目次
キャバクラ開業に必要な許可の種類や取得方法がわからなくて困っていませんか?
結論から言うと、キャバクラ開業には「飲食店営業許可」と「風俗営業許可」の2つが必須で、無許可営業には2025年の改正で大幅に強化された罰則が科されます。
特に客室の床面積と照度の基準は内装工事後だと修正が難しいため、着工前に必ず確認してください。
本記事では以下の内容を解説します。
- キャバクラ経営で絶対に必要な許可の全リスト
- 許可を最速で取るための具体的手順
- 直近の法改正で変わったポイント
- 手続きで絶対にハマる落とし穴とその回避法
開業前に必要な許可を正しく把握して、スムーズな開業準備を進めましょう。
無許可営業は即逮捕。キャバクラ開業で絶対に避けるべき地雷
そもそも、キャバクラ経営には各種許可が必須です。
許可なしでオープンしたら、それは「無許可営業」という犯罪行為です。
2025年6月28日施行の改正風営法により、無許可営業への罰則は大幅に引き上げられました。
無許可営業をやったら、以下のようなケースが待ち受けています。
- 風営法違反:個人は最大1,000万円、法人は最大3億円の罰金(2025年6月改正で大幅強化)
- 食品衛生法違反:2年以下の懲役または200万円以下の罰金
- 営業停止処分や許可取り消し
- 社会的信用の完全崩壊
逮捕されたら店は終わりですので、必ず各種許可を取ってからオープンしてください。
キャバクラで逮捕されるケース7選!健全に営業するためのポイントも
業態で変わる必要許可。あなたの店に本当に必要なのはどれ?

じゃあ具体的に、どの許可を取ればいいのか。
結論から言うと、水商売の業態によって取るべき許可は変わります。無駄な手続きをやる必要はありません。
まず、酒や食品を出すなら「飲食店営業許可」は確定です。キャバクラやスナックなら100%これが必要です。
それに加えて「接待が伴うか否か」で、以下のどちらかを追加取得します。
- 接待を伴う場合:風俗営業許可
- 接待を伴わない場合:深夜酒類提供飲食店営業届出
それぞれの違いを今から解説します。見逃すと100万円単位で損します。
接待を伴う店は風俗営業許可
接待を伴う営業をするなら、「飲食店営業許可」に加えて「風俗営業許可」が必須です。
風俗営業許可を取ると、以下のような「接待」が可能になります。
- 客の横に座って酒を注ぐ
- カラオケでデュエット
- 客と談笑・会話を楽しむ
これらがないキャバクラなんて存在しません。つまり、キャバクラ開業するなら「風俗営業許可」は絶対に必要です。
ただし、風俗営業許可を取ると、営業時間が制限される点は要注意です。
- 平日・土曜:午前0時まで
- 日曜・祝日:午後11時まで
- 地域によっては午前1時まで営業可能な場合もある
接待を伴わないガールズバーやスナックは深夜酒類提供飲食店営業届出
接待が伴わない場合は、「飲食店営業許可」に加えて「深夜酒類提供飲食店営業届出」を出せばOKです。
この届け出により、深夜0時から朝方までの営業が可能になります。
ただしキャバクラに必要な接客は一切できなくなるので、接待を伴わないガールズバーやスナック向けです。
これらを踏まえると、キャバクラ経営に必要な許可は以下の2つです。
- 飲食店営業許可
- 風俗営業許可
ここからはこの2つを、より詳しく解説していきます。
キャバクラでの「飲食店営業許可」

酒や食品を出すなら、飲食店営業許可がないと一切営業できません。
営業開始前に管轄の保健所に「食品営業許可申請」を出して、許可を取る必要があります。
ここからは、飲食店営業許可を得るために必要なことや、許可を得るまでの流れを紹介していきます。
許可を取得する際にクリアすべきもの
申請前に、まず許可を得るために以下2つをクリアしておく必要があります。
- 食品衛生責任者を準備する
- 設備の要件をクリアする
1つずつ見ていきましょう。
食品衛生責任者を準備する
飲食店営業許可を得るには、「食品衛生責任者」の存在が必須です。
とはいえ、講習を受ければ誰でも食品衛生責任者になれます。そこまでハードルは高くありません。
講習は基本1日で終わり、費用も1〜2万円程度です。「食品衛生協会+(県名)+講習」で検索してみましょう。
設備の要件をクリアする
続いて、飲食店としての設備要件をクリアする必要があります。
この際、以下を始めとして多くの設備がチェックされます。
- 保管設備の有無(冷蔵・冷凍設備)
- 換気設備の有無
- 手洗い設備(温水・石鹸・ペーパータオル)
- 給排水設備
設備に関しては後からどうしようもないケースもあるので、内装工事前に管轄の保健所で要件を相談しておくといいです。
設備がOKなら、「清潔で衛生的」な状態を確保して申請しましょう。
許可までの流れ
続いては、実際に飲食店営業許可を貰うまでの流れを紹介していきます。
①管轄の保健所チェック
まず行うべきは「管轄の保健所をチェックする」ことです。
店の場所によって管轄の保健所が決まっているので、「地名+保健所」で検索して、どこに相談すべきかを明らかにしましょう。
