スナック開業までの7ステップ!必要な資格・許可や準備を徹底解説

目次

夢だったスナックを開業することに決めたけど、以下のお悩みをお持ちではありませんか?

スナック開業は正しい手順を踏めば、1人でも十分実現可能です。

ただし、必要な許可を取得せずに営業すると風営法違反で摘発されるリスクがあるため、正しい知識が不可欠です。

そこで本記事では、以下の内容について詳しく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、スナック開業の全体像が明確になり、自信を持って準備を進められるようになります。

スナックは1人でも開業できる?難易度は?


まず結論から言いますと、「スナックの開業はそこまで難しくない」といえます。

というのも、スナックは1人でも開業可能ですし、難しい資格の取得なども特に必要ないからです。

小規模スナックの定義

1人でも開業可能な小規模スナックは、おおよそ以下のような規模を指します。

このような規模であれば、必要な手続きも比較的シンプルで、開業までの期間も3〜6ヶ月程度です。

開業難易度が低い理由

スナック開業が他の飲食店と比較して始めやすい理由は以下の通りです。

ただし、これ以上の規模のスナックを開業したいのであれば、開業経験があって詳しい方に話を聞いたり、協力者を探したりしたほうが良いかもしれません。

スナック開業に必要な資格と許可

スナックとして営業を行っていくために、行政手続きを済ませていきましょう。

必須の資格・許可一覧

スナック開業のために必要な申請や届け出は以下の通りです。

申請・届け出届け出が必要な対象管轄概要
食品衛生責任者の設置必ず必要保健所保健所で行われる講習会を受け、資格を取得。「飲食店営業許可申請」を行うために必要。
飲食店営業許可申請必ず必要保健所上記の資格取得後に保健所に申請することで取得可能。申請から発行まで10日程かかる
深夜酒類提供飲食店営業届深夜0時を超えて酒類を提供する店舗公安委員会(警察署)深夜0時を超えて酒類を提供する場合、管轄の警察署に届け出を行う。接待行為は完全禁止となる
風俗営業許可店員が客に接待しながら飲食する店舗公安委員会(警察署)横に座って接客したり、カラオケのデュエットを行ったりする場合に必要。0時~6時の営業が不可能になるため、「深夜酒類提供飲食店営業届」とどちらかを選ぶ形になる
①防火対象物使用開始届
②防火管理者選出届
①営業開始する7日前までに消防署に届け出
②席数が30人以上あるお店の場合申請が必要
消防署お店の規模に応じてそれぞれ申請が必要
①個人事業の開業届 もしくは法人設立届(法人の場合)
②青色申告の承認申請書
青色申告をする方税務署青色申告をする場合、開業から1か月以内に①②の申請を行う

