目次
スナックを経営するにあたり、以下のような不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
- スナックで経営失敗する原因って何?
- スナック経営を成功させるにはどうしたらいい?
本記事では、スナック経営が失敗する原因と、失敗確率を下げる方法について、以下の内容を紹介していきます。
- スナック経営における「失敗」とは?
- スナック経営で「失敗」しやすいお店の特徴
- スナック失敗の確率を下げるための2つの方法
読後は「何に気をつけてスナックを開業・経営すればいいのか」がわかるはずですので、スナック経営者の方はぜひ参考にしてみてください。
スナック経営における「失敗」とは?
「スナックで失敗したくない」とお考えの方は多いと思いますが、ここでいう「失敗」とは一体なんでしょう?
様々な定義があるかと思いますが、本記事ではお店を廃業することを失敗だと定義して解説していきます。
なぜなら、多くの場合、廃業する方は「もう廃業せざるを得ない」状況になったからこそ廃業を選択するから。
実際、水商売の店舗は1年以内に35%の店舗が閉店し、さらに2年以内で50%の店舗が閉店しているというデータがあります。
それでは、なぜここまで多くの水商売の店舗が閉店することになるのでしょうか?
スナック経営において多いと考えられる、「2つの失敗」についてみていきましょう。
金銭面での失敗
スナックで廃業を余儀なくされる1つ目の問題は、「金銭面での失敗」。
これは要するに、赤字が続いて運転資金が尽き、経営が難しくなるパターンです。
金銭面で失敗する原因としては、主に以下が考えられます。
- 集客手段に乏しく、お客さんを集められていない
- お店のコンセプトがしっかり練れておらず、常連客ができない
- その他経営計画が甘く、黒字を出せない
このほか、近年ではコロナウイルスの影響もあり、うまく集客できずに閉店を余儀なくされたお店も多いかと思います。
いずれにせよ、お金の管理はお店の経営において非常に重要なポイントであり、お金が原因で廃業するケースは多いでしょう。
法律面での失敗
スナックで閉店を余儀なくされる2つ目の問題は、「法律面での失敗」。
こちらは風営法などの法律違反によって、お店の存続そのものができなくなってしまうパターンです。
スナック経営によくある法律面の失敗原因としては、主に以下が挙げられます。
- 無許可で0時以降も営業してしまう
- 無許可で「接待」を行なってしまう
- その他壁面積や照明の明るさなど、法律面で違反をしてしまう
風営法などは難しい部分も多く、「本人に自覚なしに摘発されてしまう」といったケースも珍しくありません。
しかし故意かどうかに関わらず、違反は違反。
罰金や逮捕などの罰則次第では、お店の継続が難しくなることも十分に想定されます。
スナックの法律について知りたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
風営法の「接待」とは?水商売で違法営業にならないためのポイント
スナック経営で「失敗」しやすいお店の特徴
ここまでスナック経営の失敗事例についてみてきました。
しかし、気になるのが「失敗しやすいのはどんなお店?」という部分ですよね。
結論から言いますと、失敗しやすいスナックの特徴は以下の通りです。
- 資金計画が曖昧
- 自分本位でお店作りをしている
- 正しい集客方法を実践できていない
- スタッフ採用・教育に熱心でない
- 数字の管理・分析を行なっていない
それぞれ見ていきましょう。
資金計画が曖昧
失敗しやすいスナックの特徴1点目は、「資金計画が曖昧」であること。
例えばスナック経営のお金の部分は、以下のような計算式で表すことが可能です。
- 利益=売上ー経費
- 売上=客数×客単価
こちらの計算式を踏まえると、仮に多くの売上をあげているとしても、経費が売上を上回ってしまえば、利益は手元に残らないことがわかります。
経費の例としては「人件費」「仕入れ代」「家賃」など様々ですが、お店を継続していくためには経費を抑えることも大切。
どんぶり勘定ではなく、しっかりとした資金計画を立てるようにしましょう。
自分本位でお店作りをしている
失敗しやすいスナックの特徴2点目は、「自分本位でお店作りをしている」こと。
これは要するに、「自分のやりたいことやこだわり」だけを優先してお店作りをしてしまっているケースです。
こだわりを出すのは決して悪いことではありませんが、お客さんに喜んでもらえないと常連客を増やしていくのは難しいでしょう。
逆に成功しているスナックの多くは、「特定のターゲット層に向けたお店作り」をしています。
- どんなお客さんに喜んでもらいたいか
- そのお客さんはどんなお店なら喜ぶか
お店作りにこだわりを出しつつ、上記の内容も考えるようにしましょう。
正しい集客方法を実践できていない
失敗しやすいスナックの特徴3点目は、「正しい集客方法を実践できていない」こと。
スナックにおける売上の計算は「客数✖︎客単価」で表すことができ、客数は売上に大きく関わってくる要素となります。
しかし一口に集客と言っても、以下のように様々な方法があり・・
- SNS(Twitter、Instagram、Facebook)運用を行う
- チラシ配りをする
- 自社WEBサイトを作る
- スナック紹介サイトに掲載してもらう
- 無料案内所を利用する
自身のお店に適した正しい集客方法を実践できている、と言ったスナックはかなり少ないのではないでしょうか。
具体的な集客失敗の原因としては、以下が挙げられます。