②保健所へ事前相談
管轄の保健所がわかったら、内装工事などの各種準備を進める前に事前相談を行いましょう。
その保健所から許可を貰うために必要な要件を教えてもらえるので、店の図面などの必要書類を持って窓口に相談してください。
③必要書類の準備
実際に保健所に許可申請を行うため、必要書類を揃えておきましょう。
- 店舗の図面(調理所に関しては詳しく記載する)
- 最寄駅から店舗までの道がわかる地図、案内図
- 食品衛生責任者手帳または調理師免許
- 営業許可申請書
- 申請手数料(16,000〜18,000円程度)
これらは一例で、必要な書類は保健所によって異なります。
HPや電話で確認したり、事前相談の際にちゃんと聞いておくと安心です。
④申請手続き
必要書類を揃えたら許可申請を済ませます。
申請したらすぐに許可が貰えるわけでなく、立ち合い調査が必要なので、余裕を持って申請を行いましょう。
書類がOKであれば手数料を支払い、調査の日時を決定します。
⑤立会い調査
続いては、保健所による調査です。食品衛生法の基準に沿って店舗に問題がないかチェックします。
OKであれば飲食店営業許可の取得は終了ですが、NGであれば問題箇所を修繕したり再度調査が必要になったりします。
いずれにせよ、保健所からの指示に従うようにしましょう。
⑥許可証の受け取り
調査が無事済んだら、保健所の指示に従って許可証を受け取ります。印鑑が必要になるので用意しておきましょう。
この許可証は掲示が義務付けられているので、受け取った後は入り口やレジの近くなど「見やすい場所」に掲示してください。
ここまでが飲食店営業許可の取得までの流れです。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧
キャバクラでの「風俗営業許可」

続いて、接待を行うために必要な「風俗営業許可」を取得するまでの流れを紹介していきます。
許可を取るためにクリアすべきこと
風俗営業許可を取るためにクリアすべきことは以下の通りです。
- 許可をもらえる「人」がいること
- 許可をもらえる「場所」であること
- 許可をもらえる「構造・設備」であること
それぞれ詳しく見ていきましょう。
許可をもらう人の要件
風俗営業許可を得るには、許可を得る「人」が一定の要件を満たす必要があります。
要件としては「過去に一定の犯罪歴がない」「成年被後見人でない」という点が求められます。
この際、要件を満たしているかをチェックするため、以下のように様々な書類が必要となります。
- 住民票の写し
- 誓約書
- 身分証明書
- 管理者の写真(縦3cm×横2.4cm)
- 登記されていないことの証明書
- 風俗営業管理者講習修了証明書
特に風俗営業管理者講習の受講が義務付けられており、事前に受講を完了させておく必要があります。
お店の場所も重要
風俗営業許可を得るには、店の場所も重要です。
風俗営業を行うには、店が「商業地域」「近隣商業地域」にあることが条件となります。
また、以下の施設からの距離制限もあります。
- 保護対象施設(学校、病院、図書館等)から一定距離以上離れている
- 住居専用地域に設置されていない
距離の基準は自治体条例によって異なります。行政書士か警察署の生活安全課に「店舗がある場所で風俗営業が可能か」相談してみるといいでしょう。
構造・設備の要件
最後に構造・設備にも要件があり、具体的には以下が挙げられます。
- 客室の床面積は、2室以上ある場合は1室16.5㎡以上(和室は1室9.5㎡以上)。客室が1室のみの場合は面積制限なし
- 営業所内の照度が5ルクス以下とならないこと(5ルクス以上を確保する必要がある)
- 騒音・振動が条例で定める数値以下であること
- 客室内に見通しを妨げる高さ1m以上の設備がないこと
- 外部から容易に見通せる構造でないこと
照度と床面積の基準は、内装工事が終わった後の是正が難しいため、着工前に必ず要件を確認しておきましょう。
これらを満たした上で、満たしていることを証明するための書類を作成しなくてはいけません。
- 営業所の平面図
- 営業所のイス・テーブル配置図
- 営業所の音響・照明配置図
- 営業所周辺の略図
- 飲食店営業許可証の写し
図面を作成するために専門的な知識が必要だったりと、やることが多いです。
審査には目安として55日ほどかかる
ここまでの要件を全て満たして書類を提出したとしても、審査には実務上の目安として「55日」程度かかるとされています。
この期間中に店舗検査が行われ、実際の店舗に問題がないか、管轄の警察署によってチェックが行われます。
検査が終わり許可が降りれば「風俗営業許可証」が貰えるので、飲食店営業許可証と同じように、見えやすい場所に貼っておきましょう。
キャバクラ営業に関する最新の法改正情報

風営法は社会情勢の変化に応じて定期的に改正されており、キャバクラ経営者は常に最新の情報を把握しておくことが重要です。
法改正への対応が遅れると、知らないうちに違法状態になってしまい、営業停止や処罰の対象となる可能性があります。
