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これからガールズバーを経営しようと考えている方のなかで、
「ガールズバー 接客マニュアルを用意したいけど、時間がない・・・」
「キャストは集められたけど、キャストがお客様にきちんと接客できるだろうか・・・?」
といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
ガールズバーに来るお客様は、トークや癒しを求めて来店します。
キャストが接客をきちんとできるかどうかは、お客様がお店の印象を決める際に非常に大切なポイントです。
きちんとした接客ができないと、お客様は満足できないですよね。
そこで今回の記事では、これからガールズバーをオープンさせようとしているオーナーさん向けに、
- お客様来店から退店までの流れ
- ガールズバーでの禁止事項
- 接客を行う上でのワンポイントアドバイス
以上の3点に絞って説明していきたいと思います。ガールズバーの接客マニュアルとして必見の内容になります!
ガールズバーの接客は親しみやすさが大事
ガールズバーはキャバクラよりも比較的安く、気軽に訪れることのできるお店です。アフターや同伴も無いお店が多いため、お客様と混み入った関係になることが少ない業界です。そのため、ガールズバーの接客は、親しみやすさやカジュアルさが大切になります。
つらい。またガールズバー行って癒やされたいわ
— 陳スタ (@CHINSTACY) 2018年12月9日
このように、お客様は日頃の疲れから解放され、キャストとのトークでの癒しを求めて来店されます。
ガールズバーはキャバクラよりも気軽に来れる
ガールズバーには若い子とちょっとした会話を楽しむために気軽に来るお客様が多いです。そのため、ガールズバーではキャバクラとは違ったキャストの対応が求められます。
やっぱガールズバー安いから行きやすいね〜、キャバだとちょっと高いんだよねー
— 寺田勇志 (@yujidaaayo) 2014年11月30日
このような声もネット上で見られるように、ガールズバーの方がキャバクラよりも価格が安く、気軽に通えるという考え方のお客様がたくさんいます。
お店のコンセプトに合わせた接客を心がけてもらう
オーナーがどのような店舗にしたいかをキャストに伝えることがとても大事になります。お店のコンセプトを接客でキャストに体現してもらうようにしましょう。落ち着いた雰囲気がコンセプトなのに、キャストドリンクをおねだりしすぎるのはよくありません。逆にセット料金を安く設定して、ワイワイしたコンセプトの店舗の場合は、ドリンクを注文してもらわないと経営が厳しくなります。キャストにはしっかりとお店のコンセプトを理解してもらいましょう。
お客様が来店してからの接客の流れ
次にお客様が来店してからの接客の流れについて説明します。
待機席でウエイティング
お店にお客様がいないときは基本的に待機席に座って待機します。当たり前ですが、待機中にお客様が来店されたときは「いらっしゃいませ」、帰るときは「ありがとうございました」と挨拶します。待機席にいるときはお客様に見えない場合は携帯電話の利用は可能です。
まずは自己紹介
お客様が席についたら、まずは名刺を出して自己紹介しましょう。源氏名を使ってもいいので、愛想よく振る舞いましょう。自己紹介は長すぎてもお客様がお酒を頼めなくなってしまうので、最低限の内容のみで構いません。お客様から昼の仕事や彼氏の有無、年齢などを聞かれることも多いので、一般的な質問の答えを事前に用意しておくと、聞かれた時に自然な対応ができます。ガールズバーは比較的カジュアルなお客様が多いので、上品な接客を求められません。カジュアルな感じで接客をするとちょうどいいです。
お客様に注文する飲み物を確認する
お客様に注文する飲み物を確認しましょう。ガールズバーは基本的にキャバクラなどの風俗業ではなく、一般的なバーと同じ扱いです。そのため、ガールズバーでは注文を受けたカクテルなどを自分で作ることが求められます。話が盛り上がりすぎて、お酒作るタイミングを見失わないようにしましょう。
お客様に飲み物を飲んで良いと言われたら
