目次
近年、ますます路上でのキャッチの取り締まりなども強化され、集客方法を悩んでいるオーナーさまや経営者さまも多いのではないでしょうか?
路上でのキャッチに変わる効率的・効果的な集客方法があったらどれほど素晴らしいことかと思ったことありませんか?
今回の記事では、「集客アップを目指しているSNS初心者のキャバクラのオーナーが使うべきSNSは何なのか、またどのように活用すれば良いのか」を考えていきたいと思います。
《この記事にはこんな方にオススメです》
- SNS運用に困っているキャバクラのオーナー
- SNSを始めようか迷っているSNS初心者のオーナー
- SNS集客に興味のある方
キャバクラでSNS集客が注目されているわけ
キャバクラでSNS集客が注目されている理由は2点あります。
1点目は、キャッチなど既存の集客方法ができない可能性が高いこと
2点目は、他の集客方法の中でもSNSでの集客は、効率的・効果的であること
以上2点から、キャバクラでSNS集客が注目されています。
より詳しく説明していきたいと思います。
1点目の既存の集客方法に限界があることは、特に「客引き行為禁止条例」等の条例が各地で施行されたことで、キャッチなどの取り締まりが厳しくなったこと。
2点目のより効率的なアプローチ方法であるということは、チラシ配りやメールマーケティングに比べて少ない労力で多くの人にリーチできることが挙げられます。
路上でのキャッチの取り締まりが厳しくなってきている
冒頭から述べている通り、路上でのキャッチの取り締まりが近年厳しくなってきています。
例えば東京有数の歓楽街を擁する新宿区で「客引き行為禁止条例」が施行されたことなどがあります。
これまでは、「迷惑防止条例」によって風俗営業店の「強引な」客引き行為を違法としてきました。
しかし、新宿区が新たに施行した条例は、区内の特定の地域において飲食店やカラオケ店などを包括的に含んだ、それが悪質かどうかを問わず「全て」の路上での人的な販促行為を禁止するものでした。
これによって路上でのキャッチはますます困難を極める環境になってきました。
また、平成29年4月1日から港区で道路や広場など公共な場所での客引き行為等を明確に禁止する港区客引き行為等の防止に関する条例が施行されました。
これまで池袋がある豊島区、歌舞伎町がある新宿区、繁華街が多い渋谷区にはすでに引き行為等の防止に関する条例制定されていました。
しかし、今回いままで客引き防止の条例がなかった六本木や麻布がある港区にも新しく制定されました。
SNSを使えば少ない労力で多くの人にリーチができる
SNSを利用することによって、チラシ配りやメールマーケティングよりも少ない労力で多くの人にリーチできることが大きなメリットです。
一度フォローしてもらうか、友達になると、定期的にキャンペーンの情報を届けてアピールすることができるため、長期的な関係も築きやすくなります。
キャストではなく、お店のファンを作りたいオーナーさまにとってお客様と長期的な関係を築くことが出来ることは、とても重要なことだと思われます。
ツール | 方法 | 金銭コスト | 時間コスト |
DM ダイレクトメール | 来店客に後日DMを送付する。 | ・13万円 - デザイン費:3万 – 印刷費用:3万円 (@30円×1,000枚) – 配布費:10万 (@100円×1,000枚) | ・4時間 外注先への指示 - チラシデザイン (3時間) -チラシ配布 (1時間) |
SNS LINE@ | 来店客と連絡先交換 | ・5千円 - 印刷費用:0円 - 配布費用:0円 (1,000通まで無料。 月額5千円で無制限。) | ・1時間 - メッセージ検討 (1時間) |
継続してアプローチできる
上記でも述べた通り、SNSの活用によって今までは一過性だった集客方法(具体的には、毎日のキャッチ行為や、チラシ配りなど)が恒常的な集客方法へと変化させることができます。
この変化によって、一度来店されたお客様に対して継続的なアプローチを可能とし、再来店の機会を今まで以上に増やすことができます。
キャストではなくお店のファンを作れる
キャバクラを始め、サービス業を中心とした業界では常連のお客様を2パターンに分類することができます。
1パターン目は、お目当のキャストがいることで来店されるお客様。
2パターン目は、お店の雰囲気やお店全体の接客方法に満足し、再度来店されるお客様。
この2パターンに分類されたお客様の中で、どちらのお客様を増やしたいと思いますか?
