ボトルキープはどう管理する?おすすめのサービスを比較

スナックやキャバクラ、ガールズバーなどお酒を提供するお店で導入されていることが多い「ボトルキープ」というサービス。

ボトルキープにはお店側としてのメリットも多く、以下のような悩みを解決してくれる可能性があります。

しかし、ボトルキープのネックポイントは、キープボトルの管理をどうしていいかわからないこと。

本記事では、以下の内容について詳しく解説していきます。

ボトルキープの導入を検討している方や、現在の管理方法に課題を感じている方はぜひ参考にしてください。

ボトルキープとは

そもそもボトルキープとは、どのようなサービスなのでしょうか。

です。

このボトルで購入したお酒は、お店に保管しておくことができ、お客様はボトルの中のお酒が残っている限りいつ来店しても無料でそのお酒が飲めます。

具体的な料金例

例えば、1杯500円のウイスキーがボトルキープでは1瓶3,000円で購入できるとします。

ボトルに720ml入っているとして、1杯あたりが30mlとすれば、24杯分になります。グラス注文では3,000円で6杯しか飲めないので、ボトルキープの方が断然お得です。

ただし、ボトルはいつまでも保管されているわけではなく、ほとんどのお店ではボトルキープできる期間を3ヵ月から半年などに定めています。

ボトルキープは日本特有のサービス

サービスとしても海外にはみられないもので、日本独自のサービスです。ボトルキープというサービスに馴染みのない外国人からすれば、キープボトルの中身を見て「なぜ中途半端に中身を残したボトルを並べているの?」「あのボトルは飲んでもいいの?」と疑問に思うようです。

ボトルキープのメリット

ボトルキープは、お客様にとってもお酒をより安くより多く飲めるのでメリットがありますが、もちろんお店側にとってもたくさんのメリットがあるのです。

基本的には、次のような3つのメリットが挙げられるでしょう。

①常連客を獲得できる

お客様がボトルをキープするということは、1度では飲みきれない前提で注文していることになりますよね。つまり、何度も来店する気がある、また来ようと思ってもらえたということです。

ボトルをお店に置いている間は「キープボトルが残っているから」「もうすぐボトルキープの期限が切れてしまうから」と、お客様が来店するための理由づけが生まれることにもなるでしょう。

お店側としては、常連客を獲得することは売り上げを安定させることにも繋がるので、これはかなりのメリットだと言えます。

②利益を先に獲得できる

例えば、ウイスキーをボトルで1本仕入れたとします。これをグラスで1杯ずつ提供していれば、だいたい6,7杯ほどの注文が入るまでは利益は出ません。つまり、そこまでの間はボトルとしての売り上げは赤字の状態ということです。

しかし、ボトルキープでは、最初にボトルを注文された際にまとめてボトル代金を支払います。そのため、仕入れにかかった原価などを含めた、まとまった利益を先に確保しておけるのです。

これはキャッシュフローの改善にも繋がるでしょう。お店側としては在庫を抱える負担も減るので、一石二鳥でもありますね。

③口コミで宣伝が広がる

ボトルキープしているお酒は、友人や知人とシェアできるようになっています。そのため、ボトルキープしているお客様は、「ボトルキープしているお店があるから行こう」「あのお店には俺のボトルがあるから飲んでいいよ」など、気軽に友人を誘いやすくなるのです。

つまり、口コミでの宣伝効果があるということですね。もちろん、ボトルキープで発生する宣伝効果には限界がありますが、導入するだけで低予算で宣伝ができるのはありがたいことです。

ボトルキープのデメリット

では、ここまでお店側にとってもお客様側にとってもうれしいことばかりのように見えるボトルキープですが、デメリットはあるのでしょうか。

導入するにあたって、お店側に考えられる2つのデメリットがあります。

①スペースが必要になる

ボトルキープを導入するには、当然のことですがお客様のボトルを管理するためのスペースが必要となります。また、既存のボトルキープ以外にも、新規でボトルキープをするお客様用のボトルを保管しておくスペースも必要になるでしょう。

ボトルは小さいもので720mlサイズ、大きいもので一升瓶が一般的でしょう。店のキャパが広ければ問題ないかもしれませんが、店のキャパが小さい場合にはボトルの大きさを統一するなど、工夫しなければなりません。

