目次
この記事をご覧の方は、以下の疑問をお持ちではありませんか?
- ホストクラブの経営はどれくらい儲かるの?
- ホストクラブオーナーの年収や収入事情が知りたい!
人気ホストともなれば、年収1,000万円以上も稼ぐ人がいる世界。
そんなホストを多数雇っているのですから、ホストクラブの経営者はどれだけ儲かっているのでしょうか。
本記事では、以下の内容を解説していきます。
- ホストクラブを経営するのはどんな人?
- ホストクラブのオーナーは大きく2パターン
- ホストクラブ経営者の収入・給料
ホスト経営者の収入事情を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ホストクラブを経営するのはどんな人?
そもそも、どんな人がホストクラブの経営者になっているのでしょうか。
結論から言いますと、ホストクラブを経営している人のほとんどが、もともと自分もホストをやっていた人です。
それも、お店のNo.1やNo.2など、いわゆる「人気ホスト」と言われるような人がホストクラブ経営者になるケースが大半を占めています。
「もともとホストの道しか歩んでこなかった」という人も多く、その道を選択する人が多いようですね。
ホスト経験者でなければホストクラブ経営者にはなれない、というわけではありませんが、正直いきなりホストクラブを経営するのは厳しいでしょう。
ホストクラブの経営にはもちろんお金も必要ですが、業界のルールやお店が売れるためのノウハウが必要です。
その点において、ホストクラブ経営の際、ホストとしての経験はかなりものを言うと言えるでしょう。
ホストクラブのオーナーの収入はどう決まる?
それでは、ホストクラブのオーナーの収入はどう決まるのでしょうか。
簡潔に結論を言うと、以下の計算式で年収は決まります。
お店に来たお客さんが使ってくれたお金が、そのまま儲けになるわけではありません。
そこから、以下のような「経費」が引かれます。
- ホストの人件費
- お店の家賃
- お酒の仕入れ代など
極端な話、1,000万円稼いでも、お店の家賃や人件費の合計が1,100万円なら、100万円赤字というわけです。
また、計算式で示したように「年商」と「年収」は異なるので、そちらも押さえておきましょう。
ホストクラブのオーナーは大きく2パターン
ホストクラブの経営者には、大きく以下の2通りがあります。
- 雇われオーナー
- 自己資金で経営しているオーナー
まずは、それぞれのオーナーの違いについて見ていきましょう。
①雇われオーナー
まず1つは、他にホストクラブを経営しているオーナーに雇用される、いわゆる「雇われオーナー」。
支店長のような存在というわけですね。
雇われオーナーであったとしても、仕事内容は通常のオーナーとほぼ変わりません。
ただし、報酬面に関しては、実際に資金を出資しているオーナーの裁量で決定されるでしょう。
もしくは、フランチャイズ店としての出店で、本部の会社から力を借りるパターンもあります。
この場合、月に「売上の〜%」などのロイヤリティ(権利料金)を本部に支払う必要があります。
多くのホスト経営者がフランチャイズであり、「独立」を謳いつつ、実際はフランチャイズ契約のケースが多いようです。
②自己資金で経営しているオーナー
もう1つは、実際に自分自身で資金を出し、ホストクラブを経営しているオーナー。
お金の貯め方としては、以下のようにさまざまです。
- ホスト時代の貯金を使う
- 先輩などから出資を受ける
こうした自己資金でホストクラブを開業します。
フランチャイズなどと異なり、ロイヤリティなどを支払う必要はないものの、売上を軌道に乗せるまでは金銭的に辛い状況が続くでしょう。
ホストクラブの経営者の収入・給料は?
では、実際ホストクラブの経営者であるオーナーの収入や給料はどうなっているのでしょうか。
結論として、一口に「ホストオーナー」と言っても、以下のパターンで収入は異なります。
- 地方のホストクラブ経営者
- 地方都市のホストクラブ経営者
- 都心部のホストクラブ経営者
それぞれ解説していきます。
①地方のホストクラブ経営者
地方(人口数万人規模の町や郊外)でホストクラブを経営している場合、売上はそれほど大きくないものの、コストも抑えやすく、安定した収入が見込めます。
以下のモデルケースで考えてみましょう。
- 店舗数:1つ
- 在籍ホスト:10名以下程度
- 月商:200~400万
- 広告費や家賃は安く抑えられる
この場合、収入予測は以下の通りです。
- 月間利益: 50〜80万円
- 年間利益 :600〜1,000万円
経営者が現場に立ってプレイングマネージャーとして働いている場合、月収はさらに上がることも。
地方で固定客を掴んで安定経営をしているタイプが多く、堅実に稼ぐスタイルです。
②地方都市のホストクラブ経営者
続いては、宇都宮・岡山・静岡・熊本など、地方の中核都市でホストクラブを経営しているパターンです。
競合はあるものの、一定の需要があり、しっかり戦略を立てれば高収入も狙えます。
以下のモデルケースで収入を考えてみましょう。
- 店舗数:1〜2店舗
- 在籍ホスト数:10〜20人
- 月商:500〜1,000万円
- 客単価は都心より低いため、回転率と固定客が重要
この場合、収入予測は以下の通りです。
- 月間利益 :100〜200万円
- 年間利益 :1,200〜2,400万円
競合数も多くなるため、経営センスが問われる立ち位置です。
3店舗以上展開できるオーナーであれば、マックスで1億円辺りも狙えるでしょう。
③都心部のホストクラブ経営者
歌舞伎町・大阪ミナミ・名古屋栄など、いわゆる「ホストの聖地」で活躍する経営者たちは、規模も売上もケタ違い。
競争は激しいものの、当たれば超高収入が実現します。