当然のことではありますが、2パターン目のお客様を増やしたいと考えると思います。
何故ならば、1パターン目のお客様の場合、お目当のキャストがお店を辞めてしまった場合、別のお店に移ってしまった場合にお客様も同様に来なくなってしまったり、別のお店に移ってしまう可能性があるからです。
一方で、2パターン目のお客様の場合、一人のキャストを目当てに来店されるのではなく、お店の雰囲気や接客に満足しているため、一人のキャストに受ける影響を限りなく小さいのです。
お店のファンを増加させるためのアプローチ方法として、SNSは非常に有用なツールです。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧
キャバクラでの集客で知っておきたい4つのSNSのメリット・デメリット
ここまでの話で、SNSの重要性は理解しましたと。しかし、重要性は理解出来たが、どのSNSツールを利用すれば良いのかは分かりづらいと思います。
ここからは、
「集客アップを目指しているキャバクラのオーナーさまが使うべきSNSはどれなのか」
を見ていきたいと思います。
前提として、SNSで集客を行う上での注意点としては、「とりあえず開設したSNS」で集客を行おうとすることは、危険であり、むしろ集客にとって悪影響を及ぼす危険性もあります。
例えば、あらゆるSNSに手を出してみたものの、Facebookの更新は月に1回のイベント告知のみ、Twitterは3ヶ月前から更新が途絶えている。
このような状態では、集客ツールとして機能しているとは言えません。
またお客様から見ても、ここのお店はどのような経営を行なっているのか。と必要のない不安を掻き立ててしまう恐れもあります。
以上のことを踏まえた上で、どのSNSツールが適切なのかを以下の記事から判断して見てください!
メリット①:お店のホームページにもなる
Facebookはホームページの代わりになるという利点があります。
比較的小規模なキャバクラの場合、お店のホームページを持っていないと言うケースも多いかと思います。
ホームページがない場合、各SNSの中でも最も情報量が多く、検索に引っかかりやすいFacebookは、ホームページの代替品として重宝します。
また、Facebookのレイアウトに馴染んでる人も多いため、ページ視聴時の抵抗感も薄いことが挙げられます。
また単純に、Facebookは他のSNSに比べて、長文が読まれる傾向にあります。そのため、店のこだわりを写真と一緒に掲載することでよりホームページに近い形を実現できます。
メリット②:使っている年齢層が広い
SNSというと、若い人がスマートフォンを使って利用しているイメージが多いと思います。
確かに各SNSは高年齢になるにつれてユーザー数が減少する傾向にありますが、その中でも最も高年齢層に受け入れられているSNSはFacebookです。
メリット③:広告を利用できる
Facebookには、広告枠というものが存在します。
様々な料金プラン、ターゲット選択などができるため効率的なweb広告を打ち出すことができます。
メリット④:拡散機能がある
拡散機能が充実していることで、宣伝効果に波及効果、つまり2次、3次の宣伝効果が見込めます。
Facebookの場合は、「いいね!」や「シェア」などが存在するため、容易に拡散機能を利用してもらえます。
デメリット①:登録を嫌がる人が多い
唯一の欠点としては、実名登録が挙げられると思います。
