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男女でお酒を飲んでいると、どうしても男性側が意識してしまうのが「お持ち帰り」。
これはキャバクラにおいても例外ではなく、キャストをお持ち帰りしようと考えるお客さんも決して少なくありません。
しかし結論から言えば、キャバクラでキャストがお持ち帰りされてしまうと、お店はかなりのデメリットを被ることになるでしょう。
今回は以下の内容について紹介していきます。
- キャバクラでお持ち帰りが起きる理由3選
- キャバクラでお持ち帰りが起きることによるデメリット
- キャバクラでのお持ち帰りの実例
キャストの枕営業やお持ち帰りを狙う客層に困っている店長、オーナーの方はぜひご覧ください。
キャバクラでお持ち帰りが起きる理由3選
そもそもですが、キャバクラでお持ち帰りされるケースはかなり多いようです。
実際ネット上での声を集めてみると、体感として、「キャスト経験がある女性のおおよそ2~3割が枕営業の経験がある」とのこと。
これはお店の教育や客層によってもかなり変わってくるでしょうが、10人のうち2~3人はお持ち帰りされていると考えれば、割と多い印象ですよね。
理由としては、主に以下の3つが考えられます。
- どうしても指名客が欲しいキャストの存在から
- 比較的リーズナブルなお店であることから
- キャストがお持ち帰りを断れないため
それでは、なぜキャバクラでそこまでお持ち帰りが発生するのか、その原因から見ていきましょう。
①どうしても指名客が欲しいキャストの存在から
キャバクラでお持ち帰りが発生する理由としてまず考えられるのが、「どうしても指名客が欲しいキャストの存在」です。
指名を取るためにお持ち帰りされてしまうキャストは決して少なくありません。いわゆる枕営業というモノです。
指名本数にノルマがあったりして、キャストがプレッシャーを感じてしまいやすい環境だとこういったことが起きやすいです。
キャストを追い詰めるのではなく、前向きに頑張れるような目標を課すように意識してみましょう。
②比較的リーズナブルなお店であることから
続いて、「比較的リーズナブルなお店である」場合もお持ち帰りが発生する原因となります。
というのも、料金が安いお店はそれだけ客層も悪くなることが多く、お持ち帰りを狙おうとするお客さんが増えてしまうから。
逆に高級店であれば遊び方を知っているお客さんが多くなるので、客層に悩むのであれば価格設定を見直してみるのもいいでしょう。
③キャストがお持ち帰りを断れないため
最後に、「キャストがお持ち帰りを断れなかった」というケース。
- 太客から求められてしまったので断れなかった
- プライベートで半ば強引にお持ち帰りされてしまった
- 新人のキャストで、上手いかわし方がわからなかった
などなど、「不本意にお持ち帰りされてしまった」という場合もあるようです。
このケースを避けるためには、キャストに上手いかわし方を教えるなど、日頃の教育が重要となるでしょう。
場合によってはお店側から「痛客」に対して軽めに釘を刺しておくなど、柔軟な対応が求められることも。
キャバクラでお持ち帰りが起きることによるデメリット
それでは、キャバクラでお持ち帰りが起きると具体的にどのようなデメリットを受けることになるのでしょうか?
以下3つを紹介していきます。
- 他のキャストのモチベーション低下に繋がる
- お持ち帰りによって客が減少する
- あのお店のキャストはやれるという評判がつく
自分のお店のことをイメージしつつチェックしてみてください。
①他のキャストのモチベーション低下に繋がる
お持ち帰り、要するに枕営業によって売り上げを伸ばしているキャストの存在は、健全に接客しているキャストのモチベーション低下に繋がります。
- 「このお店は枕営業OKなんだ」
- 「真面目に接客している自分がバカみたい」
と、ちゃんと頑張っているキャストほど不満に思ってしまうでしょう。
最悪、優秀なキャストがどんどん辞めてしまうなんて可能性もありますので、
- 枕営業を行っているキャストはいないか
- そのキャストや、店の環境に対して不満はないか
など、キャストとのコミュニケーションはしっかり取り、情報収集を行うことが大切です。
②お持ち帰りによって客が減少することも
お持ち帰りされることによってお客さんが減ってしまう可能性もあります。
なぜなら、男は一度抱いてしまえば基本的に満足してしまう生き物だから。
お持ち帰りに成功するとその女性に対する興味がなくなり、別の女性を狙うようになってしまいます。
その後「同じお店で他のキャストのお持ち帰りを狙う」なんてことをする人もあまりいないでしょう。
満足したお客さんは、別のお店に通うようになってしまいます。
③あのお店のキャストはヤレるという評判がつく
お持ち帰りが頻繁に起きるようになると、お店の評判の低下にも繋がりかねません。
- 「あのお店のキャストはヤレる」
- 「軽い女ばかりのお店だからおさわりもOK」
というような噂が流れ始めたら、客層がどんどん悪くなってしまい、真面目にやっているキャストまで被害を受けてしまうことに。
最悪の場合キャスト離れはもちろん、求人募集をしても全く人が集まらない…なんてことになってしまう可能性もあるでしょう。
【責任者向け】キャバクラの枕営業が店舗に及ぼす悪影響とは?防止策を解説
お持ち帰りの実例
それでは、キャバクラでお持ち帰りが発生するケースはどのようなものがあるのでしょう?