ガールズバーでは、キャストが飲むドリンクはお客様の会計に上乗せされます。つまり、お客様からのご厚意になります。何も言わずに飲み始めてしまっては、お客様から「人のお金で何勝手に飲んでるんだ」と怒られても仕方ありません。もしも、お客様から一緒に飲もうよと誘われたら、「ありがとうございます」とお礼を言い、快くご一緒しましょう。お店のコンセプトにドリンクノルマがあったりする場合には、「一緒に乾杯してもいいですか?」「ご一緒してよろしいですか?」などと聞きましょう。ドリンクをお客様と一緒に飲むときに必ず注意しなければならないのは、お客様と乾杯するときに自分のグラスをお客様のグラスよりも下にすることです。
灰皿交換をする
タバコが2本たまったら灰皿を交換します。新しい灰皿を古い灰皿の上に重ね、古い灰皿を引き寄せるようにして片付けるようにします。さりげなく、すっと灰皿交換ができると完璧です。ここでは注意点として、ガールズバーは”飲食店”という扱いになるため、お客様のタバコに火をつけるなどの接待はしてはいけません。
お客様がトイレから戻ってきたらおしぼりを渡す
お客様がトイレに行きたい場合はトイレを案内します。キャバクラのようについてく必要はありません。お客様がトイレに行っている時にタイミングがあればお化粧を直したり、机の上を整理したりします。戻ってきたら必ずおしぼりを渡します。
お客様の飲み物がなくなったら追加の注文を聞く
ガールズバーも接客業なので、お客様がドリンクを注文すればするほど売り上げは上がります。お客様の飲み物が無い状態か、残りわずかな状態が続いている場合には、追加の注文を聞きます。
途中で注文がある場合はメニューを見せる
お客様が追加で注文する場合には、メニューを見せましょう。
付け回しでお客様から外れる時に挨拶
付け回しとはお店に来たお客様に対して女の子を席に適切に配置するものです。付け回しでボーイからの指示で席を移動する際には、お客様に必ず挨拶をしましょう。
お会計を行う
ガールズバーでの会計方法は主に2つあります。
スタッフ(ボーイ)が会計を行う場合
終了の10分前にスタッフが延長の確認を行います。延長するか悩んでいるお客様には、「もう少し一緒に飲みたいな」と優しく声をかけるようにしましょう。
自分(キャスト)の人が会計を行う場合
終了の10分前にお客様に声かけをしましょう。延長の場合はハーフ延長かフル延長か確認しましょう。会計の場合は、金額をもらって会計の処理をします。
お見送りをする
お店の出口までお客様をお見送りします。「またぜひ来てください!」とお声かけをしてください。エレベーターまでお見送りする際には、お客様との距離が近くなるためセクハラ被害のリスクがあります。気を緩めずガードはしっかりしておきましょう。良いお客様だと判断したら、また来てもらえるように最後のアプローチを行います。
お店の外で看板をもつ
お客様がお店にいない場合、スタッフに指名されたらお店の外で看板をもつことがあります。ガールズバーの場合は、特定の人に勧誘してはいけないというルールがあり、看板をもつことのみが許可されています。お店によっては、店舗の前で看板を持ってもいいという許可書を準備している場合もあります。その場合には、店長などから許可書をもらってから外に出ます。
その他の注意点のまとめ
以上、ガールズバーでの接客について説明しました。次にその他注意しておきたいポイントを説明していきます。
接客中にドリンクを飲む場合は必ずお客様に感謝する
キャストのドリンクはお客様がお会計をするというシステムになっているため、お客様のご厚意になります。そのため、お礼を必ず言いましょう。お客様によっては、キャストにドリンク注文したくないと思っている場合もあります。その場合には無理にドリンクをお願いしないようにしましょう。
過度に酔ってお客様に迷惑をかけないようにする
お酒に強ければ強いほど働きやすいですが、ガールズバーの場合は自分で自分の飲むお酒を作るので、キャストの飲むお酒の濃さは自分で調節できます。酔ったふりをしないと疑われたり、お客様がドリンクを飲んで確かめる、などといったこともあります。お客様がシャンパンを注文した際には、キャストも一緒に飲まなくてはなりません。お酒が弱い人は酔いすぎに注意してください。
お金の取り扱いには細心の注意をする
