ラウンジとキャバクラの違いを徹底比較!あなたに合った業態はどっち?

この記事をご覧の方は、以下のような疑問をお持ちではありませんか?

水商売を始めようと考えている方の多くが、「ラウンジ」と「キャバクラ」のどちらを選ぶべきか迷っています。

「どちらも女性が接客するお店でしょ?」と思われがちですが、実は法律・営業時間・接客スタイル・客層が全く異なります。

本記事では以下の内容について解説していきます。

読み終える頃には、あなたがどちらの業態を選ぶべきか明確になり、次のステップに進む準備が整います。

ラウンジとキャバクラの5つの違い

まずは両者の基本的な違いを理解しましょう。

この5つの違いを把握すれば、どちらがあなたのビジネスプランに合っているか見えてきます。

①法律上の分類:風営法での位置づけが全く違う

最も重要な違いは、風営法での扱いです。

キャバクラは「接待」を前提とした営業形態で、女性キャストが客席に座り、お酌・ライター着火・デュエットなどの接待行為が認められています。

そのため風営法1号の許可が必要で、取得まで約55日かかり、審査も厳格です。

一方、ラウンジは基本的に「接待なし」の営業形態です。

カウンター越しの会話が中心で、キャバクラのような密着した接待は行いません。

深夜営業をする場合は「深夜酒類提供飲食店」として届出のみで開業可能です(接待は完全禁止)。

深夜営業しない場合は「風営法3号営業」として許可を取得すれば、軽度な接客が可能になります。

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②営業時間:ラウンジは深夜も稼げる

営業時間の違いは、売上に直結する最重要ポイントです。

キャバクラは風営法により、深夜0時以降の営業が全国一律で禁止されています。どんなに客が入っていても、0時には閉店しなければなりません。

違反すると営業停止や許可取消などの重い処分を受けます。

対してラウンジは深夜酒類提供飲食店として届け出れば、深夜営業が可能です。東京都内であれば深夜5時まで営業できる地域もあります(用途地域による)。

実際、都心部のラウンジでは深夜1時〜3時の売上が全体の40〜50%を占めることも珍しくありません。

この時間帯の客単価は日中の1.5倍になることもあり、深夜営業の価値は非常に高いと言えます。

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③接客スタイル:密着か会話か

お客様との接し方が根本的に異なります。

キャバクラの接客は、キャストが客席に座って密着接客を行い、お酌・ライター着火・おしぼり提供などの接待行為が認められています。

指名制度で特定キャストとの時間を独占でき、カラオケでのデュエットや手拍子も可能で、華やかで非日常的な空間を演出します。

一方、ラウンジの接客はカウンター越しでの会話が基本で、お酌やライター着火は原則禁止です。

バーテンダーのように会話を楽しむスタイルで、落ち着いた大人の雰囲気を重視します。接待ではなく「居心地の良さ」で勝負する業態です。

「ラウンジは接客が薄い」と誤解されますが、実際は会話のクオリティが求められる業態です。

ただし注意点として、深夜酒類提供飲食店として営業する場合、カラオケでのデュエット・手拍子・グラスを持ち上げる行為なども「接待」と見なされ違法になります。

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④料金体系:複雑か明朗か

料金システムの複雑さも大きく異なります。

キャバクラの料金体系は非常に複雑で、セット料金(60分5,000円〜8,000円)に加えて、指名料・場内指名料・延長料金・キャストドリンク・TAX・サービス料などが加算されます。

これらが積み重なり、平均客単価は15,000円〜30,000円になります。

対してラウンジの料金体系は非常にシンプルです。

チャージ料金(2,000円〜4,000円)とドリンク代(500円〜2,000円)、ボトルキープ(8,000円〜30,000円)が基本で、TAXやサービス料もなし、または10%程度です。