- ターゲットに適した集客媒体を使えていない
- SNSやWEBサイトの活用方法が正しくない
- 時間が取れずに集客に力を入れられていない
今は「味やサービスが良ければ自然と大繁盛する」という時代ではありませんので、ぜひ集客にも力を入れていきましょう。
集客に関しては以下の記事も参考にしてみてくださいね。
スタッフ採用・教育に熱心でない
失敗しやすいスナックの特徴4点目は、「スタッフ採用・教育に熱心でない」こと。
スナックの規模にもよりますが、集客に成功してお客さんが増えるにつれ、1人でお店を回していくのは難しくなります。
そうなると、以下のようにお客さんの不満が増えることも想定されるでしょう。
- せっかくスナックに来たのにママと全然話せない
- 頼んだお酒や料理の提供が遅い
こうした不満を防ぐため、キャストやスタッフを増やしていくことも大切。
また、スタッフはあなたの代わりにお客さんと接する訳ですから、スタッフの接客スキルはお客さんの満足度に直結します。
もしお客さんが増えてきたと感じたら、お客さんの満足度のためにスタッフの採用・教育も検討しましょう。
数字の管理・分析を行なっていない
失敗しやすいスナックの特徴5点目は、「数字の管理・分析を行なっていない」こと。
成功するお店の多くは、以下のような数字の管理・分析を行なっています。
- 日ごとの売上
- 商品ごとの売上
- 日ごとの客数、おおよその客単価
数字は嘘をつきません。
こういった数字をしっかり把握して分析を行うことで、論理的に「お店の経営課題」が見えてきます。
例えば、以下の通り。
- この商品は思ったより売れているから、メニューでもっと押し出そう
- 毎週木曜日は客数が少ないから、木曜は割引をしてみよう
- 客単価が思ったより低いから、シメにぴったりな料理メニューを追加しよう
闇雲に新商品を開発したり、イベントを開催したりしても、それがうまくいく可能性は低いです。
しかしこのように、データを元にし、お客さんの動向や需要を把握した上で施策を練ることで、成功率はかなり跳ね上がります。
エクセルで日次データを管理したり、POSレジを導入したりして、数字の管理・分析を行うようにしましょう。
最もスナックを潰しがちなのは、お金の管理ができない人
失敗しやすいスナックの特徴を5つ紹介してきましたが、最もスナック経営で失敗しやすいのは、ズバリ「お金の管理ができない人」です。
先ほども示したように、スナックの利益は「売上ー経費」によって計算されます。
つまり、どれだけ繁盛していて多くのお客さんに利用されているお店でも、経費や原価の計算を怠っていたがために、「実は赤字だった」なんてケースもあり得るのです。
こうしたお金の流れを「キャッシュフロー」と言いますが、スナックを経営するのであればキャッシュフローの把握・管理は必須です。
もし「スナック経営を成功させたい」と思うならば、ぜひキャッシュフローの管理から始めてみてください。
スナック失敗の確率を下げるための2つの方法
最後に、スナック失敗の確率を下げるための2つの方法を解説していきます。
- コンセプトシートを作成する
- TRUSTレジを導入する
スナック経営を成功させるために、ぜひ参考にしてみてください。
コンセプトシートを作成する
スナック失敗の確率を下げる方法1つ目は、「コンセプトシートを作成する」こと。
コンセプトシートによってスナックのコンセプトを明確化することで、以下のようなメリットが得られます。
- 内装、接客、メニューなど、一貫した世界観のスナックを作れる
- コンセプトによっては特定のお客さんに刺さり、常連客が付きやすくなる
- 新メニューやイベント計画時に、お店のイメージと合った施策を打ち出せる
そんなコンセプトシートの実物は以下の通り。
9つの質問に答えるだけで、お店のコンセプトをバッチリ決定することができます。
ぜひ以下の記事を参考に、あなたのお店のコンセプトを具体化してみてくださいね。
TRUSTレジを導入する
スナック失敗の確率を下げる方法2つ目は、「TRUSTレジを導入する」こと。
一般的に、POSレジを導入することで以下のようなメリットが得られます。
- 売上や客数が管理でき、データを分析できるようになる
- 集計作業が自動化され、締め作業の手間が大幅に減る
- 会計時の計算ミスがなくなり、機械を使うことで明朗会計をアピールできる
飲食店でもPOSレジを導入する店舗は増えていますが、スナック経営においては水商売専用のPOSレジである「TRUST」がおすすめ。
弊社の「TRSUTレジ」は水商売特有の計算に対応しており、水商売の方にとって使いやすいUIになっているため、多くの水商売店舗にご利用いただいています。
スナック経営において大いに役立ってくれるはずですので、お店を失敗させたくない方はぜひTRUSTの詳細ページをチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回はスナック経営失敗の原因と、失敗確率を下げるための方法を紹介してきました。
水商売の店舗は1年以内に35%の店舗が閉店し、さらに2年以内で50%の店舗が閉店しています。
特に失敗するケースが多いのが、以下に該当するスナック。
- 資金計画が曖昧
- 自分本位でお店作りをしている
- 正しい集客方法を実践できていない
- スタッフ採用・教育に熱心でない
- 数字の管理・分析を行なっていない
この中でも「お金の管理ができない」ことによる失敗は非常に多いです。
闇雲に経営していてもスナックを存続していくのは難しいので、ぜひ今回の内容を参考に、成功するお店を実現してみてくださいね。