世間のイメージとしては、大きく以下3つのパターンで「お持ち帰りできる」と考える方が多いようです。
- お金にモノを言わせる
- 通い詰めてアプローチし続ける
- 元々お持ち帰りOKの契約をしているキャストである
こういったイメージを抱く方が多いようですが、実際にはどのようなお持ち帰りが起きているのでしょう?
具体的なエピソードとして、以下2つを紹介しておきます。
「1人でキャバクラに行った際、付いてくれた子がたまたま彼氏と別れたばかりという話をしていて。中々話も盛り上がったのでLINEを交換して、その子があがる時間に軽く飲み行こうと話してお店を出たんです。社交辞令かと思っていたんですが、LINEしたら返事をくれて、アフターとかではなくそのまま飲みに行くことになりまして。その後は流れでホテルに行ったんですが、普段はこういうことはしないらしいです。
別れたばかりっていうのが大きかったみたいですね。」
キャストも1人の人間。
本当に寂しかったり、お客さんが気になったりしてお持ち帰りされるケースもあるようですね。
「後輩と2人でキャバクラに行った際いつもと同じ子を指名したんですが、ヘルプに付いた子が結構くせ者でした。指名の子が席を話した際にすごい身体を寄せてきたり、ボディータッチが激しかったりして…。指名の子が結構サバサバ系なので、いつもとのギャップにやられてしまいました。
しまいには「次から私を指名してくれたらエッチしてあげてもいいよ」と言われ、後日こっそり会ってホテルへ行きました。
でも気まずいのでもうあのキャバクラは行けません。」
このケースはそうそう有り得ないとは思いますが、極端な話、キャストの教育が至っていないとこういったことに発展する可能性は決して0ではありません。
こういったことを踏まえると、お持ち帰りが起きるタイミングとしては、
- アフターの後に
- プライベートで会った際に
のどちらかが主でしょう。
要するに、店内だけでなくこれらのタイミングにおいても、ある程度のキャスト管理が大切になってくるということです。
キャバクラのお持ち帰り問題に関するよくある質問(Q&A)
最後に、キャバクラのお持ち帰りに関するよくある質問をご紹介します。
Q1. キャストがお持ち帰りされた場合、店舗として何か処分を下すべきでしょうか?
A. まずは状況を詳しく聞き取り、自発的だったのか強要されたのかを判断することが重要。
自発的な枕営業の場合は警告や指導を行い、改善されない場合は契約解除も検討すべきです。
Q2. お客様から「他の店ではお持ち帰りできる」と言われた場合、どう対応すれば良いですか?
A. 「当店は健全な接客サービスを提供しており、そのようなサービスは行っておりません」と毅然とした態度で断りましょう。
お客様には当店のコンセプトと方針を説明し、ご理解いただけない場合は来店をお断りすることも必要です。
短期的な売上より、長期的なブランド価値を重視することが重要です。
Q3. 新人キャストに対して、どのような教育を行えば効果的ですか?
A. 具体的なシチュエーションを想定したロールプレイング形式の研修が効果的です。
「お客様から誘われた時の断り方」「適切な距離感の保ち方」「困った時の助けの呼び方」などを実践的に学ばせましょう。
Q4. 店舗の評判が既に悪化している場合、どのように改善すれば良いですか?
A. まず内部の問題キャストの整理と、厳格なルールの再徹底から始めましょう。
その上で、健全な営業方針を明確に打ち出し、紳士的な客層の獲得に注力することが重要。
改善には時間がかかりますが、一貫した方針で取り組むことが成功の鍵です。
Q5. 優良顧客から口説かれた場合、キャストはどう対応すべきでしょうか?
A. 優良顧客であっても、お持ち帰りの要求には一貫して断る姿勢を保つことが重要です。
「お客様との特別な関係は店舗のルールで禁止されている」「プロとしての線引きを大切にしている」など、相手を立てながらも明確に断る話法を教育しておきましょう。
キャストを教育してお持ち帰りされないようにしよう
最後になりますが、お持ち帰りはまさに「百害あって一利なし」。
逆にお客さんが離れてしまう可能性が高いですし、他のキャストにとっても迷惑。
更にはお店そのものの評判まで下げてしまいますので、お店を繁盛させていきたいのであれば、お持ち帰りされないための教育は徹底したほうがいいといえるでしょう。
ぜひキャストに以下のような教育を施し、お持ち帰りが起きないお店作りを心掛けてみてください。
- お客さんから迫られた際のかわし方を教えておく
- プレッシャーを掛けすぎず、前向きに頑張れるような目標を課す
- お客さんとの関係性のルールをしっかり決めておく
ただ、お持ち帰りを避けるための教育が必要とはいえ、プライベートはキャストの自由。
業務との線引きはしっかり行い、プライベートに干渉しすぎないよう注意しましょう。