ガールズバーの料金・給与システムについて解説!雇用主は必見

ガールズバーの開業を考えている、または既に経営している水商売経営者の皆様、以下のような悩みをお持ちではありませんか?

ガールズバーは比較的ライバルが少なく、経営コストも低く済むため、新規開業のハードルはキャバクラより低い業態。

そこで本記事では、以下の内容について詳しく解説していきます。

ガールズバーのシステムを正しく理解して、スムーズな開業と運営を実現しましょう。

ガールズバーの料金システムの基本

ガールズバーの経営に挑戦する前に必ず押さえておきたいのが、料金システムです。

ガールズバーと一口に言っても、それぞれの店舗により異なる料金システムがありますが、ここでは基本的なものをご紹介します。

①セット料金

ガールズバーの料金には、まず40〜60分毎のセット料金があります。

料金設定は店舗のコンセプトや立地によって変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。

セット料金は店舗の価格帯を決定する重要な要素であり、ターゲット層や競合店の価格を考慮して設定する必要があります。

②延長料金

時間を過ぎたお客には延長料金を請求します。

延長料金は、セット料金と同額から2割程度高く設定するのが相場です。

少しだけ延長したいという方のため、セット時間の半分の時間で延長料金を設定している店舗も多くあります。

③指名(リクエスト)料金

ガールズバーの指名料は、1セット500〜1,000円程度が相場です。

ただし、常にお客と女の子が一対一で会話できるわけではないガールズバーでは、指名の制度をとっていない店舗もあります。

店舗の業態やコンセプトに応じて、指名制度の有無を決定しましょう。

④キャストドリンク料金

飲み放題のセットでも、女の子が飲むドリンクは別料金となります。

一杯あたり1,000円程度が相場です。

キャストドリンクは店舗とキャスト双方の収益源となる重要な項目です。

⑤税金・サービス料

ガールズバーのサービス料金は0〜10%程度です。

サービス料金の表記方法には、以下の2つの方式があります。

消費税・サービス料を抜いて1万円の会計の場合、それぞれの表記法では以下のように支払い料金が算出されます。

このように、表記方法により最終的な支払額に差が生じるため、明確な説明が必要です。

ガールズバーの給与システムと計算方法

次に、ガールズバーの給与システムを紹介します。

水商売の給与計算は複雑で、ここでキャストの不満も生まれやすく、トラブルにもなりかねません。

十分に把握し、きちんと計算することが重要です。

①基本時給

キャストの一番基本的な給与は、時間給。

主に地域によって変動しますが、相場は1,500円から2,000円前後です。

競合店の時給や地域の相場を調査して、適切な時給を設定しましょう。

②バック(歩合)の仕組み

キャバクラと同じように、ガールズバーでもバック(歩合)のシステムがあります。

主なバックの種類は、以下の通り。

バックシステムはキャストのモチベーション向上に直結するため、明確に設定することが重要です。

ガールズバーのドリンクバックの相場は?金額設定と管理のコツを紹介

③キャストから徴収する費用

時給とバックの合計から、キャストから以下のような費用を天引きした金額が、キャストが受け取る給与となります。

では具体的にどのような費用をキャストから徴収するのか見ていきましょう。

源泉徴収

所得税などの税金です。

これを間違えると脱税として摘発される恐れがあるので、正確な計算が必要です。

その他の徴収項目

ガールズバーのシフトが深夜に終わり、店舗の車やタクシーでキャストを送った場合、その費用を徴収する店舗も多いです。

これらの費用については、事前にキャストに明確に説明し、同意を得ることが重要です。

ガールズバーの会計業務を効率化する方法

ガールズバーのシステムは複雑ですが、営業自体は問題なく行えるでしょう。

しかし、ここで問題になるのが売上計算とキャストの給与計算です。

このようなシステムをとると、経営者にかかる売上計算や給与計算などの作業の負担が大きくなります。

紙伝票による管理は厳しい?

お客が一日一日の女の子ごとの指名数、飲んだお酒の数や種類は、複雑で大量な情報になってしまいます。

普通のレジでは対応できないこれらの情報を全て紙の伝票に記録するのは、非常に負担が大きい作業です。

具体的には、紙伝票には以下のデメリットが挙げられます。

これから開業するという方も、紙伝票を使った営業はとても負担を感じるはずです。

明朗会計とは?キャバクラなどの水商売用語の意味を解説

POSシステムで効率化を図ろう

ガールズバーの会計を効率化するには、ガールズバー向けのPOSシステムを導入するのが有効です。

POSシステムとは、何が・誰に・いつ・どこで売れたのかをリアルタイムで集計し、管理・分析するシステムを搭載した、今急速に普及しているレジのことです。

ナイトレジャー特有の料金システムに対応したPOSシステムを導入すれば、営業終了後の締め作業を大幅に減らせます。

複雑な給与計算も自動で行われるため、紙の伝票に割いていた多くの時間が浮くでしょう。

空いた時間を集客やキャストの管理に充てられるほか、集めたデータで経営を改善することができ、お客の増加にもつながります。

ガールズバーのシステムに関するよくある質問

最後に、ガールズバーのシステムに関してよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

①セット料金はどのように決めればいいですか?

立地、ターゲット層、競合店の価格を総合的に考慮して決定しましょう。

です。

開業時は競合調査を徹底し、適切な価格帯を見極めることが重要です。

②バックの設定はどのくらいが適切ですか?

ドリンクバックは1杯300〜500円、指名バックは300〜500円が一般的です。

しましょう。

競合店のバック設定も参考にしながら、魅力的な給与体系を構築することが重要です。

③給与計算でトラブルを避けるには?

給与計算の仕組みを事前に明確に説明し、書面で同意を得ることが重要です。

また、毎月の給与明細を詳細に発行し、計算根拠を透明化することでトラブルを防げます。

④源泉徴収の計算方法がわかりません

キャストは個人事業主扱いのため、報酬に応じた源泉徴収が必要です。

詳細な計算方法は国税庁のホームページや税理士に確認することをおすすめします。

POSシステムを導入すれば、源泉徴収の計算も自動化できます。

キャバクラ向けの税理士事務所10選!オーナー向けに選び方を解説

⑤紙伝票とPOSシステムの違いは?

紙伝票は初期コストは低いですが、集計に膨大な時間がかかりミスも発生しやすいです。

特に複数店舗展開を考えている場合は、POSシステムの導入が不可欠です。

⑥サービス料の表記方法はどちらがいいですか?

TAX(税サ)としてまとめて表記する方がシンプルで分かりやすいです。

重要なのは、お客に明確に説明できる料金体系を構築することです。

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まとめ:ガールズバーのシステムを理解して賢い経営を

今回は、ガールズバーの料金と給与のシステムについて詳しく解説しました。

開業時には、しっかりとした料金・給与のシステムを構築することが必要です。

この記事が、あなたのガールズバー経営成功の一助となれば幸いです。




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