目次
この記事をご覧の方は、以下の疑問をお持ちではありませんか?
- キャバクラの料金システムってどんな感じ?
- 料金の相場はどのくらい?
お客様もはもちろん、時には黒服や経営者でも「一般的な料金システムってどんなだっけ?」と疑問を持つことはあるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、キャバクラ経営の経験がある筆者が、料金システムを徹底解説します。
キャバクラの料金システムについて理解を深めたいあなたは、ぜひ参考にしてみてください。
キャバクラの料金システムの基本
キャバクラの料金システムの「普通」がわからない、という方も多いのではないでしょうか。
まずは、キャバクラの基本の料金システムについて確認していきましょう。
- セット料金
- サービス料・消費税
- 指名料金
- キャストドリンク
- 延長料金
- ボトル
- 同伴・アフター
- 持ち込み料金
- クレジットカード決済の手数料
キャバクラの基本的な料金システムと値段の相場について、それぞれ解説していきます。
①セット料金
キャバクラは、「セット」と言われる単位でサービスを提供し、料金や内容は以下の通り。
- 1セットの時間は50~60分
- 1セットの料金は3,000〜10,000円
上記を相場として、時間帯によって料金が変動するお店もあり、一般的に、混雑する遅い時間になるほど料金は高くなります。
なお、1セットに含まれているサービスは以下の通り。
- 席料
- フリーの女の子
- フリードリンク(ビール・ハウスボトル・ソフトドリンク)
お店や地域によって多少異なりますが、ハウスボトルには焼酎・ウイスキー・ブランデーを用意することが多いです。
フリードリンクはお客さんが飲むドリンクのことで、追加料金には加算されません。
また、お酒が苦手なキャストもいるので、キャストがハウスボトルを飲めない事になっているお店も多いです。
②サービス料・消費税
キャバクラでは、全ての行為にサービス料が課されます。
相場としては、料金の10%〜30%程度のサービス料金を設定しているお店が多いです。
また、サービス料の書き方は、以下のように二種類あります。
- サービス料10%と消費税10%を合わせ、TAX(税サ)20%と表示
- サービス料10%・消費税10%と分けて表示
加えて、どちらの計算にするかによって、最終的な金額も変わるので、注意が必要です。
前者の場合は、合計金額に20%をかけた金額になります。
そのため、サービス料・税を抜いて1万円のお会計だった場合、1万円×1.2=12000。
最終的な料金は、1万2千円となります。
後者の場合は、サービス料にも消費税がかかります。
そのため、サービス料・税を抜いて1万円のお会計だった場合、1万円×1.12×1.08=12096。
最終的な料金は1万2096円となります。
サービス料が同じ店舗でも、どちらの表記なのかによって、お会計金額は異なります。
③指名料金
キャバクラでは、気に入った女の子を「指名」し、席についてもらうシステムがあります。
この際にかかるのが「指名料」ですが、大きく分けて以下2つの種類があります。
- 本指名(指名):2,000円〜3,000円/セット
入店時からお気に入りの子を指名 - 場内指名:1,000円〜3,000円/セット
フリーで入ったお客さんが指名
本指名(指名)とは、お客様がお店に入店した段階でお気に入りのキャバ嬢を指名する事です。お客様の会計には、セット料金に指名料金がプラスされます。キャストに対しては、指名バック(指名料金の○%)が給料に加算されます。
場内指名とは、フリー(指名なし)で来店したお客さんが、お気に入りのキャストが見つかった場合にする指名のことです。
同じく指名バックが発生しますが、ボトルバックに関しては発生しないお店が多いです。
上記を踏まえ、本指名の方が料金が高いのが一般的です。
④女の子のドリンク
キャバクラで女の子が飲むドリンクは、基本的にお客様からお金を頂きます。
カクテルや、グラスワイン、グラスシャンパンで値段を分けているお店もありますが、グラス1杯1,000円が相場です。
また、キャストに対しては、ドリンクバックが存在します。
ドリンクバックとは、そのキャストに入れてもらったドリンクの金額のうち、一部の金額が給与となる仕組みです。例えば、ドリンクバックが10%なら、1,000円のキャストドリンクが入った際、100円のバックがキャストの給与となります。
ドリンクバックについて、詳しくは以下の記事を参照してください。
キャバクラの「ドリンクバック」の相場を店舗向けに解説!効率的な管理方法も
⑤延長料金
延長料金とは、「まだ遊びたい!ココに居たい!」というお客様が、滞在時間を延長する際に頂戴する費用です。
相場は、以下のようになっています。
- 1セットの延長:通常セット料金と同額か、同額+1000円
- ハーフ延長(セット時間の半分の延長):1セットの半額〜
トラブルを防ぐため、1セット終了の10分前〜5分前にはボーイからお客様に延長の確認を取るのが基本です。
⑥ボトル
ボトルには、様々な種類がありますが、一般的なのは以下のお酒。
- 焼酎4合瓶
- ウイスキー
- ブランデー
- 日本酒
- シャンパン
- ワイン
価格は、4000円〜数十万円とピンキリです。
出店する場所の競合店などの価格もチェックしながら、決めていきましょう。
キャバクラの中でも特に値段の高いシャンパンについて、いくつかおすすめを紹介しておきたいと思います。
