目次
これからキャバクラをオープンするという方、お店の「コンセプト」は明確に決定できていますか?
結論から言いますと、キャバクラオープン後の成否はコンセプトによって決まるといっても過言ではありません。
- コンセプトってどうやって決めればいいの?
- ぼんやりとは決まっているけど、具体的に形にするにはどうしたらいい?
上記のようにコンセプトに関してお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
今回はコンセプトを決定するための「コンセプトシート」に関して、以下の内容を解説していきます。
- キャバクラ開業時にはコンセプトシートを作成しよう
- キャバクラのコンセプトシートの9項目
- キャバクラのコンセプトシートの活用法3選
しっかりとコンセプトを決定し、キャバクラ開業を成功させましょう!
キャバクラ開業時にはコンセプトシートを作成しよう
そもそも「コンセプト」とは、お店の土台となる指針やテーマを意味します。
このコンセプトが重要な理由としては、主に以下が挙げられます。
- コンセプトが明確だとお店の方向性や施策を決定しやすくなり、意思決定の負担が減る
- コンセプトが不明瞭なお店より、ターゲットに刺さりやすいお店が作れる
- 経営に「ブレ」が生じにくくなり、お客さんやスタッフが定着しやすくなる
キャバクラを経営していく上で、コンセプトがいかに重要かお分かりいただけるでしょうか?
逆にもしコンセプトが曖昧なままお店を始めてしまうと、お店の施策がブレブレになり、根強いファンがつきにくくいお店になってしまうでしょう。
上記のような方は、ぜひ「コンセプトシート」でコンセプトを決定しましょう。
コンセプトシートとはお店のコンセプトに関わる項目が1枚のシートにまとまっているもので、そちらを作成すればキャバクラのコンセプトはバッチリ決定されます。
一度シートを作成すればお店の方針としてずっと活躍してくれますので、ぜひ開業前に作成しておきましょう。
キャバクラのコンセプトシートの9項目
キャバクラのコンセプトシートは、以下の通りです。
「誰に何をどのように売るか」という基本部分をはじめとして、9つの項目を設けています。
それぞれの項目について説明していくので、ぜひキャバクラのコンセプトの言語化に役立ててみてください。
①基本コンセプト
まず1つ目は「基本コンセプト」。
これは要するに、自身のお店を一言で表すとしたら、どんなお店?という問いです。
最初は抽象的でもいいので、まずは言語化するところから始めてみましょう。変に誇張した表現はせず、等身大でお店のイメージを表現してみてください。
最終的に、「この店はこういうお店なんだ」と誰がみても分かるような基本コンセプトが出来上がればOKです。
困った時は「誰(ターゲット)に何(どんなキャスト)をどう売るか(お店の強み)」の基本部分から考えてみましょう。
②立地・物件
2つ目は「立地・物件」です。
立地・物件は客層と密接に関連してくる重要なポイントですので、ターゲット像も意識しつつ決定しましょう。
- 若い人をターゲットにするため渋谷駅の近く
- 地方のなかでも比較的都市部の風俗街エリア
- サラリーマンの2件目を狙うため、新橋の飲み屋街近く
基本コンセプトやターゲット像と矛盾がなければOKです。
③ターゲット
3つ目は「ターゲット」です。
こちらはキャバクラを経営する上でも重要度が高い部分なので、具体的に決定しましょう。
- 年齢
- 職業
- 年収
- 家族構成(独身か、既婚か、子持ちかなど)
ターゲットが明確であればあるほど、ターゲットに「刺さる」お店を作れる可能性が高くなります。
基本コンセプトで決めた「誰に何をどう売るか」の「誰に」の部分を、このステップでより具体化していきましょう。
④利用動機
4つ目は「利用動機」です。
3点目に設定したターゲットが、数あるキャバクラの中でなぜあなたのお店に来店するか、その理由を考えてみましょう。
- 比較的リーズナブルで、締めに飲むのに丁度いいから
- 地元で唯一「清楚系の女の子」だけに会えるキャバクラだから
- 季節やバースデーのイベントがとにかく派手で面白いお店だから
こちらは、言い換えると「あなたのキャバクラが選ばれる理由」を決定するステップでもあります。
お店の特徴や強みにしたい部分を考え、お客さんがお店に来る理由を明確にしておきましょう。
⑤サービス・オペレーション
5つ目は「サービス・オペレーション」です。
キャストやスタッフの接客方法はお店の印象に大きく関わってきます。
- スタッフもキャストも丁寧かつ上品な接客を心がけてもらい、高級感を演出する
- スタッフはお客さんと打ち解けてもらうスタンスで、キャストの接客は各々に任せる
- 最低限失礼ないよう接客は仕込むが、あとは「とにかくお客さんを楽しませる」よう各々に任せる
このように、キャストとスタッフをどう教育するかによってお店の雰囲気は全く違うものとなります。
コンセプトやターゲットから逆算し、どういった接客がお客さんに刺さりそうかを考えつつ決定してみましょう。
⑥メニュー
6つ目は「メニュー」です。
メニューによってもお客さんの過ごし方やお店への印象は違ってきます。
- 紙のメニューではなく、タブレットで手軽さを追求する
