
④仕入れ代:売上の15〜25%
お酒とおつまみの仕入れ費用です。
ラウンジはドリンクメインなので、原価率をコントロールしやすいです。
- ビール・ハイボール:原価率20〜30%
- ボトル:原価率10〜15%
- 軽食・おつまみ:原価率30〜40%
業務用卸やネット通販を活用すれば仕入れコストを大幅削減できます。
ラウンジ開業資金の調達方法4選
800万円〜1,200万円をどう集めるか。現実的な資金調達方法を紹介します。
①自己資金と貯蓄
最も確実な方法です。
借入がないため返済プレッシャーがなく、経営に集中できます。
目標金額まで貯金する覚悟があるなら、これが最良の選択です。
②家族・友人からの借入
信頼関係があれば、銀行より柔軟な条件で借りられます。
ただし、金銭トラブルは人間関係を壊すリスクがあるため、必ず借用書を作成してください。
返済計画を明確にし、誠実に対応することが大切です。
③現職の経営者からの支援
現在勤めている店舗の経営者から出資を受ける方法もあります。
あなたに独立されるより、利益をシェアする形で支援してくれる可能性があります。
- 「出資するから売上の一部をシェアしてほしい」
- 「将来返せるタイミングで返してくれればいい」
こうした提案をしてもらえるような信頼関係を、日頃から築いておくことが重要です。
④日本政策金融公庫の創業融資
開業資金の融資に積極的な公的機関です。
- 限度額:3,000万円(うち運転資金1,500万円)
- 金利:2〜3%程度
- 返済期間:運転資金7年以内、設備資金20年以内
- 自己資金:総額の1/10以上あることが望ましい
ただし水商売は審査が厳しく、事業計画書の綿密な作成が必要です。
成功するラウンジ経営5つの秘訣
最後に、ラウンジ経営で失敗しないための重要ポイントを解説します。
- 徹底した税務管理
- 深夜営業の戦略的活用
- キャストの質向上
- リピーター獲得の仕組み化
- POSレジによる経営効率化
①税務調査で潰れないために
水商売は税務署のマークが厳しい業界です。
脱税が発覚すれば、数年分の追徴課税で数千万円請求され、店を畳むことになります。
- 売上は必ず正確に申告する
- 領収書・レシートは全て保管
- 税理士と顧問契約を結ぶ
- 現金商売だからこそ記録を徹底
「現金だからバレない」は大間違いです。税務署は銀行口座や生活水準から逆算して調査します。
②深夜営業で差別化する
深夜営業こそラウンジ最大の武器です。
- キャバクラが閉まる0時以降は競合が激減
- 二次会・三次会需要を独占できる
- 深夜1時〜3時の客単価は日中の1.5倍
ただし接待は完全禁止なので、会話力とドリンクの質で勝負する必要があります。
深夜営業を強みにするなら、バーテンダースキルの高いスタッフを配置しましょう。
③会話力のあるキャストを育成
ラウンジはキャストの会話力が全てです。
見た目の華やかさよりも、以下の能力が求められます。
- 大人の男性との会話スキル
- 聞き上手な対応
- 落ち着いた立ち居振る舞い
- 常連客の名前・好みの記憶力
定期的な研修とロールプレイングで、スタッフの接客レベルを向上させましょう。
④リピーター作りを仕組み化
ラウンジは常連客で成り立つビジネスです。
新規客を常連に変える仕組みがなければ、いつまでも安定しません。
リピーター作りに効果的な施策は、以下の通り。
- 初回来店客の情報を必ず記録
- 2回目来店時に名前で呼んで特別感を演出
- LINE公式アカウントで定期的に情報発信
- 常連客限定イベントの開催
顧客管理を徹底し、一人ひとりに合わせた接客をすることがリピート率向上の鍵です。
⑤POSレジで業務効率を劇的改善
ラウンジ経営でPOSレジは必須ツールです。
手書き伝票での運用は以下のリスクがあります。
- 締め作業に毎日2〜3時間かかる
- 計算ミスで売上が合わない
- スタッフの不正が発見できない
- 給与計算が複雑で時間がかかる
水商売専門POSレジ「TRUST」を導入すれば、これらの問題が全て解決します。
- 締め作業が自動化され5分で完了
- 不正が構造的に不可能な仕組み
- 給与計算が自動化され人件費削減
- 売上データをグラフで分析できる
業界シェアNo.1で継続率99.3%という圧倒的な実績があります。
ラウンジ開業時から導入すれば、最初から効率的な経営体制を構築できます。
詳しくは水商売専用POSレジ「TRUST」をご覧ください。
ラウンジ開業・経営のよくある質問
ラウンジ開業や経営に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. ラウンジとキャバクラ、どちらが儲かりますか?
A. 一概には言えませんが、客単価はキャバクラが高く、ラウンジは回転率で勝負します。
- キャバクラ:客単価15,000円〜30,000円、回転率低い
- ラウンジ:客単価6,000円〜12,000円、回転率高い+深夜営業可能
ラウンジは深夜営業で稼働時間を延ばせるため、トータル売上ではキャバクラに匹敵することも可能です。
ただし立地や経営手腕により大きく変わるため、「どちらが儲かる」とは断言できません。
Q2. 未経験でもラウンジ開業はできますか?
