目次
- ガールズバーの利益率ってどのくらいなの?高い?低い?
- 利益率を高める方法やテクニックはある?
ガールズバーをこれから営業するにあたり、「ぶっちゃけ利益率ってどれくらいなの?」と気になる方は多いのではないでしょうか?
結論から言いますと、ガールズバーの利益率はかなり高い部類であると言えるでしょう。
本記事ではガールズバーの利益率に関して以下の内容を紹介していきます。
- そもそも利益率とは?
- ガールズバーの利益率が高い3つの理由
- ガールズバーの利益率を高めるためのコツ
ぜひガールズバーの利益率について押さえ、開業を前向きに検討してみてください。
そもそも利益率とは?
「そもそも利益率ってなに?」という方もいるでしょうから、まずは定義についてみていきましょう。
利益率とは
売上げに対する「利益」の比率のこと。
要するに、いかに少ない費用で売上を出しているかを示す数値。
算出方法は「利益÷売上×100=利益率」。
利益とは
売上から各種経費・費用を差し引いたもの。
算出方法は「売上ー費用=利益」。
これらを踏まえて例を見てみましょう。
家賃:10万円
仕入れ費:20万円
人件費:50万円
広告費・雑費:10万円
利益:10万円
まずこの場合、売上100万円に対して利益は10万円で、利益率は「10%」となります。
家賃:10万円
仕入れ費:10万円
人件費:20万円
広告費・雑費:10万円
利益:50万円
一方で、上記の例だと売上100万円に対し利益が50万円なので利益率は「50%」となります。(このような例はほとんどあり得ませんが)
このように各種経費や費用が少なく、利益が高ければ高いほど利益率も高いです。
つまり利益率が高いビジネス=少ない費用で高い利益をあげやすいビジネスだと言えるでしょう。
利益率の高さは、ビジネスの「儲けやすさ」に直結します。
ガールズバーの利益率はどのくらい?
一般的には「飲食店の利益率は10%行けば良い方」と言われていますが、ガールズバーの利益率は「10~20%」、高ければ「40%」も狙うことが可能です。
昨日初めてガールズバーに行ったんだけど
1時間半、2杯 ×2人
で勘定11000円だった。料金システムどうなってんのかよく知らへんけどすごい利益率高くて目から鱗だった。。
— 👨💻しげた🍳 (@FaLiP_lvsg) June 2, 2019
1日47万売り上げる15坪のガールズバーってどんな店なの。。。
利益率も60%近いけど粗利?— トーフマン(概念・2点兄弟兄) (@takeishikun) December 1, 2019
このように世間的にも「ガールズバーは利益率が高い」と感じる方は多いようです。
それでは、なぜガールズバーはそこまで利益率が高いとされているのでしょうか?
ガールズバーの利益率が高い3つの理由
ガールズバーの利益率が高い理由としては、主に以下の3つが挙げられます。
- 水商売の市場規模が大きいため
- 他の水商売と比較してキャストの人件費が安いため
- お酒の利益率が高いため
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
水商売の市場規模が大きいため
まず、そもそも水商売は市場規模が大きい業界とされており、その市場規模はおよそ2兆円と言われています。
これは他の業界の市場規模と比較してみるとわかりやすいでしょう。
- 語学ビジネス:1兆円
- 缶コーヒー:1兆円
- 理美容業界:2兆円
市場規模の大きさは、それだけその市場で食べていける人たちの数に直結します。
性風俗産業を全廃業させろとかの暴論かましてる輩がいるようですが、水商売除く性風俗産業の市場規模は3.5兆円を超えます(2014年時点)。これがいかに巨大な規模かはお菓子や酒の市場と比較してもわかる。市場規模の大きさはイコール雇用規模です。この市場で生活できてる人達が少なくとも100万人いる pic.twitter.com/dkOrycGLYl
— 荒川和久/独身研究家/コラムニスト (@wildriverpeace) July 25, 2020
ガールズバーの利益率の高さに直結する話題ではありませんが、それだけ稼ぎやすく、お金を落とす人が多い市場であることは覚えておきましょう。
他の水商売と比較してキャストの人件費が安いため
続いてガールズバーは、他の水商売と比較してキャストの人件費が安く済みます。
二次元に帰依すると宣言したけど、ガールズバーだけは行きたい。キャバみたいなハーレム型じゃないから人件費掛からないし、安いんだよね。
— ukdata (@ukrss) April 24, 2012
やっぱ、自分の金でやるなら、ガールズバーですな。初期投資も少ないし、人件費も安いし、女の子の管理も楽だし、細々とやるには向いてる。けど、まあ、暫くは経験を積まなければならぬ。
— ペチニーズ (@petiniizu) April 23, 2012
この理由としては以下が挙げられるでしょう。