深夜営業の2パターンを徹底比較

スナックで最も重要な選択が、「深夜酒類提供飲食店営業届」と「風俗営業許可」のどちらを取得するかです。

深夜酒類提供飲食店営業届の特徴

風俗営業許可の特徴


ご自身の状況と照らし合わせつつ、必要な手続きを済ませましょう。

スナック開業までの7ステップ

小規模なスナックであれば1人でも開業可能です。

具体的には、1人でも以下7つのステップを踏むことで、スナックを開業することができます。

それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。

ステップ①:まずはコンセプトを決める

スナックの開業準備を進めていく際は、まず「スナックのコンセプト決め」から行いましょう。

始めに言っておくと、

というのも、スナック経営において重要となる以下の要素は、すべてコンセプトをもとに決定されていくからです。

そのためコンセプトがブレていたり不明確であったりすると、それはスナック経営のブレにそのまま直結してしまうのです。

逆に言えば、魅力的なコンセプトが設定してあれば、経営上重要なポイントも自動的に決定されていくでしょう。

5W1Hでコンセプトを明確化する

以下の「5W1H」の考え方をもとにして、お店を繁盛させるためのコンセプトを決定してみてください。

コンセプト設計の具体例は、以下の通り。

小規模スナックとして主に1人で経営を行っていくなら、尚更「自分がやりたいこと」を大事にするといいです。

スナックオープンを成功へ!「コンセプトシート」について解説

ステップ②:物件を探す


スナックのコンセプトを決定したら、続いてはお店を出すための物件を探しましょう。

この際、先ほど設定したコンセプトが具体的であればあるほど、以下のようにしっくり来る物件を決めやすくなります。

スナック開業では、居抜き物件の活用が非常におすすめです。

居抜き物件とは、前のテナントの設備や内装がそのまま残っている物件のことで、以下のメリットがあります。

また、物件を決めた後、よりコンセプトのイメージに近づけるために内装工事を行う場合もあるかと思いますが、

もしピンとくる物件を決定できなかったり、内装イメージが上手く具体化できないようであれば、コンセプトを一度見

直してみるといいでしょう。

ステップ③:開業資金の調達をする


物件を決定したら、続いては資金計画を立てましょう。

これは「開業するにあたってどれくらいのお金が必要になるのか」を明らかにするためのステップです。

スナックを開業するためには、立地や場所柄にもよりますが、以下の資金が必要です。

費用相場を左右する要素としては、以下が挙げられます。

運転資金も忘れずに確保

開業後すぐに売上がたつとは限りませんので、

運転資金には以下が含まれます。

これらを踏まえて計算をしてみて、自己資金だけで賄うのが難しそうであれば、借り入れや融資を検討してみてください。

資金調達の主な方法としては、以下が挙げられるでしょう。

開業資金の詳細な内訳や調達方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

スナック開業時に利用できる助成金5選!交付までの流れも解説

ステップ④:開業に必要な資格の取得・届けを行う

資金調達の目処が立ったら、必要な許可や資格の取得手続きを進めましょう。

前述の「スナック開業に必要な資格と許可」の章で解説した通り、以下の手続きが必要です。

ステップ⑤:業者の選定をする


スナックの開業準備の際は、業者の選定が必要です。

スナックを経営していくためには様々なものが必要となりますので、パートナーを選ぶという意味で、信頼できる業者を選定していきましょう。

選定が必要な主な業者としては、以下が挙げられるでしょう。

業者選定のポイントも同時にご紹介します。

トラストの公式LINEでは信頼できる業者の紹介も行っていますので、ぜひ以下からお問い合わせください。

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ステップ⑥:キャストの求人募集を行う


お店の規模がそれなりに大きい場合は、従業員の採用も検討しましょう。

求人の主な方法は、以下の通り。

10席以下の小規模スナックであれば、開業当初はママ1人で運営し、徐々にアルバイトを増やしていくという方法も有効です。

スナックのコンセプトを今一度思い出し、お店の理想のイメージと合致したスタッフを集めましょう。

ステップ⑦:集客・宣伝方法を決定する


いざスナックを開業できたとしても、お客さんが必ず足を運んでくれるとは限りません。

ぜひ「宣伝販促」を行い、お店を知ってもらったり、来てくれるお客さんが増えるよう工夫してみましょう。

効果的な宣伝販促の方法は、以下の通り。

お店を知ってもらう機会を増やし、順調にスタートダッシュを切れるようにしてみてください。

チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる

水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。
その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。 このような方向けにしています。
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。

是非ご活用ください。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧

スナックの料金システムの決め方


開業前に押さえておきたい、スナックの基本的な料金システムについて紹介します。

スナックの料金システムは自由度が高いので、客層やあなたの好みと合わせ、どういった料金体系にするか考えてみてくださいね。

①セット料金

セット料金とは主に時間ごとに課金されるもので、以下が含まれます。

お店によって異なりますが、例えば「60~90分で5,000円」といった金額がかかります。

セット料金の中に、カラオケやお酒飲み放題などが含まれているスナックもあるようです。

セット料金制のメリットは以下の通りです。

②チャージ料金

続いてはチャージ料金(席代)です。

こちらはセット料金に含まれているスナックもあれば、時間無制限でチャージ代だけかかるスナックもあります。

チャージ制のメリットは以下の通りです。

③ボトル料金

ボトルをお客様に購入してもらい、キープボトルとして保管できる形式のスナックも多いです。

ので、ぜひ取り入れたいシステムですね。

ボトルキープの料金設定例は、以下の通りです。

ボトルキープはどう管理する?おすすめのサービスを比較

④カラオケ料金

スナックといえばカラオケも人気ですが、こちらも料金体系は様々です。

どのシステムがいいか明確な正解はないので、客層や客数などで決めてみてください。

例えばカラオケが取り合いになる程人気なお店なら、1曲100~200円にすると、本当に歌いたい人だけが歌えます。

料金システムを設定する際は、以下がポイントです。

スナック開業・経営を成功させる3つのコツ


スナックを無事開業できても、そこがゴールではありません。

スナック経営を成功させるために、ぜひ以下3つを意識してみてください。

それぞれ解説します。

①「入店しやすさ」を意識する

スナックは常連客にとっては居心地がいい場所かもしれませんが、新規客にとっては別。

以下のように、「スナックに行ってみたいけど、入りづらい」と感じる方は多いです。


そのため、以下を意識してスナックの入店しやすさを意識してみてください。

一見さんも入店しやすいよう、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

スナックにお客さんが来ない原因は?繁盛するための2つのポイントを紹介

②顧客満足度を高めてリピーターを増やす

スナックの売上アップを支えるのは、やはり「常連客」。

です。

目の前のお客さんを喜ばせ、「このスナックにまた来たいな」と思ってもらえるように努めましょう。


失敗しやすいスナックの特徴5選!成功確率を上げる2つの方法も紹介

③スナックに「POSレジ」を導入する

スナックにPOSレジを導入することで、経営の成功率アップが図れるでしょう。

POSレジとは売上分析機能がついたレジスターのことで、導入により以下のメリットが期待できます。

実際、飲食店を対象にした「最も導入してよかったツールやサービスは?」というアンケートでは、「POSレジ」が一位となっています。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000371.000001049.html