不安や間違いがあるかもと思ったら必ずスタッフに声かけし、確認してください。金額が違っていたりすると、トラブルになりかねません。お金はトラブルの原因になるので、細心の注意をして扱ってください。また、お店によっても変わってきますが、お金はなるべく防犯カメラの見える範囲で扱うことを心がけるといいかもしれません。
法律で禁止されている接待行為は絶対に行わない
ガールズバーは”深夜酒類提供飲食店”にあたり、カウンター越しの接客が許可されています。風営法で営業しているキャバクラとは接客、接待の基準が大きく異なります。
そのため、
- お客様と一緒に酒を飲む
- カラオケでデュエット
- スキンシップ
といった行為は法律で禁止されています。
※ガールズバーの中でも店舗によってはキャバクラと同じ風営法で営業している店舗もあります。その場合にはキャバクラと同じように接待が可能になります。
参考記事:ガールズバーとキャバクラの法律
カラオケのデュエット
ガールズバーは”接客業”に該当します。お客様の歌に手拍子を打ったり、拍手をしたり、褒めはやしたり、デュエットなどの行為は”接待”に当たります。ガールズバーでは”接待”は禁止されているため、デュエットはガールズバーでは禁止されています。一方で、カラオケの準備をしたり、お客様が歌うぶんには接待には該当しないので禁止されていません。
横に座ってお客様の対応
ガールズバーは深夜酒類提供飲食店にあたり、深夜酒類提供飲食店ではカウンター越しの接客のみが認められています。そのため、お客様の横に座るといった接客は禁止されています。キャバクラのように横に座っての接客は禁止されています。
スキンシップ
ガールズバーはキャバクラとは異なり、”風俗営業許可”をとっていないため、スキンシップは禁止されています。基本的にはカウンター越しで接客をしているため、過度なスキンシップはないと思いますが、酔ったお客様がスキンシップを求めてきた際には注意してください。
店外で看板を持っている際にキャッチを行う
お客様のいない時間などに、店外で看板を持っている際に、特定のお客様に対して声かけをするといったキャッチは禁止されています。キャッチ行為は条例により禁止されています。キャストであっても場合によっては警察に検挙されることもあるかもしれないので、注意をしてください。
ガールズバー接客のワンポイントアドバイス
ガールズバーでのお客様来店から退店までの接客の流れについて理解できたでしょうか?ここからは、より上手な接客のためのワンポイントアドバイスを紹介していきたいと思います。
お客さんの名前を覚えるように努力する
接客業ではお客様の名前を覚えたり、次回同じ質問などをしないようにお客様の情報を覚えておくことも重要です。次に会ったときに、「◯◯さん」と名前を覚えてもらうだけで、お客様は嬉しい、また会いたいと思ってくれるはずです。売れているガールズバーのキャストのほとんどは、お客様の名前を覚えています。
ラインを交換して連絡をとる
ガールズバーでは、お客様との連絡先交換はスタッフの自由になっています。もし、歩合給として還元されるようなお金の使い方をしてくれるお客様なのであれば、連絡先交換をして、連絡をとり、常連客にするのも効果的です。
オリジナルの名刺を作る
一般的なガールズバーでは、お店で指定された全員が同じフォーマットの名刺を持っていることが多くあります。個性がなく、印象に残りにくいため、お客様に名前を覚えてもらい指名してもらうことが難しくなります。ここで、自分で名刺を作ると、名前をお客様に覚えてもらうやすくなり、会話も盛り上がります。
鉄板トークを準備する
トークを盛り上げるために、>あらかじめ面白いエピソードなどを用意しておくといざ会話のネタが無くなった時などに役立ちます。
常連のお客様となると、話のネタに困るときもしばしば出てきます。心理テストや、簡単なクイズ、手相占いなどもあると、より話が盛り上がり効果的です。
接客の基本をマスターして売上アップを
さて、今回の記事ではガールズバーでの接客について、
- お客様来店から退店までの流れ
- ガールズバーでの禁止事項
- 接客を行う上でのワンポイントアドバイス
以上の3点について説明してきました。
ガールズバーでの接客についてより理解は深まりましたでしょうか?
ガールズバーは”接客業”に当たるため、接客スキルによってお店の雰囲気はかなり変わるので、どう接客するかがとても重要であることは、分かったと思います。