- 男一人に対して女一人でなくともいい。マイナス営業でもOKなため
- キャバクラほどキャスト同士の競争が激しくないため
※マイナス営業:客につけるキャスト数が客数を下回ること。男2人にキャスト1人で回すなど
実際、ガールズバーはキャバクラ等より気楽な気持ちで働いているケースが多いはず。
このようにガールズバーは客単価はそこそこ高く取れつつも人件費が安く済むため、利益率が高くなりやすい業態なのです。
お酒の利益率が高いため
ガールズバーでは主にお酒が商品として出るかと思いますが、このお酒の利益率がとても高いです。
例としてみてみると、各お酒の原価は以下の通り。
- サワー、〇〇ハイ:60~70円
- ハイボール:40~50円
- ビール:100円
こういったお酒を1杯1,000円近くで提供できるわけですから、当然利益も出やすいです。
ここにセット料金も合わさるので、延長を促したり、キャストのドリンクを出してもらえるよう工夫したりすることで、さらに利益を出しやすくなります。
詳しくは儲かるガールズバーが必ずやっている3つのコツをご覧ください。
ガールズバーの利益率を高めるためのコツ
ただでさえ「20~40%」と高い利益率が狙えるガールズバーですが、考えなしに経営しても上手くいくわけではありません。
ガールズバーを経営する際は、ぜひ以下3つのコツを意識してみてください。
- 固定費を減らす
- 損益分岐点を死守する
- 「利益率の高さ」にこだわり過ぎない
1つ1つ解説していきます。
固定費を減らす
ガールズバーで利益率を高めるためには、以下2つの方法があります。
- 売上を増やし、「利益」を増やす
- 固定費や変動費を見直し、「費用」を減らす
これら2つによって利益の割合が高まれば、自然と利益率が高まることになります。
しかし売上に関しては増やそうと思ってもそう簡単に増えるわけではありません。
よって今すぐできることとして、「固定費と変動費を減らす」ことをおすすめします。
- 固定費:売上の上下に関係なく固定的にかかる費用。家賃や社員の人件費など
- 変動費:売上額に連動して変動する費用。ドリンク代や繁忙期のアルバイトの人件費など
このうち「変動費」は読みきれない部分やコントロールしきれない部分もありますが、「固定費」に関しては特に調整しやすい部分です。
固定費が多いと以下のようなデメリットを受けることとなります。
- お店の売上がうまく立たない際、出費だけがかさむ
- 損益分岐点(※)が上がり、赤字化しやすくなる
※損益分岐点:赤字になるか黒字になるかの境目。赤字ライン。
最近のコロナウイルスに関しても固定費が大きいお店とそうでないお店では、受けるダメージ量も異なります。
銀座のクラブでは月の固定費は2500万円以上の
お店もある。
給付金や工夫じゃ乗り切れない。
国は東京のテナント料や人件費の実態が
分かっていないのでは?
コロナによって水商売の多くは閉店に追い込まれる。
これも時代の変化だと切り捨てられるのでしょうか?— プレフ (プレジャー フロッグ) (@martwoo) May 25, 2020
よってお店を決める時点から「固定費」も念頭に置き、土地や物件を選ぶようにしましょう。
固定費はもちろん利益率にも直結してきます。
損益分岐点を死守する
続いて、「損益分岐点」を死守するよう心がけることも大切です。
こちらの損益分岐点を下回ってしまうと赤字となってしまうため、お店の維持が難しくなってしまいます。
利益率を高めることも重要ですが、その前に最低目標として「損益分岐点を死守する」こともしっかり掲げておきましょう。
「利益率の高さ」にこだわり過ぎない
ここまで利益率の大切さについて紹介してきましたが、利益率ばかりに拘りすぎないことも大切です。
利益率ばかりを追求してしまうと無駄な費用はどんどん省かれ、利益のみを追求していくことになります。
しかし、費用を増やすことにも以下のようなメリットがあるんです。
- 課税所得が減り、支払う税金が少なくなる
- 経費を今後のための設備投資、人材投資に活用する
よって、利益率だけにこだわりすぎるのも考えものです。
特に節税は大切ですので、税金周りの知識もつけておきたい方は、ぜひキャバクラオーナーが支払うべき税金もチェックしてみてください。
まとめ
今回はガールズバーの利益率について紹介してきました。
利益率の高さはそのままお店の「儲ける能力」を表します。
そしてガールズバーは、以下3つの理由から利益率がとても優れているビジネスだと言えます。
- 水商売の市場規模が大きいため
- 他の水商売と比較してキャストの人件費が安いため
- お酒の利益率が高いため
しかし利益率はあくまで一つの指標。
節税や投資の意味で経費をうまく活用していくことも大切ですので、多角的に良いお店を作っていけるよう心がけましょう。
そうなるとお店の数字の分析が欠かせないので、ぜひガールズバー向けのPOSレジ「TRUST」の詳細も併せてチェックしてみてください。