- お酒だけでなく、ご飯類も充実させる
- 話題のお酒などを掲載する「おすすめ」コーナーを設ける
極端な話、高級感のあるお店をコンセプトとし、お金がある方をターゲットとするなら、明らかに安いシャンパンを置いても注文してもらえる可能性は低いです。
客層に合わせた商品を揃えつつ、「おすすめ」を設けるなどして、注文してもらいやすいメニュー作りを心がけるといいでしょう。
このほか、「延長料金」や「指名料金」などもここで決めます。
⑦店内外環境
7つ目は「店内外環境」です。
こちらは要するに内装・外装はどのようなものにするか?という点です。
- 内装:家具類、BGM、照明など
- 外装:看板のレイアウト、写真に掲載するモデル、メインカラーなど
コンセプトのイメージを、お店に形としてアウトプットしていきましょう。
ただデザインなどは専門的な部分でもあるので、なんとなくのイメージだけ決定し、細かい部分は業者さんに相談するといいです。
⑧価格・支払方法
8つ目は「価格・支払方法」です。
このステップでは、想定客単価やお客さんの支払方法などを決定します。
- セット料金と延長料金から考え、客単価はおおよそ6000~9000円ほど
- 様々なニーズに応えるためにQR決済やクレジット決済も用意しておく
ターゲットとメニューから考えれば、おおよその客単価が予想できるはずです。
決済方法に関しては予測しきれない部分もあるかと思いますので、とりあえず予想で決済方法を揃えつつ、実際にお店を開店してから修正していくのもいいでしょう。
⑨プロモーション・宣伝販促
9つ目は「プロモーション・宣伝販促」です。
どのように集客すれば効果的かも考えておきましょう。
ターゲットや立地から考えるのがおすすめです。
- 若い人がターゲットなので、SNSも効果的に活用しよう
- フラッと立ち寄るサラリーマンが狙いなので、飲み屋街でビラ配りをしよう
集客方法は様々なものがありますので、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
キャバクラのコンセプトシートの活用法3選
ここまでキャバクラコンセプトシートの概要について紹介してきました。
最後にコンセプトシートの活用方法も3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 開業準備の際にブレがないかチェックする
- キャスト・スタッフ教育時に活用する
- 新たな施策を打つ際に参考にする
それぞれ解説していきます。
①開業準備の際にブレがないかチェックする
コンセプトシートが最も役立つのは、ズバリ「開業準備」の際です。
開業時には様々なものを準備していく必要がありますが、あまりにやることや考えることが多すぎると、どうしても「ブレ」が生じてしまうことも。
しかし、コンセプトシートを逐一チェックすることで、一貫した開業準備を行うことが可能です。
例えば高級感のあるお店のはずなのに、家具や灰皿などの小物を安物で揃えたりしていませんか?
開業時の違和感は徹底的になくし、コンセプトに則ったお店を実現しましょう。
②キャスト・スタッフ教育時に活用する
続いて、コンセプトシートはキャスト・スタッフ教育時にも活用可能です。
なぜなら、スタッフやキャストはお客さんと直接関わる立場だから。
コンセプトを理解しているかどうかで接客方法も大きく異なり、お客さんの満足度も異なってきます。
スタッフ・キャストにコンセプトを理解してもらい、お店のイメージを実現させるための1つのピースとして活躍してもらいましょう。
③新たな施策を打つ際に参考にする
最後に、キャバクラで新たな施策を打つ際にも、コンセプトシートが役立ちます。
例えば以下のように、お店の方向転換や売上アップを考えた時、どうしても新たな施策が必要となります。
- 客の入りを増やしたいから、イベントを実施してみようかな
- 集客方法を増やそう。新たにSNSの運用も始めてみようかな
- コロナ禍で営業スタイルを変えないと。でもどうやって・・?
しかし、世の中には施策は山ほどあるため、「どの施策をどう実行すればいいのか」で頭を悩ませるケースも珍しくはありません。
こうした時はコンセプトシートを見直し、コンセプトを基に施策を選定してみましょう。
経営で何か迷いが生じた際にもコンセプトシートは助けとなってくれます。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
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まとめ
今回はキャバクラのコンセプトシートについて解説してきました。
「コンセプト」はキャバクラ経営をする上で軸となる重要なポイントで、コンセプト次第でお店の成否が決まるといっても過言ではありません。
よって現在コンセプトが決まっていない方は、ぜひ早急にコンセプトシートを作ってみてください。
コンセプトシートはお店の指針の決定に役立つだけでなく、以下のような場面でも活躍してくれます。
- 開業準備の際にブレがないかチェックする
- キャスト・スタッフ教育時に活用する
- 新たな施策を打つ際に参考にする
最初は抽象的でもいいので、シートを活用し、徐々に自分の中のお店のイメージを言語化していきましょう。