最近流行っている「コンカフェ(コンセプトカフェ)」。
そんなコンカフェに関して、以下のような疑問をお持ちではありませんか?
- コンカフェ経営ってどれくらい儲かるの?
- コンカフェ経営を始めたいけど、どうすれば儲かる?どんな準備が必要?
そこで本記事では「コンカフェは儲かるか?」という疑問を解決するべく、以下の内容について解説していきます。
- コンカフェ経営はどれくらい儲かる?
- コンカフェ経営が儲けやすい3つの理由
- コンカフェ経営で儲けるための5つのコツ
読後はコンカフェ経営がどれだけ儲かるかがわかるはずですので、出店を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
コンカフェ経営はどれくらい儲かる?
結論から言いますと、コンカフェは儲かりやすいビジネスです。
その大きな理由は、コンカフェの利益率の高さにあります。
売上から各種経費・費用を差し引いたもの。
算出方法は「売上ー費用=利益」。
売上げに対する「利益」の比率のこと。
要するに、いかに少ない費用で売上を出しているかを示す数値。
算出方法は「利益÷売上×100=利益率」。
これを踏まえ、利益率の例を2つ紹介します。
- 売上100万円 ー 経費30万円 = 利益50万円:利益率50%
- 売上100万円 ー 経費80万円 = 利益20万円:利益率20%
このように、少ない経費で高い利益を出せるビジネスは「利益率が高いビジネス」だと言えますが、コンカフェの利益率は、低くて「10%」、高くて「40%」ほどが見込めます。
多くの飲食店では「利益率が10~15%行っていればいい方」ですので、コンカフェの利益率がいかに高いかがお分かりいただけるでしょう。
まとめると、コンカフェは利益率が高いため、少ない費用で高い売上が見込めるビジネスだと言えます。
コンカフェの売上例
コンカフェの具体的な売上例は以下の通りです。
- 売上:500万円/売上
- 平日のお客さんの人数の目安:10人/日
- 金土のお客さんの人数の目安:25人/日
- 客単価:12,000円
- 経費:330万円/月
- キャスト人件費:150万円
- 仕入れ・広告費:100万円
- 水道光熱費:50万円
- 家賃:30万円
こちらのモデルケースで言うと、1ヶ月の営業利益は170万円、利益率は34%程です。
もちろんエリアや集客方法などにも左右されますが、うまく経営できればこれだけの数字が期待できます。
コンカフェ経営が儲けやすい3つの理由
コンカフェは利益率が高く、儲けやすいと紹介しました。
コンカフェの利益率が高い理由としては、主に以下3つが挙げられます。
- 水商売自体の市場規模が大きいため
- キャスト時給が業界の中で安いため
- 各種サービスの利益率が高いため
それぞれ見ていきましょう。
水商売自体の市場規模が大きいため
コンカフェの利益率が高いのは、そもそも水商売自体の市場規模が大きいためです。
コスプレしたキャストが接客してくれるようなコンカフェは、「女の子に会いにいく」という意味で、広義では水商売に分類されます。
そして水商売の市場規模は2兆円とされており、同じ2兆円規模のビジネスとしては、ブライダル業界、理美容業界、ホビー業界などが挙げられます。
これを踏まえ、水商売はそれだけ多くの顧客がお金を落とす市場であり、儲けるチャンスが多く眠っている市場だといえるでしょう。
このようにコンカフェは市場規模が大きいため、「売上を出しやすい」のが利益率が高い1つ目の理由です。
キャスト時給が業界の中で安いため
コンカフェの利益率が高い理由2つ目は、キャスト時給が比較的安価であるためです。
同じ水商売としてキャバクラやガールズバーなどが挙げられますが、それらと比較するとコンカフェの人件費は非常に安いです。
人件費が安い理由としては、「コンカフェはお客さんの隣に座って接待する必要がない(できない)ため、気楽に働きやすいこと」などが挙げられるでしょう。
水商売においては人件費が最も高い経費となるので、コンカフェは水商売の中でもローリスクで経営していくことが可能。
例えば、水商売のジャンル毎の人件費相場を比較すると以下のようになります。
- キャバクラ:3,000円〜4,500円
- ガールズバー:1,400円〜2,000円
- コンカフェ:1,300円〜2,000円
ガールズバーとコンカフェはほとんど同じですが若干コンカフェの方が人件費が安いため、コンカフェは水商売の中でも利益率が高いといえるでしょう。
各種サービスの利益率が高いため
コンカフェの利益率が高い理由3つ目は、各種サービスの利益率が高いためです。
利益率が高いサービスや商品の例としては、主に以下が挙げられます。
- お酒などのドリンク
- オムライスなどの食事
- チェキ撮影などのサービス
お酒の原価は、種類にもよりますが、1杯40円~100円ほど。
そしてメイドカフェなどで定番のオムライスも、原価は100円程度でしょう。
これらを1,000円近い値段で販売することができるため、コンカフェの利益率はとても高いです。
極め付けは、キャストとチェキ撮影ができるなどのサービス。写真を撮るだけなので原価はほぼかかりません。
このように人件費だけでなく、各種サービスや商品も利益率が高いため、コンカフェは儲かりやすいビジネスだと言えます。
ただしチェキ撮影などは「接待」に当たる可能性が高いので、風営法を違反しないようにだけ注意してください。
風営法の「接待」とは?水商売で違法営業にならないためのポイント