以下のモデルケースで考えてみましょう。
- 店舗数:1〜3店舗(グループ展開含む)
- 在籍ホスト数:20〜50人
- 月商:1,000万円〜1億円以上
- 広告・キャスト育成・イベント企画など経営の引き出しが重要
この場合、収入予測は以下の通りです。
- 月間利益 :300〜800万円
- 年間利益 :3,000万〜1億円超
テレビやSNSでも話題になる有名ホストクラブの多くが、このゾーンに該当します。
カリスマホストの育成やメディア戦略、グループ経営によって「事業家」として成功を収める人も多くいます。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧
儲かるホストクラブオーナーの特徴
モデルケースを3つ紹介しました。
しかし文中でも触れたように、同じエリアの経営者でも、手腕次第で収入は大きく変動します。
ここからは、儲かるホストクラブ経営者の特徴を確認していきましょう。
- プレイヤーとしての実績がある
- 育成・マネジメントが上手い
- 数値管理をしている
それぞれ解説していきます。
①プレイヤーとしての実績がある
プレイヤーとしての実績がしっかりと積み上がっていれば、ホストクラブを作っても人気店になり、結果として儲かるでしょう。
プレイヤーから経営者に立場が移るといえど、プレイヤー時代の実績は質の高い集客や求人につながります。
実績があれば、お店の大きさや立地・売り上げによっても収入は変わるものの、数千万から億単位の収入を得る人も珍しくありません。
しかしながら、それも実績があってのこと。
ホストクラブ全てが稼げるわけではないため、無名の人が知らない土地で急にホストクラブを立ち上げても、実質オープン休業状態が続いてしまいます。
②育成・マネジメントが上手い
儲かるホストクラブオーナーは、育成も上手いです。
ホストクラブが儲かるためには「ホストに稼がせる」必要があり、ホストの成長がお店の成長に直結します。
そのため、ホストをマネジメントできない経営者は、お店を伸ばすことも難しいでしょう。
また、オーナーという立場になれば、基本的には裏方に周り、お店の経営に力を入れる必要があります。
グループ展開をしていくとなれば、信頼してお店を任せられる店長などの育成も欠かせないでしょう。
ホストクラブを経営する上で、当然ですが店舗の規模が大きくなればなるほど収入は増えます。
系列店を複数店舗経営する人の中には、億単位で稼ぐ方もいるため、「グループ展開できるか」も重要な指標です。
総じて、人を育てられるオーナーは、稼げる可能性が高いです。
③数値管理をしている
数字に強いホストクラブ経営者も、収入が高い傾向にあります。
数値は絶対的な指標であるため、論理的な店舗運営には、数字を読み解く力は必須です。
実際、今は「POSレジ」などを使い、しっかり数値分析するホストクラブも多いです。
データを活用できる経営者は、それだけで安定した経営を実現できるでしょう。
水商売(キャバクラ)用のPOSレジ4つを比較!他業種のレジとの違いも解説
ホストクラブ経営はフランチャイズがほとんど
ホストとして成功している人から、よく「独立する」という言葉を耳にすることはないでしょうか。
ホストクラブから独立する、というのは、そのとき働いていたお店を辞めて、自分でホストクラブをプロデュースし、経営することを指します。
しかしながら、前述したように「完全独立」とうたっているホストクラブでも、そのほとんどがフランチャイズ契約なのです。
ホストクラブの仕事はほかの仕事とは異なり、業界特有の独自ルールが厳しく、完全独立するのは難しい世界だと言われています。
最後に、そんなフランチャイズ契約のメリット・デメリットを見ていきましょう。
①フランチャイズ経営のメリット
トラブルのリスクを最小限に抑えて独立する方法が、フランチャイズです。
メリットは以下の通りです。
- グループのノウハウをもらえるため、成功確率が高まる
- グループを知っているお客様が通いやすい
- グループ店舗のネームバリューや信頼感を借りられる
利益は100%得られない分、失敗のリスクも抑えられるので、トータル的に考えれば利益が増えていることも多いです。
②フランチャイズ経営のデメリット
フランチャイズ経営のデメリットは、ズバリロイヤリティーの支払いがあることでしょう。
売上の数パーセントをロイヤリティーとして支払わなければならない、という契約になっているケースがほとんどです。
しかしながら、必ずしもロイヤリティーの支払いによって利益が減るわけではありません。
例えば、完全独立した場合で、売上が2,000万円に対し、粗利益が600万円だった場合。
フランチャイズ経営のお店で売上が3,000万円に対し、粗利益が900万円、ロイヤリティーが売上の3%と定められていれば、支払いは90万円です。
それでも粗利益は810万円残りますよね。
完全独立するより、すでに成功しているノウハウを得て出店した方が、成功し、稼げる可能性も上がるのです。
必ずしも完全独立することが成功する方法とは限らないと言えるでしょう。
戦略を立てて経営すればホストクラブは儲かる!
今回は、ホストクラブオーナーは儲かるか?について解説しました。
結論としては、ホストクラブの経営は儲かります。
が、全くの未経験からでは難しく、プレイヤーとしての実績も必要で、起業資金もかなりの額を用意しなければなりません。
プレイヤーとして人気になることも容易なことではありませんし、年齢の制約もあるでしょう。
しかし、業界としてはとても夢のある世界であると言えます。
億を稼ぎたい!という人は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。