目次
- スナック経営って儲かるの?
- スナックを開業しようと考えているけど、どれくらい稼げるんだろう?
本記事をご覧のあなたは、きっとスナック経営に興味を持ち、このようにお考えではありませんか?
これに関して結論からいうと、スナック経営は非常に儲かる可能性が高いビジネスです。
本記事ではそんなスナック経営に関して、以下の内容を解説していきます。
- スナックは儲かる!スナックが儲けやすい3つの理由
- スナック経営で儲けるためのコツ
- スナックで稼ごう!スナック開業の手順
読後はスナック経営についての理解が深まり、開業のための準備を具体的に始められるはず。
ぜひ本記事で「スナックオーナー」への一歩目を踏み出してみてくださいね。
そもそもスナックとは?
まずは「スナックとはなんなのか」という基本的な部分から見ていきましょう。
そもそもスナックとは「スナックバー」の略称で、軽食を出してくれるバーを意味します。
つまみとお酒を楽しみながらカウンターの向こうにいるママと談笑したり、お客さん同士でカラオケを楽しんだりと、水商売の中でも店内にアットホームな雰囲気が漂うのは大きな特徴でしょう。
と、ここまでがスナック全体に主に共通するイメージ。
お酒ではなくママ手作りの食事やつまみがメインのお店もあったり、少し大きいお店だとママ以外に若い女性スタッフがいたりと、一口にスナックといっても様々なものがあります。
これらのことから、スナックだからといって特に型にハマる必要はありません。
法律によって「スナック」が定義されているわけではないので、どのような形態だろうとオーナーがスナックといえばそれは「スナック」です。
よってあなたがイメージする、みんなが喜んでくれそうな「スナック」を形にすればOK。
「どのようなお店を作りたいか」というコンセプトの部分はスナック経営においてとても重要ですので、開業を考えているのなら一度しっかりと練っておくと良いでしょう。
なお、スナックの定義自体に決まりはありませんが、営業形態に関する法律はあります。
簡単にいえば「接待が不可能だが深夜12:00以降に営業する」形態と、「深夜12:00までの営業だが接待が可能」の2つの形態。
どちらで経営するかによって戦略やコンセプトも異なりますので、開業をお考えの方はスナックの2パターンの営業形態に関する記事も併せてご覧ください。
スナック経営はどれくらい稼げる?
地域や経営モデルによって売上は異なるでしょうが、「日刊SPA!」に掲載されているスナックのママの収入モデルは以下の通り。
同記事内では、スナックのママは以下のように述べています。
「こぢんまりとやるなら気楽よ」 「仕事は夜だけだし、接客は常連さんばかりだから気を使わないで済む。収入も手取りで月50万円くらいあるかな。女のコを何人も雇っていると大変だろうけど、小さな店なら悪くない仕事よ」
つまり、スナックは大金を「稼ぐ」というより、細々と安定して「稼ぐ」ことに向いている商売。
「稼げる上限額は他の水商売に劣るが、高い安定感で月20~60万円くらいを儲けられる」といった意味でおすすめです。
これを踏まえた上で、スナックが儲かる理由をみていきましょう。
スナックは儲かる!スナックが儲けやすい3つの理由
冒頭で述べましたように、「スナックは儲けやすい」というのが本記事の結論。
しかしここでの「儲かる」は、ドカンと稼げるというよりかは安定して生計を立てやすいといった意味での「儲かる」です。
そんなスナックが細々と「儲けられる」理由として挙げられるのが、以下の3点。
- 利益率が高い
- 低リスクで始めやすい
- 常連客がつきやすい
まずはそれぞれの理由についてみていき、スナックがどのようなビジネスなのか、特徴を掴んでいきましょう。
①利益率が高い
スナックの特徴としてまず挙げられるのが、利益率が高いこと。
別の言い方をすると、経費がほとんどかからないビジネスモデルなんです。
例えばキャバクラと比較してみるとわかりやすいかと思います。
綺麗なキャストたちと豪華なお酒に溢れたキャバクラでは、多くの売上を叩き出すであろうことは一目瞭然。
しかしそこにはキャストにかかる「人件費」や、高価なお酒にかかる「仕入れ代」、もっと言えば豪華な「内装費用」など、様々な費用がかかっています。