ユーザーの大半は実名登録をしているため、他の拡散機能に比べて、拡散する情報を厳選する傾向があります。
Twitterでは気軽にリツイートしても、Facebookでは閲覧するだけというユーザーも多いです。
facebookの活用事例
Facebook投稿の例は「ミスタードーナツ」でしょうか。
読みやすい長さの文章と、適切な写真で情報を適切に理解できます。
LINE @
メリット①:使っている人が多い
第一に挙げられるのはユーザー数の多さです。
今ではメールの代用品としてスマートフォンを持ってる人ならば、誰しもが登録しているツールではないでしょうか。
寧ろ他のSNSは利用していないもののLINEだけは利用しているユーザー層にアプローチすることができます。
そのため、圧倒的なユーザー数を誇ります。
月間のアクティブ数は日本国内では、7000万人に達しています。
参考:ラインの月間アクティブ数
参考:ラインのユーザー属性
メリット②:個人とやり取りができる
LINE@では、「トーク」機能を使ってお客様と1対1でのやりとりが可能なため、予約を受けたりお問い合わせに密に対応したりすることができます。
またお店側からのアプローチは、メッセージの通知がお客様にも行くので見逃されるリスクは少なく、LINEクーポンを使用してアピールできるのもメリットです。
メリット③:タイムラインに投稿ができる
タイムラインに投稿することができるため、更新された場合に見てもらえる頻度が高いです。メッセージのやり取りのついでに更新されたタイムライン投稿を見てもらえるため、視聴頻度がとても高いです。
デメリット①:無料ではない
SNSの中では珍しく、基本料金が発生してしまいます。
無料のものもありますが、ユーザーの拡大や宣伝頻度に制限があるため、月額制の料金プランを選んで利用する必要があります。
しかし、利用者の用途に合わせて料金プランが選べるため無駄な出費は抑えることができます。
LINE@の活用事例
一度のメッセージ送信でテイクアウト売上20万円アップなどの事例もあります。
公式ラインではお客様との個別メッセージだけでなく一斉送信も可能です。
さまざまな使い方で売上アップが見込めます。
売上アップの例:1度のメッセージ配信でテイクアウト売上20万円! ユーザーとの距離の近さを数字につなげる精肉店のLINE活用
飲食店のLINE@活用事例はこちらLINE@の飲食店活用事例
メリット①:気軽にシェアされやすい
Facebookと異なり匿名のスタイルで利用できるので、情報が拡散されやすいという点が最大のメリットです。
メリット②:投稿が気軽にできる
Twitterの特徴は何と言っても、その手軽さ・気軽さです。
そもそも「つぶやき」が前提とされているので、1回の投稿における負担(文章、言い回しを考える等)が軽減されます。
メリット③:フォロワー以外にアプローチできる
メリットの①に関連しますが、情報が拡散されやすいです。
自分のことをフォローしているユーザーが、自分の投稿をリツイートした場合、そのリツイートしたユーザーにも投稿を見てもらえるため非常に広い範囲へアプローチできます。
デメリット①:長めの文章は読まれない
メリット②にこちらも関連しますが、「つぶやき」が前提となっているため1回の投稿で長文が読まれる機会は少ないです。
デメリット②:炎上の危険性が高い
こちらもメリット①に関連することですが、拡散がされやすい反面、良い情報だけでなく悪い情報も拡散されやすい傾向にあります。
活用事例を探して入れる!