特に2025年6月28日に施行された改正では、無許可営業に対する罰則が大幅に引き上げられました。これまでキャバクラ経営に大きな影響を与える改正のひとつです。
- 無許可営業の罰則強化:個人は最大1,000万円、法人は最大3億円の罰金
- デジタル申請の拡充:一部地域でオンライン申請が可能に
- 管理者講習のオンライン受講が部分的に解禁
これらの変更により、手続きの利便性が向上する一方で、無許可営業に対するリスクは格段に高まっています。
最新の情報は必ず管轄の警察署や行政書士に確認しましょう。
営業時に注意すべきポイント
許可取得後の営業において、以下の点は特に厳格に守る必要があります。
違反すると即座に行政処分の対象となる可能性があります。
- 許可証の掲示義務:見やすい場所に掲示が必要
- 営業時間の厳守:超過すると違反になり得る
- 従業員の年齢確認:18歳未満の雇用は禁止
- 定期的な届出:変更事項は30日以内に届出
特に営業時間の厳守は最も重要で、超過すると営業停止処分を受ける可能性があります。
客の退店完了まで含めて時間管理することが必要です。
はじめての場合は行政書士にお願いする
ここまでキャバクラ営業のための各種許可の取り方を紹介してきましたが、許可を取るには様々な要件を満たした上で、様々な書類を用意する必要があります。
特に風俗営業許可は専門的な知識やツールが求められるので、条件を満たせずに永遠に許可が降りないなんて可能性も決して0ではありません。
よって、許可を取るのがはじめての場合や、周りに頼れる人がいない場合は、行政書士に依頼してみるのも手です。
行政書士に依頼するメリットは、以下の通りです。
- 専門知識による確実な手続き
- 時間の大幅な短縮
- ミスによる再申請リスクの回避
とはいえ、どの行政書士を頼っていいかわからない方も多いでしょう。
トラストタイムズでは信頼できる行政書士を紹介できますので、ぜひ以下から気軽にご相談ください。
キャバクラ営業許可に関するよくある質問
最後に、キャバクラの営業許可に関するよくある質問をご紹介します。
①許可取得にはどのくらいの期間がかかりますか?
飲食店営業許可は申請から1〜2週間程度、風俗営業許可は申請から目安55日程度かかります。
事前準備期間も含めると、開業決定から営業開始まで最低3〜4ヶ月は見込んでおく必要があります。
②許可取得にかかる費用はどのくらいですか?
飲食店営業許可が約18,000円、風俗営業許可が約24,000円程度です。
これに加えて食品衛生責任者講習費(約10,000円)、風俗営業管理者講習費(約20,000円)がかかります。
行政書士に依頼する場合は別途30〜50万円程度必要です。
③許可が下りなかった場合はどうなりますか?
不許可となった場合は理由が通知されます。理由を解消すれば再申請可能ですが、手数料は再度必要になります。
構造的な問題の場合は内装工事が必要になることもあります。
④営業中に変更事項が発生した場合は?
営業者の氏名、営業所の構造設備、管理者の変更等があった場合は、30日以内に変更届出書を提出する必要があります。
重要な変更の場合は事前に相談することをおすすめします。
⑤他の都道府県で営業する場合は?
風俗営業許可は都道府県ごとに取得が必要です。
複数の都道府県で営業する場合は、それぞれで許可を取得しなければなりません。
⑥許可の有効期間はありますか?
飲食店営業許可は5〜8年(自治体により異なる)、風俗営業許可は基本的に無期限ですが、条件に違反した場合は取り消される可能性があります。
水商売の開業を検討している方へ
水商売の開業には、資金計画から物件選定、許可取得まで、多くの準備が必要です。
開業準備を万全に行うことで、スムーズな営業開始、初期トラブルの回避、無駄な投資の削減、そして開業後の早期黒字化が実現できるでしょう。
弊社のLINE公式アカウントでは、開業を成功させるための以下のサポートを提供しています。
- 開業に必要なPOSレジシステム「TRUST」のご案内
- 顧客管理アプリの導入支援
- シフト管理システムの活用方法
- 物件選定・内装業者など協力業者の紹介
- POSレジ・顧客管理・シフト管理に関する個別相談
開業時から適切なシステムを導入することで、スムーズな運営開始と効率的な経営が可能になります。
開業準備から開業後の運営まで、必要なシステムやツールについて担当者がご案内します。
これから水商売を始める方こそ、ぜひご相談ください。
まとめ:キャバクラを営業する際は速やかに許可を取ろう
今回はキャバクラを営業する際に必要な各種許可の取り方について解説してきました。
許可を取るのは面倒かもしれませんが、無許可で営業していると法的処罰の対象となってしまうので、ぜひ速やかに手続きを済ませましょう。
最初は大変かもしれませんが、専門家や色々な人に頼りつつ、速やかに許可を取得するよう心がけてみてください。
適切な許可取得により、安心してキャバクラ経営をスタートし、長期的な成功を実現しましょう。