コンカフェ経営で儲かるための5つのコツ
コンカフェは利益率が高く儲かりやすいビジネスだと紹介しましたが、「出店すれば誰でも儲かる」ほど簡単ではありません。
よってこの章では、コンカフェ経営で儲けるための5つのコツを紹介します。
- お店のコンセプトをしっかり練っている
- 損益分岐点を死守している
- 固定費はなるべく少なくする
- 事業投資は積極的に行う
- 各種数字をしっかり管理している
コンカフェのオープンに向け、ぜひ参考にしてみてください。
お店のコンセプトをしっかり練っている
コンカフェを経営する際は、まずお店のコンセプトをしっかり練りましょう。
お店のコンセプトをしっかりと決定することで、以下のようなメリットが得られます。
- 競合と差別化して、独自の方向性で営業ができる
- お店の強みや特徴が明確だと、ファンが付きやすくなる
- 経営上の「芯」ができ、一貫した経営戦略を立てられる
特にコンカフェは競合も増えてきているので、コンセプトが明確でないと、競合にお客さんを取られてしまう可能性が高いです。
ぜひ以下の「コンセプトシート」の項目を①から順番に埋めていき、独自のコンセプトを作成しましょう。
また、以下はガールズバーのコンセプトシートの記事です。業態も近いので参考にしてみてください。
ガールズバーオープンを成功へ!「コンセプトシート」について解説
損益分岐点を死守している
続いて、「損益分岐点を死守する」ことも重要です。
売上高と費用の額がちょうど等しくなる売上高のこと。算出方法は「赤字ラインの売上=固定費÷(1-変動費率)」。
詳しくはキャバクラの利益率をご覧ください。
これは噛み砕いて言えば、要するに「売上が費用を上回るように常に意識しよう」ということ。
費用が売上を上回れば赤字となってしまうので、常に売上と費用の両者の数字を管理して、売上が上回るよう数字をコントロールする必要があります。
「今月は売上をいくら出さないと赤字になるのか」のラインを明確にし、売上目標としてお店全体で共有しましょう。
固定費はなるべく少なくする
コンカフェ経営で儲けるため、つまり利益を増やすためには、以下2つの方法があります。
- 売上を増やす
- 経費を減らす
このうち売上を増やすためには「価格を上げる」か「お客さんを増やす」方法がありますが、どちらもすぐに効果を出すのは難しいです。
よって、利益を増やすためにすぐ出来ることとして、以下のような経費を減らすのがおすすめ。
- 固定費:売上の上下に関係なく固定的にかかる費用。家賃や社員の人件費など
- 変動費:売上額に連動して変動する費用。ドリンク代や繁忙期のアルバイトの人件費など
このうち「固定費」は売上に左右されないのでコントロールしやすいですし、固定費が安いと損益分岐点もそれだけ低くなります。
逆に固定費が高いと、コロナなどで客足が遠のいた際、出費だけがかさむことになってしまうので注意。
とにかく安くして質も抑えろというわけではありませんが、これらも踏まえた上で出店エリアや物件を選ぶようにしましょう。
事業投資は積極的に行う
「経費を減らそう」と紹介しましたが、お店が儲かるための投資なら積極的に行いましょう。
具体的には、以下です。
- 集客のための広告掲載
- ドリンクバックの設定や優秀なキャストの給与アップ
- 2号店の出店
このような「お店が儲かるための投資」を行うことで、以下のようなメリットを得られます。
- 費用を増やすことで課税所得を減らせ、支払う税金を抑えられる
- インセンティブでモチベーションアップやキャストの定着につながる
- 将来的に繁盛店になる可能性がアップする
事業投資を行うことでお店の成長に繋がるのはもちろん、所得税を抑えることも可能です。
利益が多いとそれだけ所得税も多くなりますので、意図的に利益を少なくし、税金対策を行うようにしましょう。
「赤字になってしまう」と「節税で意図的に赤字にする」のは全くの別物です。
経営の効率化、売上アップ、キャストのモチベーション向上などに繋がりそうなら、積極的に経費を使いましょう。
各種数字をしっかり管理している
最後に、各種の数字をしっかり管理することも大切。
具体的には、以下のような数字です。
- 売上、費用
- 来客数、顧客単価
- キャストごとの売上データ
このような数字を記録することで、お店の現状を「見える化」することが可能。
どのような課題があり、どのような施策を行うべきか、数字をもとに考えることができます。
無策で日々営業しているお店と、数字を基にして施策を練って営業しているお店とでは、売上に明らかな違いが生じるでしょう。
数字はエクセルなどで管理するのもいいですが、PCが苦手な方はタブレットなどで操作できるタイプのPOSレジを使用するのもおすすめです。
また、弊社はコンカフェ向けのPOSレジのサービスを提供していますので、ぜひそちらの詳細もご覧ください。
まとめ
今回はコンカフェ経営が儲かるか、について紹介してきました。
コンカフェ経営は利益率が高く、以下の理由からとても稼ぎやすいビジネスだと言えます。
- 水商売自体の市場規模が大きいため
- キャスト時給が業界の中で安いため
- 各種サービスの利益率が高いため
しかし、誰もが簡単に稼げるわけではありません。
ぜひ売上や経費などの数値をしっかり管理して、その上で適切な施策を打っていきましょう。
そのためにはPOSレジなどで数字を日々記録し、データとして分析することが必要です。
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