Twitterの活用事例としては、豚組(とんかつ・しゃぶ庵)@butagumiや丸亀製麺@marugame_smが挙げられます。
ユーザーとのコミュニケーションを積極的に試みたり、ハッシュタグを利用しての拡散なども取り入れています。
より詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:ビジネス的に参考になるTwitterアカウントまとめ(飲食店編)
Instagramは「写真」や「動画」を投稿するSNSサービスで、昨年から利用者数が500万人増加し、2017年7月時点で1600万人を突破した、今最も勢いのあるSNSのひとつです。
メリット①:写真を簡単に投稿できる
SNS初心者が最初に躓くポイントのひとつに、「何を投稿したらいいかわからない」という点があるかと思います。
慣れてきたらなんでもないことでも、文章などの構成を考えることはとても大変です。
その点、Instagramは写真の投稿がメインであるため、文章を構成する必要性は減ります。
メリット②:いいねがもらいやすい
InstagramはFacebookと同じ会社が運営をしていますが、匿名のでの利用が可能であり、匿名での利用者が多いです。
そのためユーザーが気軽に「いいね!」をしやすく、「いいね!」を得られやすい傾向があります。
SNSを初めてすぐのうちは、1個1個の投稿が気になるものです。
投稿した時に反響があるかないかは、SNSを続けて行く上でのモチベーションの維持にとても重要な意味を持ちます。
またTwitterも匿名制ではありますが、言葉がメインな為、批判を受けやすいです。
一方で、Instagramは画像がメインなので、そういった批判のリスクを避けられるという良さもあります。
メリット③:お店やキャストの雰囲気が伝わりやすい
写真を投稿することがメインのSNSである為、お店の雰囲気などを伝えやすいです。
また、ハッシュタグ(#)が多く使われます。
例えば「#〇〇(場所名) #〇〇(店名)」といったようにハッシュタグをつけることによって、投稿検索時に視聴してもらえる頻度が上がります。
この機能を上手く利用することで、より多くの「いいね!」を獲得できます。
デメリット①:文章は使えない
上記のメリットでも述べたように、写真がメインのSNSである為文章はほとんど表示されません。
何か言葉や文章で訴えかけたいときはInstagramは向かない傾向にあります。
デメリット②:写真のクオリティが重要
Instagramを運用する上で心がけるべき点は、「綺麗な写真を投稿すること」です。
難しそうに聞こえますが、Instagramでは撮った写真の明度や彩度を細かく修正することができます。
この画像補正機能を使うことで、驚くような「綺麗な写真」を実現することができます。
しかし、このような一手間を加える必要があることがデメリットとして挙げられます。
活用事例
Instagramを利用している企業で注目すべきなのは、スターバックスが挙げられます。
基本的にはユーザーが投稿している写真を、許可をいただいてスターバックスの公式アカウントで投稿しているそうです。
これはユーザーにとっても自分の写真が起用される喜びがあります。
その他にも、居酒屋などでは店員さんの雰囲気を伝えることを意識した写真や、お店の雰囲気がわかる写真、そのお店のおすすめメニューなどの写真を載せているなど、それぞれの魅力を写真を通じて理解してもらおうとしています。
キャバクラのSNS集客で気をつけたいこと
最後に、気を付けることやあらかじめルールなどを作っておくべきことについて解説します。
運用のルールを作っておく
軽率な投稿で炎上しないためにも、投稿する内容は〇〇と△△だけといった決め事(ガイドライン・ルール)を作っておくことで不要な批判を避けることができるでしょう。
更新を定期的に行う
更新頻度が少ないと、ユーザーから見られなくなるので少なくとも週に1回は更新してください。
またSNS利用のデメリットでも挙げましたが、更新が暫くの間途絶えているなどの状態では、集客ツールとして機能しているとは言えません。
またお客様から見ても、ここのお店はどのような経営を行なっているのか。と必要のない不安を掻き立ててしまう恐れもあります。
無許可で写真をアップしない
写真などをSNSに更新する際に、人の顔が写り込んでいる場合などは特に注意してください。もちろんお客様の顔もそうですが、キャストの顔についても要注意です。
キャストによっては、SNSへ<strong>のUPが禁止の人もいます。
必ず写真を投稿するときは、写り込んでいる当事者に許可を得た上で投稿するようにしましょう。
コメントには全て答える
しっかりとお客様に感謝の気持ちを伝えるためにも、コメントを頂いたら早い段階で必ず返信しましょう。
ありきたりの言葉ではなく、+αを加えることによってお客様の満足度も向上するでしょう。
まとめ:キャバクラ経営ではSNSを効果的に使って賢い集客を!
- SNSには、それぞれにメリット・デメリットがあり、特性に合わせた運用が必要
- SNS集客が初めての方は、全てに手を出すのではなく選択したSNSに注力
- 運用する際には、ルールを決めるなど統一した意識
今回の記事では様々なSNSツールを紹介しました。
しかしあくまでも、SNSは続けることが大切です。そして続けることによってより大きな集客力を生み出します。
これから行こうとしていキャバクラのお店のSNSを確認したら、最新の投稿が去年のものだったらどう思うでしょうか?
ぜひ無理なく続けられるSNSを見つけて、集客アップに活用して見てください。