開店時に想定していなかった場合には、改装なども必要になる可能性があります。

②管理が大変になる

「ボトルにお客様の名前を書いておけばいいだけでしょう?」と思う人もいるかもしれませんが、ボトルキープは数が増えると、管理はかなり大変になります。

管理する情報としては、ボトルキープしているお客様の名前・お酒の種類・ボトルの残量など。このような情報を管理するためには、仕組みづくりや事務的な作業を含めると、かなり工数がかかってしまうのです。

ボトルキープの数が少なかったり、店のキャパが小規模であれば、比較的管理は容易です。しかし、店のキャパが大きい場合やボトルキープをメインにするお店の場合には、管理方法を事前に検討しておかなければ、後で大変な目にあうでしょう。

おすすめのボトル管理システム

ここまでは、ボトルキープの仕組みやメリット・デメリットをみてきました。

ボトルキープにおけるお店側の最大の問題点は、その管理システムです。そこで、を3つご紹介します。

①TRUSTボトル・顧客管理アプリ

TRUST顧客は、水商売に特化した顧客・ボトル管理アプリです。

常連のお客様の情報は頭で覚えている方が多いと思いますが、以下のような詳細情報まで管理できます。

しかも、無料で利用できるので無駄な費用もかかりません。

TRUST顧客管理アプリの詳細はこちら

②顧客・ボトル管理アプリ ナイトワークス

ナイトワークスは、ボトルキープを採用している飲食店の運営をサポートする業界に特化したアプリです。

ボトルキープに関する管理機能が充実していて、「ボトル保管期間管理機能」では、ボトル開封日で保管期間をチェックしてくれます。

ボトルキープにおいて、ボトルの有効期限を管理するのは結構大変な作業です。

あらかじめ設定した有効期限を過ぎると、ボトル名ごとに表示される経過日数を赤く表示して警告してくれます。これによってわかりやすく、期限切れのボトルの処理やお客様へのご案内もスムーズに行えるでしょう。

③システムキューブ ボトル管理システム

システムキューブのボトル管理システムは、バー・スナックをはじめとした飲食店でボトルキープを効率的に管理するためのシステムです。

ボトルキープの状態を一目わかるようにしてくれるので、仕入れ時のロスを最低限におさえられるでしょう。

お客様ごとのメモも残せるようになっているので、次回来店時の注意事項などを従業員で共有することも可能です。

ボトルキープに関するよくある質問

最後に、ボトルキープに関するよくある質問をご紹介します。

①ボトルキープの適正な保管期間はどのくらいですか?

一般的には3~6ヶ月程度が適正とされています。あまり長すぎると管理が煩雑になり、短すぎるとお客様に不便をかけてしまいます。店舗の規模や客層に応じて設定しましょう。

②ボトルキープの料金設定はどう決めるべきですか?

グラス提供時の50-70%程度の価格に設定するのが一般的です。お客様にとってお得感があり、かつ店舗の利益も確保できるバランスを見つけることが重要です。

③ボトルが期限切れになった場合の対処法は?

期限が近づいたら事前にお客様に連絡し、来店を促すのが基本です。期限切れ後は店舗の判断で処分するか、お客様に確認してから処分するかルールを決めておきましょう。

④管理システム導入のコストはどのくらいですか?

無料のアプリから月額数万円のシステムまで幅広くあります。TRUSTのように無料で始められるものもあるので、まずは無料ツールから試してみることをおすすめします。

⑤ボトルキープを始める適切なタイミングは?

常連客が一定数確保できてからの導入がおすすめです。新規開店直後よりも、ある程度顧客基盤ができてから導入する方が効果的です。

⑥ボトルの保管場所はどこが良いですか?

お客様から見える場所に保管すると特別感が演出できます。ただし、直射日光や高温を避け、品質維持ができる環境を選ぶことが重要です。

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まとめ:ボトルキープを導入して安定した売り上げにつなげよう

本記事では、ボトルキープのメリットやデメリット、おすすめのボトル管理システムをご紹介しました。

ボトルキープは、お店にとってもお客様側にとってもメリットの大きいサービスです。しかしボトル管理に工数がかかることが大きなデメリットでもあります。

を取り入れて、よりお店の売り上げアップに繋げる方法を検討してみてはいかがでしょうか。

ボトルキープは導入すれば自動的に成功するものではありません。適切な管理体制と顧客サービスがあってこそ、その真価を発揮します。

この記事が、あなたの店舗経営成功の一助となれば幸いです。




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