目次
キャバクラをこれからオープンする予定の方で、キャストは揃ったけど接客に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事を読んでキャバクラ接客の基礎の理解を深めましょう。
今回の記事では、
- お客様が来店してからの接客の流れ
- 指名獲得のためのワンポイントアドバイス
- ペナルティルール
以上3点の順番でキャバクラ接客の基礎を説明します。
接客の心がけだけでなくお酒の作り方など具体的な接客術も紹介しています。
初めて水商売店舗で働くキャストにも是非見せてあげてください。
キャバクラで求められる接客とは
キャバクラに来るお客様は、非日常を味わうためにキャバクラに来ます。
キャバクラでは、普段生活している時には感じられない非日常を体験することができます。
お客様は、普段は会うことのできないキラキラした衣装やメイクの女の子と、普段はできないような疑似恋愛を求めて来ます。
キラキラした非日常的な世界で、お客様に現実世界を忘れさせ、幻想的な夢の世界を与えられるようにしましょう。
キャバクラで求められる接客
お客様は、キャバクラに普段は出会えない若い可愛い女の子とのキラキラした華やかな世界を求めに来ます。
キャバクラでは普段の日常を忘れられる、接客が求められます。
お客様が来店してからの接客の流れ
この記事を読んで、接客の基本をマスターしましょう。
今回は、お客様が来店してから以下の順番で接客の流れを説明します。
- 同伴
- お客様がいない時が待機席でウエイティング
- お客様が来店したら笑顔で挨拶
- おしぼりを渡す
- お客様の隣に座る
- お酒を作る
- 名刺を渡す、自己紹介
- ライターでタバコの火をつける
- グラスの水滴を拭く
- 注文する
- 自分も飲み物を飲む場合
- 灰皿交換
- お客様がお手洗いに行く場合
- 席を立つ時
- お会計を行う
- お見送りをする
流れを1つずつ解説していきます。
同伴
キャバクラの同伴とはお客さんと一緒にお店に出勤することです。出勤前にお店の外で待ち合わせをして、食事などをした後に一緒にお店に行きます。
同伴の詳細は「本指名より同伴はお得?キャバクラ同伴の知識」こちらをご確認ください
お客様がいない時は待機席でウエイティング
着く席がないないキャストはボーイから指示があるまでは、待機席で待つことになります。
立ちながら待機するお店と座って待機するお店の2種類があります。
この待機中に時給が低くなってしまう、または、時給が発生しまいことを待機カットと言います。
待機中はお客様を呼ぶために携帯をいじっているキャストも多いですが、お客様が来たら中断して、席を立ちきちんと挨拶をしましょう。
お客様の中には、待機中のキャストも見ていることがあります。
お客様は、携帯をいじりながら挨拶をされても、お客様は良い気持ちがしません。
座りながら待機する際は、休憩ではないのでキレイな姿勢でいましょう。
お客様が来店したら笑顔で挨拶
お客さんが来店して、スタッフに席に着くように指名されたら、席に着く時に一番最初にお客様に対して笑顔で挨拶しましょう。
おしぼりを渡す
お客様におしぼりを手渡しします。
お客様が使ったおしぼりを綺麗にたたんでおくのも基本です。
お客様がお手洗いに立って戻られる際には、新しいおしぼりをお渡しします。
トイレの近くにおしぼりが置いてあるお店もありますが、置いてない場合はボーイにお願いして、新しいものをもらいましょう。
お客様の隣に座る
お客様の隣に座り、お客様の方を向いて、斜めに座ります。
この時、お客様の膝と自分の膝が当たるくらいの距離感がベストです。
膝と膝が当たってしまってOKです。
これだけで、お客様はキャストにドキドキします。場内指名の確率もグンと上がります。
挨拶する際に深々とお辞儀をする決まりのお店もあれば、ニールダウンするお店もあります。お辞儀やニールダウンはとても丁寧に見えるのでオススメです。
お酒を作る
カクテルなどはキッチンで作るため注文するだけで良いのですが、お客様がボトルを入れている場合は席でキャストがお酒を作ります。
ボトルセットは自分の近くに置いておきましょう。
ボトルセットを自分から遠いところに置いたままだと、お酒を作るたびに立ちあがったり、お客様の目の前を遮ってしまったりと不便なため、席に着いたらすぐに自分の近くのテーブルの端の方に寄せておきましょう。
ハウスボトル=お客様専用のお酒のボトル
アイスペール=氷・トング・マドラーがセットになったもの
ゲストグラス=お客様用のグラス
どんなお店にも、この基本セットが机の上に置かれています。
席に着いたとき、そろっているかチェックしておきましょう。