「気軽に飲みたいけど複雑な料金は嫌だ」という客層にとって、ラウンジのシンプルさは大きな魅力です。

一方、キャバクラは指名やドリンクバックなど細かい料金設定で客単価を上げる仕組みを持っています。

⑤ターゲット客層:誰を狙うか

想定する客層が明確に異なります。

キャバクラのターゲットは20代〜40代の幅広い年齢層で、非日常の華やかさや特別感を求める客層です。

接待や宴会、記念日などの利用が多く、お気に入りのキャストと楽しみたいという心理で来店します。予算感は1万円以上が当たり前という認識です。

一方、ラウンジのターゲットは30代〜50代の落ち着いた層で、居心地の良さやリラックスを求めています。

仕事帰りの一杯や二次会、常連利用が多く、気軽に立ち寄れる「自分の店」が欲しいという心理です。予算感は5,000円〜1万円程度と手頃です。

キャバクラは「特別な夜」を演出する場所、ラウンジは「日常の延長」として使える場所という違いがあります。

実際、ラウンジの売上の60〜80%は常連客から生まれると言われており、一度常連になってもらえれば安定した経営が可能になります。

ラウンジとキャバクラそれぞれのメリット・デメリット

両業態のメリット・デメリットを詳しく比較します。

それぞれの特徴を理解することで、自分に合った業態が見えてきます。

キャバクラのメリット

キャバクラ最大のメリットは客単価の高さです。

平均客単価が15,000円〜30,000円と高く、1回の来店で高収益を上げることができます。

指名制度があるため、お気に入りキャストのリピート率が高く売上が安定しやすいのも特徴です。

また、キャストの個性で差別化しやすく、華やかなイメージで集客しやすいのもメリットです。

SNS映えする店作りが可能で、キャストのモチベーションも指名バックで維持しやすいという利点があります。

回転率が低くても1回の来店で高収益を上げられるため、少ない客数でも経営が成り立ちます。

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キャバクラのデメリット

一方でキャバクラには大きなデメリットもあります。

最大のデメリットは深夜0時で営業終了しなければならないことです。

法律で義務付けられているため、稼ぎ時の深夜帯を逃してしまいます。風営法1号の許可取得には約55日かかり、審査も厳格で、開業までのハードルが高いのも難点です。

開業資金も1,000万円〜2,000万円と高額で、初期投資が大きくなります。

キャスト管理も複雑で、指名争いや給与計算、シフト調整に追われることになります。

料金体系が複雑なため客からクレームが出やすく、ライバル店も多いため差別化が難しいのも課題です。さらにキャストの入れ替わりが激しく、安定した経営が難しいという問題もあります。

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ラウンジのメリット

ラウンジ最大のメリットは深夜営業が可能なことです。

深夜酒類提供飲食店として届け出れば、キャバクラが閉店した後の二次会需要を独占できます。

深夜1時以降の客単価は日中の1.5倍になることもあり、長時間営業で稼働率を上げられます。

開業資金も800万円〜1,200万円とキャバクラより300万円〜800万円安く、許可取得も深夜酒類提供飲食店なら届出のみで開業できます。

料金体系がシンプルなため客が利用しやすく、クレームも少ないのが特徴です。リピート率が高く常連中心の安定経営ができ、落ち着いた客層のためトラブルも少なくなります。

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ラウンジのデメリット

ラウンジにもデメリットは存在します。

最大のデメリットは客単価の低さです。平均6,000円〜12,000円とキャバクラの半額程度のため、客数を増やさないと売上が伸びません。

深夜営業をする場合は接待が完全禁止となり、お酌もライター着火もできません。

また、キャストには会話力が必要で、見た目だけでは勝負できません。

キャバクラのような華やかさや非日常感は出しにくく、回転率で勝負する必要があります。深夜勤務に対応できるキャストの確保も難しく、生活リズムが合わない人が多いのも課題です。

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あなたに向いているのはラウンジ?キャバクラ?診断チェックリスト