一方で静かな店内にお客さんが1~2人のスナックではあまり売上がないように見えますが、そこにかかる費用はほとんどありません。
よって、それぞれの利益を例として計算してみると・・。
- キャバクラ:人件費50万円 売上60万円 利益10万円
- スナック:人件費0円(自分だけ) 売上10万円 利益10万円
このように、売上では大きく差がついても、実際の利益は同額となります。
これはやや極端な例かもしれませんが、スナックは大きな赤字を出しにくく、少なくても堅実に利益を出せるビジネスモデルであることは覚えておきましょう。
②低リスクで始めやすい
スナックの特徴2点目は、「低リスクで始めやすい」こと。
前述したように、スナックは経費がかかりにくいモデルです。
例えば同じ水商売と比べた時に、スナックでは以下のような費用は基本必要ありません。
- キャバクラのような豪華な内装費
- キャストにかかる高価な人件費
- キャストを採用するための求人費
- etc
つまりスナックでは初期費用がほとんどかからないということ。
キャバクラはちゃんと始めようとすると500~1,000万円以上かかることも珍しくありませんが、スナックは高くても300万円ほどあれば開業可能。
加えて運転資金もほとんどかからないので、「赤字でお店を閉めざるを得ない」といったことも起きにくいです。
このように、スナックは「小さく始めて、細々と稼ぐ」のにとても向いているんです。
③常連客がつきやすい
最後に、スナックは「常連客がつきやすい」という特徴もあります。
お店の方針にもよりますが、例えばスナックの強みになるものとしては以下が挙げられます。
- 居心地の良い「雰囲気」
- 手料理やトークなどの「ママの魅力」
- 家庭以外での「居場所」
一方で、キャバクラなど他の水商売での強みは、どうしても「キャスト」に依存しがち。
よって、キャストが何かトラブルを起こしたり、お店を離れたりすれば、常連客はいなくなってしまいます。
しかし、スナックはどちらかというと「場所」としての居心地の良さに惹かれて常連になる方が多いです。
スナックは「飲み食いする場所」というより「飲みながらくつろぐ場所」だからね。常連客も多いし、注文した酒や料理が出てこなくても待ってくれるから。 #TBS #つぶれない店
— 碧 画夢(みどり がむ) (@midoriha_4929) April 18, 2021
ちなみに常連客がつきやすいというのは経営上とても大きなメリット。
また常連客がつけばお店も潰れにくくなるため、細々とでも稼ぐことができるんです。
スナック経営で儲けるためのコツ
スナック経営が儲かりやすい理由を3つ紹介してきました。
しかし、全国のスナックの数はコンビニよりも多いと言われており、スナックを開業すれば誰でも儲かるわけではありません。
スナック経営で儲けるためには、以下3つのコツを意識してみてください。
- お店のコンセプトを大事にする
- 数値管理を徹底する
- 顧客管理を徹底する
それぞれ見ていきましょう。
①お店のコンセプトを大事にする
まず儲かるスナックは、コンセプトがしっかりしています。
スナックにおいてコンセプトとは、いわば経営の根幹。 例えば「家庭に居場所がない、地元のサラリーマンの第二の家庭を作りたい」といったコンセプトを設定したとすると、内装やサービス、接客のテンションなど、全てコンセプトに沿ってサクサクと決定でき、一貫したお店を作ることができます。
結果的に、少しでも「家庭に居場所がない」と感じている男性に刺さり、居心地の良いお店を作ることができるでしょう。
逆にコンセプトやお店を作る上での想いがブレていると、同様に経営上でもブレが発生し、誰にも刺さらない「ただの居酒屋」となってしまいます。
あなたはどのようなスナックを作りたいですか?どのようなお客さんを喜ばせたいですか?どんな居場所を提供したいですか?
この想いの強さはそのままお店の魅力度に直結し、そしてその想いに賛同し、共感してくれるお客さんが多ければ多いほど、繁盛する可能性は高まるでしょう。
あなたの想いはそのままスナックの内装や雰囲気、サービスにそのまま現れます。
②数値管理を徹底する
続いて、スナックで儲けたければ数値管理を徹底することが大切。
日々の売上や商品の売れ行きをチェックし、以下をしっかり分析しましょう。
- 何が多く売れるのか?