ハウスボトルの種類は焼酎・ウィスキー・ブランデーの3種類から選べるお店が多いです。
お酒の作り方〜ロック編〜
⓵まずはロックグラスを注文し、グラスを冷やす
お客様の中にはロックを希望される方もいらっしゃいます。
その時は、ボーイさんにロックグラスをお願いしましょう。
ロックグラスに氷を3つ4つほど入れ、マドラーでゆっくり氷を回します。
早く混ぜてしまうと氷がとけ、せっかくのお酒が薄くなってしまうので、余分な水分が増えないようにゆっくりグラスを冷やしましょう。
②グラスの3分の1にお酒を注ぐ
お酒はグラスに対して、3分の1程度までの量を注ぎます。
たくさんお酒を注ぐと、飲み干す前に氷が溶けて薄くなってしまいます。
最後までおいしく飲んでいただくために、程よい量を注いであげてください。
③最後にマドラーでゆっくり混ぜて完成
次のお酒を作るタイミングはお客様に伺いましょう。
ロックを頼む方は飲み切った後にお代わりをお願いされることがほとんどです。
グラスのお酒の量が少ない状態が続いたら、「おつぎしましょうか?」「お代わりはいかがですか?」などと聞きましょう。
チェーサー(チェイサー)も欲しいと言われたら、グラスにお水やお茶を注いで横に置きます。
お酒の作り方講座〜水割り編〜
①グラスに氷を入れる
氷は高い位置からではなく、トングで置くように上品に入れるのがコツです。
入れすぎるとお酒が飲みにくいので、4~5個程度にしましょう。
グラスを冷やすため、マドラーで氷を回しましょう。
②ラベルをお客様の方に向けながら、お客様にお酒の濃さを確認します
「普通」と言われたら2割程度、イメージで言うと人差し指と中指をアイスが入ったグラスにあて、その高さ分の量を入れます。
お店によってグラスの大きさが違うので、その時に応じて量を調節してください。
お酒を入れる時は、ボトルのラベルがお客様の方を向くように注ぎましょう。
お酒を作る際や、おつぎする際には、お客様にお酒の名前を覚えてもらうために、必ずお酒のラベルが上に来るようにしましょう。
③はねないように水や割ものを入れてマドラーで混ぜたら完成
この時、お客様にドリンクの水滴がはねないよう、手でコップのフチのあたりを覆うと親切です。
④お酒が完成したらコースターの上へ
ハンカチで水滴をぬぐい、コースターの上にお酒を置きます。
ここで、「私も一緒に乾杯していいですか?」と自然に聞きましょう。
⑤お酒が少なくなったら①~④を繰り返す
お客様とトークをしながら、こまめにお酒の減りをチェックしましょう。
コップの半分以下になったら、①~④の手順でまたお酒を作ります。
水滴をこまめにハンカチで拭きましょう。
勢い余ってお酒を多く入れすぎないように注意しましょう。
お酒を作る時にガチャガチャと音を立てないように気をつけましょう。
急がずに丁寧に作りましょう。
※このときマドラーは半時計回りで混ぜるように意識しましょう。
お水の世界などでは、「時計回り=時間が進む」ということで「はやく時間が経って欲しい」という意味になってしまうため、時計回りではなく、反時計回りで混ぜるようにしましょう。
ライターでタバコの火をつける
お客様がタバコを取り出したら、すかさずライターで火をつけます。
この時、必ずお客様の反対側(もしくは自分の近く)でライターを着火してから、お客様のタバコへ火を持っていきましょう。
お客様の顔の前でライターを着火してはいけません。
何回カチカチしても着火しないのは縁起が悪いので、1回で直火するようにしましょう。
ライターを握っていないもう片方の手は、炎のそばに添えます。
右利きの場合は、右手にライター、左は添えるだけです。(左利きの場合は逆)
ライター残量や、火の調節なども待機時間などに確認しておく事が大切です。
グラスの水滴を拭く
グラスから水が垂れてしまうことを防ぐと同時に、お客様の飲むペースを確認することができるので必ず水滴は拭くようにしましょう。
拭き取る専用にボーイからおしぼりを1枚もらっても良いですし、自分の仕事用のハンカチで拭いてあげても良いでしょう。
ハンカチであれば、自分のカラーが出せますし女の子らしさをアピールすることもできます。
注文する
席に着いてお客様がフードを注文したい時や、女の子にカクテルなどを飲ませてくれる場合は手を挙げ、フロアのボーイさんを呼んで注文を伝えます。
お店によってはオーダー表に記入してボーイさんに渡す場合もありますね。
「すいませーん!」や「お願いしまーす!」と言うとボーイさんはすぐに駆けつけてくれますが、忙しい時など呼んでもなかなか来てくれない時もあります。
イライラしがちですが、決して大きな声で叫んだりしないようにしましょう。
自分も飲み物を飲む場合
