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ホストクラブといえば、やはり華やかなシャンパンボトルがたくさん空いている光景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ホストクラブにおけるボトルは、売り上げの鍵でもありますし、ホスト自信の人気の高さを象徴するものでもあるでしょう。
本記事では、ホストクラブに置くべきおすすめのボトルや、注文してもらうためのノウハウ、またボトルの管理方法についてご紹介します。
ボトルの種類
ホストクラブではお酒のことを「ボトル」と呼びます。
まずは、定番ボトルの種類や値段についてご紹介します。
シャンパン
ボトルといえばやはりシャンパンでしょう。価格の低いものから順にいくつか紹介していこうと思います。
「カフェ・ド・パリ」は、店頭価格15,000円~20,000円ほど。通称「カフェパ」の相性で親しまれていて、シャンパンの中でも最も安価な部類でしょう。
「モエシャン」の相性で親しまれる「モエ・エ・シャンドン」も定番中の定番です。白・ロゼ・ブラックの3種類あり、モエ白で50,000円、モエロゼは70,000円、モエ黒は90,000円前後でしょう。シャンパンタワー用にオーダーする人も多いようです。
最近話題の高級シャンパンといえば「アルマンド」が人気です。キラキラとしたボトルが映えるので、バースデーなどのイベント毎の際に多く開けられるもので、価格もカラーによって違っており、安いものでも400,000円前後、高いものでは1,000,000円相当もする超高級シャンパンです。
オリシャン
オリシャンとは、「オリジナルシャンパン」の略のことで、そのお店でしか飲めない特別なシャンパンです。
ボトルにお店の名前が入ったものや、ホストの顔写真が入ったものなどもあります。バーステーなどのイベント時に限定で出すというお店もあるようですね。
価格もお店によってまちまちで、目安としては50,000円〜150,000円ほどが相場でしょう。
飾りボトル
「飾りボトル」はホストクラブのマストアイテムとも言える存在です。
飾りボトルは普通のボトルに比べてデザイン性が良いものが多く、その名の通り「卓を飾り付けるための装飾物」として扱われています。
飾ることを目的としたボトルではありますが、お酒なので中身を飲むことも可能です。飾りボトルの値段はシャンパンよりもピンからキリまであり、ホストのステータスを表しているとも言えるでしょう。
「シンデレラ」というガラスの靴をモチーフにしたボトルが1番安いもので、だいたい15,000円〜50,000円ほど。さらにこのシンデレラをキラキラにデコレーションした「デコシンデレラ」になると値段がアップし、70,000円〜300,000円になります。
イルカをモチーフにした「ドルフィン」は、ボトルがとてもかわいらしく、女性のお客さんに人気があります。陶器で作られたボトルで、値段は150,000円〜300,000円ほど。
テディベアをモチーフにした「テディ」は、プラチナ・ローズ・ゴールドなどの高級感のあるタイプやハロウィンの衣装を纏ったハロウィンバージョンなど、バリエーションが豊富なのが特徴です。値段は200,000円〜300,000円ほど。
「ヘネシー リシャール」は、なんと店頭価格で2,500,000円〜3,000,000円もする超高級ボトル。ホストにとっても憧れのボトルだと言えるでしょう。
飾りボトルは次回来店時にも飾る
飾りボトルは卸したその日にだけ飾るわけではありません。次回以降も来店のたびにお客さんの卓に飾ります。
給料日前などでお客さんがシャンパンやボトルを卸せないと、卓が寂しく見えてしまい、ホストとしてもお客さんとしても気になってしまいますよね。そのような状況を回避する目的としても、飾りボトルは役立つことがあるのです。
ボトルを卸してもらうためのノウハウ
ホストは、さまざまな方法でお客さんにボトルを卸してもらおうとするでしょう。この、ホストがお客さんにボトルを卸してもらうときに使うテクニックは「煽り」と呼ばれます。
お店によっては、そのような内容をまとめたマニュアルを用意しているところもあるようです。
本記事では、ボトルを卸してもらうためのノウハウを少しだけご紹介します。
そもそも煽りとは
「煽り」とは、売上に繋げるためのテクニックです。
「煽り」と聞くとあまり聞こえがよくないかもしれませんが、ここを自然な流れでお客さんが気持ちよく注文できる流れに持っていくのができるホストというわけですね。
「ほかの卓に行きたくないから」とお酒を入れるように頼む
ホストは担当しているお客さんからボトルの注文が入ると、そのお客さんの元に行かなければならない決まりがあります。
そのため「ほかの卓に行きたくない」というのはお客さんからすれば「あなたから離れたくないから」とも取れるわけですね。お気に入りのホストからこんな風に言われれば、うれしい気持ちになってボトルを卸してくれるお客さんもいるものです。
ほかのお客さんを煽るために「仮置き」させてもらう
「仮置き」とは、たくさんのボトルを卓に仮置きすることで、ほかのお客さんからすれば「あの卓くらいボトルを入れないとお目当のホストは独占できない」と思います。そのようにして、ほかのお客さんの心理状況を煽っているわけですね。
あくまでも仮置きの状態なので、置かれた卓のお客さんは置かれたボトルの支払いの必要はないのですが、目の前に置かれたことによって「せっかくだし本当に入れちゃっていいよ」と言ってくれるお客さんもいるでしょう。
ボトルの管理方法
前述で紹介した飾りボトルは、そのお客さんが来店した際に都度飾るものになるので、どのボトルをどのお客さんが入れてくれたのかをお店側で管理しておかなければなりません。
最後に、ボトルの管理方法についてご紹介します。
管理方法は大きく3つ
ボトルの管理方法は、一般的に3つ挙げられるでしょう。
1つ目は、お客さん別にボトルタグに名前を書いて管理する方法。
2つ目は、名刺ケースに個人情報やボトル番号を入れて管理する方法。
3つ目は、ボトル管理アプリやシステムを導入して管理する方法です。
特に気をつけなければならないのが、高額な飾りボトルです。あまり多い事例ではありませんが、お客さんがホストクラブに通うのをやめた際に、卸していた飾りボトルを引き取ろうとしたときに高額なボトルだけなくなっていた、ということもあります。
ホストクラブにはホストも内勤も含めれば多くの人が出入りしていますから、万が一ということもあるでしょう。
そのため、1,000,000円を超えるボトルは鍵のかかった棚に管理するなど、盗難にも気をつけたほうがいいかもしれませんね。
ホストクラブにあるボトルの金額はピンキリ
本記事では、ホストクラブでのボトルについて、種類やお客さんに卸してもらうためのノウハウなどをご紹介しました。
ホストクラブに置いてあるボトルの金額は、今やピンキリです。特に飾りボトルは入手困難なものも多く、仕入れ値によってお店で提供する際の値段も大きく変動します。
そのような高額のボトルを常時置いておくお店は少ないかもしれませんが、高額なボトルはホストにとっても憧れの対象です。ぜひ、高額なボトルを卸してもらえるようなホストが在籍するお店になるように、より良いお店つくりを目指してくださいね。