自分にどちらが向いているか、チェックリストで確認しましょう。

以下の項目で5つ以上当てはまる方を選ぶのがおすすめです。

キャバクラ開業に向いている人

キャバクラに向いているのは、資金力があり華やかなビジネスを展開したい方です。

高単価ビジネスモデルを目指し、キャスト管理のノウハウがある(または学ぶ覚悟がある)方に適しています。

深夜0時までの営業で問題なく、複雑な料金体系を管理できる方、指名制度でキャストを育てたい方、20代〜40代の幅広い客層を狙いたい方に向いています。

5つ以上当てはまる方はキャバクラ開業に向いています。特に資金力と華やかさへのこだわりがある方にはキャバクラが適しているでしょう。

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ラウンジ開業に向いている人

ラウンジに向いているのは、開業資金を抑えて堅実な経営をしたい方です。

深夜営業で差別化し、落ち着いた大人の空間を作りたい方に適しています。

リピーター中心の安定経営を目指し、シンプルな料金体系で運営したい方、早く開業したい(許可取得に時間をかけたくない)方、常連客との信頼関係を大切にしたい方、30代〜50代の落ち着いた客層を狙いたい方に向いています。

5つ以上当てはまる方はラウンジ開業に向いています。

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チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる

水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。
その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。 このような方向けにしています。
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どちらを選んでも成功のカギはPOSレジ導入

ラウンジでもキャバクラでも、効率的な経営にはPOSレジの導入が必須です。

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ラウンジとキャバクラの違いに関するよくある質問

ラウンジとキャバクラの違いに関してよく寄せられる質問にお答えします。

業態選択の参考にしてください。

Q1. ラウンジからキャバクラへ業態変更はできますか?

可能ですが、風営法の許可を新たに取得する必要があります。

深夜酒類提供飲食店から風営法1号営業への変更には、約55日かかります。また、物件が風営法の基準(保全対象施設からの距離、構造基準など)を満たしているか確認が必要です。基準を満たしていない場合は、物件を変更するか内装を大幅に改装する必要があります。

業態変更には時間とコストがかかるため、開業前にしっかりと業態を決めることが重要です。

Q2. 両方の許可を取得することはできますか?

はい、可能です。時間帯で営業形態を切り替える店舗もあります。

深夜0時までは風営法3号営業で軽い接客を行い、深夜0時以降は深夜酒類提供飲食店として接客なしで営業するというスタイルです。

ただし運用が複雑になるため、どちらか一方に絞る店舗が多数派です。

スタッフの教育や管理の手間を考えると、シンプルな営業形態の方が現実的でしょう。

キャバクラの営業許可はどうやって取るの?必要な許可と取得方法を紹介!

Q3. どちらの方が儲かりますか?

一概には言えませんが、客単価はキャバクラ、回転率と営業時間はラウンジが有利です。

キャバクラは客単価15,000円〜30,000円と高いですが、深夜0時で閉店しなければなりません。ラウンジは客単価6,000円〜12,000円と低いですが、深夜営業で稼働時間を延ばせます。

自分の資金力や経営スタイルに合った業態を選ぶことが重要です。

Q4. キャバクラの方が人気がありますか?

地域や客層によって異なります。

都心部では華やかなキャバクラが人気ですが、地方都市では落ち着いたラウンジの方が支持されることもあります。また、深夜営業できるラウンジは二次会需要で安定した集客が見込めます。年齢層でも異なり、20代〜30代はキャバクラ、40代〜50代はラウンジを好む傾向があります。

どちらが人気かではなく、あなたがターゲットとする客層に合った業態を選ぶことが成功への近道です。

Q5. 未経験でも開業できますか?

可能ですが、最低でも半年〜1年は現場で働いて経験を積むことを強く推奨します。

水商売の経験ゼロでの開業は、失敗リスクが非常に高いです。客層の特徴や扱い方、キャストの管理方法、トラブル対応、仕入れルートの開拓など、現場経験でしか学べないことが多数あります。

まずは従業員として働き、業界を理解してから開業しましょう。

特にラウンジの方がキャバクラよりも開業ハードルが低いため、未経験者にはラウンジからのスタートがおすすめです。

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まとめ:自分に合った業態を選んで成功への第一歩を

ラウンジとキャバクラの違いをまとめます。

両者は似ているようで全く異なる業態なので、しっかり理解した上で選択しましょう。

どちらを選ぶかは、あなたの資金力・経営ビジョン・ターゲット客層によって決まります。

一方、資金に余裕があり高単価ビジネスを目指すなら、キャバクラが適しています。どちらを選ぶにせよ、POSレジの導入・税務管理の徹底・優秀なキャストの確保が成功の鍵となります。

あなたのビジネスが成功することを願っています!




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