お客様からカクテルやお酒を頂く時があります。
水割りの場合はレディス用のグラスに、同じように水割りを作ります。カクテルの場合はボーイさんにオーダーします。
頂く時はグラスを合わせて「いただきます」と、乾杯してから飲みます。その時はお客様のグラスよりも自分のグラスは下になるようにグラスを合わせます。
灰皿交換
まずは灰皿を取り替える目安ですが、基本は吸い殻2本、お店によっては1本で即交換という場合もありますので、勤務先のルールに従うようにして下さい。
特に団体客の場合はお話に夢中になって、気がついたら灰皿がこんもりとしてしまうことも珍しくはありません。
吸い殻の本数を常に意識するようにしてください。
次に灰皿の交換の仕方ですが、吸い殻で埋まった灰皿を新しい灰皿へと交換するには、2つの新品の灰皿が必要になります。
まずは交換方法ですが、新しい灰皿を吸い殻のある灰皿の上にかぶせます。
新品の灰皿で、使用済みの灰皿にフタをする感じですね。
灰が舞わないようにしっかりとキャップをしたら外へと追いやり、新しい灰皿を取り出すというものです。
使用済みの灰皿の上に新品の灰皿をかぶせます。
フタをすることで吸い殻が飛び散るのを防ぐためです。
お客様がお手洗いに行く場合
お客様がトイレに立ったときは扉の前でおしぼりを用意しながら待機します。
トイレは家族、仕事、お金のことなどと考えてしまう場所です。
夢を見てもらう場所であるキャバクラにとって危険な存在です。
そのため、そろそろ帰ろうかなんて考えているお客様を少しでも早く夢の世界に戻すことができるよう、トイレのすぐそばで待機するというわけです。
席を立つ時
フリーのお客様に着いている場合、他の女の子と交代の時間や、別な席に移動する際には店長やマネージャーが呼びに来てくれます。
その時はお客様に自分の名刺を渡し、可能であればお互いの連絡先を交換できると良いです。
自分のグラスはテーブルの端に移動させておきます。
お店によっては飲んだグラスは退席する時に自分で持って片付ける、というお店もあります。
自分の指名のお客様の席に着いていて、他の指名の席へ一時的に移る時や、お手洗いへ中座する時には、自分の飲んでいたグラスの上に名刺を蓋のように置いて置きます。
『ここに戻りますよ』という意味合いのほか、ヘルプで着く他の女の子に誰の指名客なのか知らせる意味合いもあります。
名刺が無いとフリー客だと思い込んで連絡先を交換する女の子も出てきます。
指名客を奪った奪われたのトラブルは厄介なので、避けたいですね。
また、どれくらいで戻るのかわからないのでホコリやゴミがグラスに入るのを避けるための蓋としての役割もあります。
お会計を行う
お客さんがこれ以上延長もせず、もう帰るというときは、チェック(お会計)をします。
お客さんから「チェックして」と言われたら、ボーイを呼んでチェックと伝えます。
ヘルプでついている場合は、チェック時には必ず指名嬢が帰ってくることになっていますので、指名嬢がもどるまで会話を繋げます。
フリーでついていてチェックとなった場合は、最終の接客をあなたがすることになります。
チェックはテーブルチェック(席に座ったまま会計をすませること)が原則です。
ボーイが計算書を持ってきますので、それをお客さんに渡します。
お客さんは現金もしくはクレジットカードで支払います。
ここで必ず「領収書は必要ですか?」と聞きましょう。
会社の経費で遊んでいる人は必ず領収書が必要となりますので、
領収書が必要な場合は、あて名と日付を聞く事を忘れないでください。
お金もしくはクレジットカードを受け取ったら、ボーイを呼んで渡します。
領収書が必要な場合はボーイに説明します。
現金で、ちょうどの金額を支払い、領収書も必要ない人はこれで完了です。
現金でおつりが必要な人、おつりはないが領収書が必要な人、クレジットカードの人は、ボーイが戻ってくるのを待ちます。
その間もお客さんとの会話を続けましょう。
ボーイが戻ってきて、おつりがある人にはおつりを確認してもらいます。
クレジットカードの人は伝票にサインをしてもらい、それをボーイに渡し、お客様控えをお客さんに渡します。
領収書がある人にはあて名・金額・日付が間違ってないか確認してもらいましょう。
お見送りをする
お客様に、フロアの中央を歩いてもらいましょう。
連れ添うキャストはお客様のサイド、出入り口へと誘導するボーイは前というフォーメーションが基本です。
キャバクラの場合は、時間制のシステムをとっているため、店の前までの見送りやビルの上階であればお客さんがエレベーターに乗るまでのお見送りとなります。
キャバクラ接客のワンポイントアドバイス
キャバクラ接客の基本、入店からの流れについておさえていただけましたか?