- お客さんが多い日の共通点は何か?
- 集客に効果があったものは何か?
「なんとなく」経営しているだけでは、「なんとなく」「たまたま」の結果しか得られません。
スナックで確実に儲けるためには、「何をすれば売上が上がるのか」をしっかりと日々の数値を分析して把握することが求められます。
なお、売上分析を行う方法としてはエクセル・レジ・手書きなど様々なものがありますが、飲食店を対象にした「最も導入してよかったツールやサービス」というアンケートでは、「POSレジ」が一位となっています。
また、飲食店を対象とした同調査の「POSシステムで利用している機能は?」というアンケートでは、「売上状況の分析」が91.7%という結果になっています。
これらの結果から「POSレジを導入している飲食店は多く、売上分析の機能が最も多く使われている」ことがわかります。
ぜひ売上分析を行い、数字から適切な経営戦略を導き出していきましょう。
ちなみに弊社ではスナック専用のPOSレジ「TRUST」を提供しています。
スナックを開業する場合は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
③顧客管理を徹底する
最後に、儲けているスナックは顧客管理も徹底しています。
顧客管理とは「顧客の趣味嗜好や誕生日などの情報を把握し、それに合わせた接客を行う」こと。
そんな顧客管理を行うメリットとしては以下があります。
- 個々のお客さんに合わせた接客をすることで喜んでもらい、常連になってもらえる
- しばらく足を運べていないお客さんにメールを送るなどして、離れないようケアする
スナックは客商売の中でも特にアットホームな居場所がウリな業態ですので、お客さんの情報を把握していれば、より居心地が良い場所を作れることは間違いありません。
逆に数回お店に行ったのにママが自分のことを全く覚えていないお店なんて、もう行きたくないと感じる方が多いのではないでしょうか。
客商売の中でも特に「繋がり」や「居心地の良さ」がキーワードとなるスナックでは、顧客管理は一層重要度を増します。
顧客管理を行う方法としてはエクセル・手書きなど様々なものがありますが、こちらも「POSレジ」同様に「顧客管理専用のツール」を利用するのがおすすめ。
手書きやエクセルで管理するよりも効率よく、なおかつ正確に分析を行うことができますので、詳しくは以下をチェックしてみてください。
スナックで稼ごう!スナック開業の手順
ここまで来たら、あとはスナックを開業して夢の「スナックオーナー」になるのみ。
「でもスナック開業の手順って難しそう・・」と思う方はご安心を。
スナックの開業はそう難しくなく、小規模の店舗なら一人でも開業準備を済ませられます。
そんなスナック開業の準備は、以下5ステップ。
- まずはコンセプトを決める
- 物件を探す
- 開業資金の調達をする
- 行政手続きを行う
- 業者の選定をする
この中でも特に重要なのは、お店の根幹を決める「コンセプト」の部分。
コンセプト次第でスナックの成否が決まると言っても過言ではないので、開業する際はぜひ「5W1H」の考え方を踏まえてコンセプトを練るところから始めてみてください。
- 何を:どのような商品やサービスを強みとするのか
- 誰に:どういったお客さんに喜んで欲しいのか
- どこで:どこでお店を出すのか
- いつ:どの時間帯で営業するのか、休みはいつか
- どのように:独自のやり方や工夫などがあるか
コンセプトは途中でブレないことが何より大切です。
なぜスナックを始めたいのか、どんなお店を作りたいのか、どんな人に喜んで欲しいのかー。
まずはこういった自身の気持ちと向き合ってみましょう。
もしスナック開業に興味を持ったら、スナックの詳しい開業方法の記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回はスナックは儲かるか?といったテーマについて述べてきました。
結論として、スナックは安定して稼ぐことに非常に適したビジネス。
他の商売に比べると比較的低リスクで開業できることもあるので、小さく始めて細々と稼いでいくのに最適でしょう。
そんなスナックですが、誰でも大金を稼げるかといえばそういうわけではありません。
以下3つを意識して経営を行い、戦略的に「儲けられる」スナックを作っていきましょう。
- お店のコンセプトを大事にする
- 数値管理を徹底する
- 顧客管理を徹底する
なお、その際はぜひ弊社のスナック専用のPOSレジが役に立つかと思います。
ぜひ開業する際は一度お問い合わせください。