POSレジで実現できる明朗会計

また、多くのスナックは手書き伝票を使用しているため、料金システムが複雑であればあるほど、お客さんはお会計に不信感を抱きやすいです。

しかし、でしょう。

水商売に特化したPOSレジでないと細かなストレスが生じますので、ぜひスナック向けのPOSレジを選ぶようにしてみてくださいね。
スナック向けPOSレジ「TRUST」の詳細はこちら

スナックの開業に関するよくある質問

スナックの開業準備について、経営者からよくある質問をまとめました。

Q1. 1人でスナック開業の準備を進めることは可能ですか?

A. 小規模スナック(10〜15坪、10席以下)であれば1人でも十分可能です。

必要な手続きは複雑ではなく、特別な資格も基本的には不要です。

を得ることをおすすめします。計画的に7つのステップを踏めば、個人でも開業は実現可能です。

Q2. スナック開業に最低限必要な資金はどのくらいですか?

A. 最低500万円、余裕を持つなら1,000万円程度が目安となります。

内訳は初期費用(物件取得、内装、設備など)と運転資金(3ヶ月分程度)に分かれます。も可能です。立地や内装のこだわり具合により、2,000万円を超える場合もあります。

開業資金の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
スナック開業資金の完全ガイド!初期費用と運転資金の内訳を徹底解説

Q3. 深夜営業をする場合、どの許可を取るべきですか?

A. 「深夜酒類提供飲食店営業届」と「風俗営業許可」のどちらか一方を選択します。

深夜酒類提供飲食店営業届は0時以降の酒類提供が可能ですが、接待行為は禁止されます。風俗営業許可では接待が可能ですが、0時〜6時の営業ができません。を選択することが重要です。

初めて開業する方には、手続きが簡単な「深夜酒類提供飲食店営業届」がおすすめです。

Q4. コンセプト設計で最も重要なポイントは何ですか?

A. 5W1H(何を・誰に・どこで・いつ・なぜ・どのように)を明確にすることです。

コンセプトは物件選択、ターゲット設定、サービス内容など全ての経営要素の基盤となります。を設定することで、経営判断がスムーズになり、成功確率が高まります。

特に小規模スナックの場合は、「自分がやりたいこと」を大事にすることが長続きの秘訣です。

Q5. 開業後の成功のために最も重要な要素は何ですか?

A. 顧客満足度の向上とリピーターの獲得が最も重要です。

新規客の入店しやすさを意識し、来店されたお客様には最高の満足を提供することが基本です。

も成功を支える重要な要素となります。常連客の確保が安定した売上につながります。

Q6. 開業までにどのくらいの期間がかかりますか?

A. 準備開始から開業まで、おおよそ3〜6ヶ月程度が目安です。

物件探しに1〜2ヶ月、許可取得に1〜2ヶ月、内装工事に1〜2ヶ月程度かかります。可能性があります。

余裕を持ったスケジュールを組むことで、焦らず質の高い準備ができます。

Q7. 失敗しやすいスナックの特徴はありますか?

A. 以下のような特徴を持つスナックは失敗しやすい傾向にあります。

これらを避け、本記事で紹介した成功のコツを実践することで、失敗リスクを大幅に下げることができます。

失敗しやすいスナックの特徴5選!成功確率を上げる2つの方法も紹介

水商売の開業を検討している方へ

水商売の開業には、資金計画から物件選定、許可取得まで、多くの準備が必要です。

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まとめ:スナック開業は正しい手順で進めれば1人でも可能!

今回はスナック開業の方法について詳しく解説してきました。

記事中でも述べてきたようにスナックの開業はそこまでハードルが高いわけではなく、

しかしお店の規模にもよって勿論難易度は変わってきますので、大きい規模のお店を開業したいのであれば、臨機応変に採用活動を行ったり、頼れる人に協力を求めるなどの行動も行いましょう。

あなたの夢のスナック開業が成功することを心から応援しています!




不正防止・税金対策が対策可能なPOSレジとは?
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