ここからは、プラスアルファの接客について紹介していきたいと思います。
言葉遣い
丁寧な接客が求められるキャバクラでの言葉遣いは、とても重要です。
正しい言葉遣いのできる、上品な接客を目指しましょう。
連絡先を聞く
指名獲得をするには、お客様と連絡先を交換して、同伴をしたりすることが効果的です。
自分のお給料のためにも、お客様と連絡先を交換して、自分の指名を獲得しましょう。
連絡先交換すると、指名してもらえる確率がかなり上がります。
指名交渉
先ほどから「指名」という言葉がよく出てきていましたね。キャバクラの指名には「本指名」と「場内指名」の2種類があります。
「本指名」とはお客様があなたと飲みたいと言ってお店に来てくださることです。これを本指名といいます。
本指名の場合お客様は通常料金+1000円〜3000円程多くお金を払います。
お店によって違いますが、本指名の場合、指名料の全額があなたのお給料に反映されるお店もあります。
つまり指名が増えれば増えるほどあなたのお給料も増えていくわけです。
指名数が数十あるキャストの時給は数万円〜それ以上になることもあります。
「場内指名」とは、お店に入ってから気に入ったキャストを見つけたお客様が店内でその子を指名したときときのものです。
場内指名の場合お客様は1000円〜2000円のお金を支払います。
しかし、本指名とは違い場内指名の場合、お店よって違いますがこの追加料金の何割かしかもらえません。
本指名がいつまでたってもとれなければクビ…なんてことも当然ありえます。
本指名をどれだけ増やせるかがキャストにとってどれだけ大事なことかわかりましたか?
水商売の接客の基礎ペナルティルール
お店にはペナルティルールが設けられていることもあります。
今回はペナルティーの例を紹介します。数字は店舗ごとにアレンジしてみてください。
①時間ルール
時間ルール=出勤時間の15分前、同伴の場合は10分前に店内に入ること
※出勤確認として出勤日のPM5:00~PM6:00の間に連絡いたしますので必ず電話に出るようにしてください。
・遅刻・早退・・・1,000円
・当日欠勤・・・3,000円
・無断欠勤・・・10,000円
※風邪・生理痛での欠勤も含むので、出勤日の2日前または前日のPM6:00までに店舗に連絡をすること
②店内ルール
店内ルール=電話対応、更衣室・トイレでの飲食・喫煙、その他マナーの悪い行為
1回につき・・・2, 000円
③営業終了後のアフターは、店側では一切責任を持たないので、行動には十分注意してください。
※ペナルティはお店のイメージと良いサービスをするための最低限のルールです。
お店では罰金にすることを目的にはしていません。時間管理は各自にて徹底してくださ
い。
※数字の部分は各店舗によって変えてください
キャバクラ接客をマスターしてお客様に最高のおもてなしを
今回の記事では、
- お客様が来店してからの接客の流れ
- 指名獲得のためのワンポイントアドバイス
- ペナルティルール
以上の3点について説明しました。
キャバクラでの接客についてより理解は深まりましたでしょうか?
キャバクラは接客スキルによって、お客様の満足度がかなり変わるので、しっかりとした接客ができるかどうかが、いかに重要であるか分かったと思います。
今回の接客術をマスターして最高のおもてなしができる店舗を目指しましょう。