銘柄名 | 通称 | 相場 | 一言 |
モエ・エ・シャンドン | モエ、モエシャン | ¥13000~ | 最も一般的で、クセもない、シャンパンの導入には最適な一本 |
モエ・エ・シャンドン ネクターアンペリアル | モエネク | ¥23000~ | モエ・エ・シャンドンに比べると、モエネクは程よい甘さが特徴的です。 |
モエ・エ・シャンドン ネクターアンペリアル ロゼ | モエネクロゼ、ニル | ¥25000~ | フルーティな香りと、酸味が強く果実の甘みが広がる。光シャンパン |
ドン・ペリニヨン | ドンペリ | ¥45000~ | シャンパンと言えば、、、最も有名 |
ペリエ・ジュエ ベルエポック | ベルエポ | ¥55000~ | 伝統ある高貴なシャンパンで、デザインは芸術的 |
クリュッグ グランド・キュヴェ | クリュッグ | ¥60000~ | シャンパンの帝王と呼ばれている。味も最高級 |
アルマンドブリニャック | アルマンド | ¥180000~ | 超人気の最高級シャンパン。 |
アルマンドブリニャック ・ブラン・ド・ノワール | アルマンドノワール | ¥400000~ | 幻とも言われている。これ以上高いものがあるのか。 |
詳しくは、以下の記事もチェックしてみてください。
【店舗向け】キャバクラのボトルの値段相場!注文してもらうコツも紹介
⑦同伴とアフター
同伴とアフターは、キャストと店外デートできるサービスのこと。
しかし、同伴とアフターとでは、それぞれ時間帯が異なります。
- 同伴:お店の開店前にキャストとプライベートな雰囲気のデートをした後に、一緒に来店すること
- アフター:閉店後の時間に、お店から出てプライベートな雰囲気のデートをすること
それぞれショッピングや、お店の外での食事などを楽しみます。
料金に関しては、料金が別途かかる店とかからない店があります。
追加料金がかかる場合、相場は3,000円〜5,000円のお店が多いです。
ほとんどのお店は全額をキャストにバックし、キャストの給料に加算します。
一方、追加料金をとらないお店では、お金があったり、常連になってくれそうだったり、キャストにとっても非常に良いお客さんにだけ同伴やアフターを認めています。
また、時間帯などの観点から、キャストの安全を鑑みてアフターが存在しないお店も多いです。
⑧持ち込み料金
キャバクラは社交飲食店であるため、一般的にはお酒や食べ物の持ち込みは禁止されていることが多いです。
ただ、一部のお店では持ち込み料を請求する事で、持ち込みを受け付けている場合もあります。
相場は1,000円〜3,000円です。
⑨クレジットカード決済の手数料
キャバクラでは、クレジットカードで決済する際に手数料を請求するお店が多く、相場はお会計の10%程度です。
実は、お客さんにカード手数料を請求することは、クレジットカード会社の加盟店規約で禁止されています。
しかし、お店側としては現金払いが好ましいので、なるべくクレジットカード決済を減らすような施策が取られています。
キャバクラのように給料の即日現金手渡しをすることも多いお店では、店舗にある程度現金を用意しておく必要があるのです。
キャバクラにカード決済を導入しよう!おすすめのクレジット会社を紹介
水商売の料金システムは非常に複雑
ここまでキャバクラの料金システムについて見てきました。
キャバクラの料金システムは非常に複雑ですので、しばしばお店に混乱が生じることもあります。
例えば、以下のケース。
- 新人のボーイがお会計をしたら時間がかかり、そのせいで延長をとれなかった
- お会計のときにドリンク料を間違え、お客さんが怒ってしまった
- 会計のシステムやお酒の値段に変更を加えたのに、伝票に反映されていない
さらに、システムの複雑さを利用して伝票を書き換えて不正にお金を抜き取るスタッフがいたり、締め作業に時間がかかってしまったり、といった困ったことも起きやすいです。
結果、お客さんからの信用低下や、スタッフが定着しないなどの問題につながります。
水商売専用のPOSレジ「TRUST」
そこでおすすめなのが、キャバクラ向けのPOSレジシステム「TRUST」。
飲食店などの経営効率化に使用されているPOSレジですが、キャバクラに導入することで、大きなメリットが得られるでしょう。
水商売専用のPOSシステムであるTRUSTは、以下の特徴を持ちます。
- iPad専用アプリなので、直感的で使いやすい
- 水商売ならではの複雑な計算も自動で行う
- 内訳記載のレシート出力で、明朗会計を実現できる
- 時間の自動計算や、iPadからのドリンク注文など、ボーイの業務をサポート
TRUSTは500店舗以上で導入されている、信頼と実績のあるPOS。
複雑な料金システムでミスを避け、効率化したい方は、ぜひTRUSTをチェックしてみてください。
キャバクラの料金システムまとめ
今回の記事では、主にキャバクラの料金システムについて解説しました。
キャバクラの料金システムは、以下のように様々な要素が組み合わさってできています。
- セット料金
- サービス料・消費税
- 指名料金
- キャストドリンク
- 延長料金
- ボトル
- 同伴・アフター
- 持ち込み料金
- クレジットカード決済の手数料
こうしたシステムの複雑さのために、ミスをしてお客さんに怒られたり、お店に不利益が出たりすることもあるでしょう。
そのような問題をなるべく減らすことができるよう、ぜひPOSレジの活用をご検討くださいね。