A. 可能ですが、最低でも半年〜1年は現場で働いて経験を積むことを強く推奨します。
水商売の経験ゼロでの開業は、失敗リスクが非常に高いです。
- 客層の特徴や扱い方
- キャストの管理方法
- トラブル対応
- 仕入れルートの開拓
これらは現場経験でしか学べません。まずは従業員として働き、業界を理解してから開業しましょう。
Q3. 深夜営業するには住居地域でも大丈夫ですか?
A. いいえ、住居専用地域では深夜酒類提供飲食店の営業はできません。
深夜営業が可能なのは以下の用途地域のみです:
- 商業地域
- 近隣商業地域
- 準工業地域
- 工業地域
物件を決める前に、必ず市役所・区役所で用途地域を確認してください。
Q4. ラウンジでカラオケは設置できますか?
A. カラオケ設置は可能ですが、客と一緒に歌うと「接待行為」と見なされます。
深夜酒類提供飲食店として営業する場合、キャストとのデュエットや手拍子も接待に該当し、違法になります。
風営法3号で営業するなら、カラオケでの軽い接客は可能です。
水商売でカラオケリースを導入するメリットは?費用と注意点を紹介
Q5. ラウンジのキャストは何人必要ですか?
A. 店舗規模にもよりますが、最低でも常時3〜5名は必要です。
- 小規模店(カウンター10席程度):3〜5名
- 中規模店(カウンター15席+テーブル):5〜8名
シフト制を考えると、登録キャストは10名以上確保しておくのが理想です。
Q6. ラウンジでもボトルキープは一般的ですか?
A. はい、ボトルキープはラウンジでも主要な売上の柱です。
むしろラウンジは常連客が多いため、ボトルキープ率が高い傾向にあります。
- ウイスキー:15,000円〜30,000円
- 焼酎:8,000円〜15,000円
- ブランデー:20,000円〜50,000円
キープボトルの管理をしっかり行い、客に「自分の店」という意識を持ってもらうことが常連化の鍵です。
Q7. ラウンジ経営で一番大変なことは何ですか?
A. キャストの確保と定着が最大の課題です。
優秀なキャストがいなければラウンジは成り立ちませんが、採用も定着も簡単ではありません。
- 給与水準がキャバクラより低い
- 会話力が求められるため応募のハードルが高い
- 深夜勤務に対応できる人材が限られる
キャストが働きやすい環境を整え、教育体制を充実させることが長期的成功の鍵です。
Q8. 開業後、黒字化までどれくらいかかりますか?
A. 平均で6ヶ月〜1年程度が目安です。
- 3ヶ月以内に黒字化:約20%
- 6ヶ月〜1年で黒字化:約50%
- 1年以上かかる:約30%
常連客の獲得に時間がかかるため、最低でも6ヶ月分の運転資金は必須です。
Q9. POSレジは絶対に必要ですか?
A. 必須ではありませんが、導入しないと経営効率が大幅に下がります。
手書き伝票の場合は、以下のデメリットが挙げられるでしょう。
- 締め作業に毎日2〜3時間
- 計算ミスのリスク
- 不正の温床になる
- データ分析ができない
月額3〜5万円のPOSレジで、月100時間以上の作業時間を削減できるなら、十分に投資価値があります。
水商売の開業を検討している方へ
水商売の開業には、資金計画から物件選定、許可取得まで、多くの準備が必要です。
開業準備を万全に行うことで、スムーズな営業開始、初期トラブルの回避、無駄な投資の削減、そして開業後の早期黒字化が実現できるでしょう。
弊社のLINE公式アカウントでは、開業を成功させるための以下のサポートを提供しています。
- 開業に必要なPOSレジシステム「TRUST」のご案内
- 顧客管理アプリの導入支援
- シフト管理システムの活用方法
- 物件選定・内装業者など協力業者の紹介
- POSレジ・顧客管理・シフト管理に関する個別相談
開業時から適切なシステムを導入することで、スムーズな運営開始と効率的な経営が可能になります。
開業準備から開業後の運営まで、必要なシステムやツールについて担当者がご案内します。
これから水商売を始める方こそ、ぜひご相談ください。
まとめ:ラウンジ経営で成功する道筋
ラウンジ開業と経営のポイントをまとめます。
- キャバクラとの違いを正しく理解する
- 深夜営業の有無を最初に決断する
- 開業資金は800万円〜1,200万円を目安に
- 居抜き物件活用でコスト削減
- 税務管理を徹底して健全経営
- POSレジで業務効率化と不正防止
ラウンジはキャバクラより開業ハードルが低く、深夜営業という強力な武器があります。
しかし楽に稼げるわけではなく、会話力・顧客管理・経営戦略が問われる業態です。
本記事で解説した内容を実践し、計画的に準備を進めれば、成功確率は大きく高まります。
あなたのラウンジ開業が成功することを願っています!