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この記事をご覧の方は、ホストクラブの開業方法について、以下の疑問をお持ちではありませんか?
- ホストクラブの開業はどういう手順で進めたらいい?
- ホストクラブの経営を成功させる方法は?
ついに自分のお店をオープンすることになったものの、どのように進めていいかわからないこともあるでしょう。
そこで本記事では、以下の内容を解説していきます。
- ホストクラブ経営者は大きく2パターン
- ホストクラブ経営に必要な資金と開業の手順
- ホストクラブ経営を成功させるポイント
自分のホストクラブを成功させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ホストクラブの経営者は大きく2パターン
ホストクラブを経営しているほとんどが、もともとホストをやっていた人です。
それも、お店のトップやNo.2など、人気のあるホストが独立して経営者になるパターンが多いでしょう。
その中でも、ホストクラブの経営者は大きく以下の2パターンに分けられます。
- 自己資金で経営しているオーナー
- 他のオーナーに資金を出資してもらう「雇われオーナー」
ホストクラブは業界ルールが厳しく、「独立OK」としていても「完全独立はNG」としているお店が多いです。
ホストとしての実力がつけられたのもグループのおかげなので、独立をするにしてもグループ内でしてほしいと定めているわけですね。
一方、お金があったとしても、未経験でホストクラブを開業するのは難しいと考えられます。
ホストクラブの経営にはもちろんお金も必要ですが、業界のルールやお店が売れるためのノウハウが必要です。
これらを踏まえ、お金があるがノウハウがないなら支店長のようなイメージでオーナーを雇えばいいですし、逆にノウハウがある場合は、実績をもとに出資してもらうと良いでしょう。
「完全独立」でもほとんどがフランチャイズ
なお、「完全独立」と言っていても、そのほとんどがフランチャイズです。
フランチャイズ経営の場合は、毎月の定額か、売上げに応じた割合を、グループに支払う契約を結んでいます。
「独立」と言いつつも、本当はフランチャイズ店として出店し、本部から多少なりとも力を借りているわけですね。
フランチャイズで経営するメリットは、以下が挙げられます。
- 独立後にトラブルが少ない
- すでに成功しているお店のノウハウをもらうことができる
- お客さんからしても、安心して通いやすい信頼やブランド力がある
こうしたメリットから、利益を全て自分のものにはできませんが、総合的に見たときに利益が多くなる可能性があります。
ホストクラブ経営に必要な開業資金
ホストクラブを経営しようと思ったときに、やはり必要になるのはお金です。
開業資金は、大きく以下2つの資金に分けられます。
- 設備資金
- 運転資金
合わせるとかなりの金額になります。
それぞれの詳細について紹介しますので、ぜひ資金集めの参考にしてみてください。
①設備資金
「設備資金」は、開業前に必要な設備を整えるための資金です。
具体的には、以下が挙げられるでしょう。
- 物件取得費、家賃
- 敷金礼金
- 内装工事費
- 厨房設備費
- テーブルやソファ・食器などの備品類
特にホストクラブでは、高級感がある内装の方が集客にも繋がると言われています。
内装費は、こだわればこだわるほど高額にはなってしまいますが、お店の特徴を決める重要なポイントであるため、妥協できないでしょう。
②運転資金
対して、開業後に必要になる資金を「運転資金」と言います。
こちらの例としては、以下が挙げられるでしょう。
- お店の賃料
- スタッフの人件費
- お店で提供するための食品や酒類の仕入れ代金
- 厨房機器のリース代、
- 広告宣伝費
- 求人費
開業直後は、お店の売上が安定しないことが多いもの。
そのため、最低でも3カ月はそのままやっていけるだけの運転資金を準備しておく必要があります。
ホストクラブの開業時は、「設備資金」と「運転資金」を合わせて、最低でも500万円の資金を用意しておかなければならないと言われています。
また、これはあくまでも最低資金。
お店の規模が大きくなれば大きくなるほど金額も膨らみ、大きなお店では2,000万円が相場とされています。
ホストクラブ開業までの流れ
ホストクラブを開業するまでの進め方としては、以下の通りです。
- ホストクラブのコンセプトを決定する
- お店の物件を決定する
- 内装と外装を作り上げる
- 各種許可や届出を済ませる
- 仕入れ先を決定する
- 求人とスタッフ教育を進める
- 集客を始めていく
この中で最も重要なのは、ズバリ「コンセプト」です。
コンセプトによってお店の物件や内装・外装などの一貫性が決まりますし、ターゲット層に刺さるホストクラブが実現できます。
お店のコンセプトが決まっていない方は、以下の記事もチェックしてみてください。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧
ホストクラブの経営を成功させるポイント
ホストクラブ経営で成功といえるわかりやすい指標は、ズバリ「売上アップ」でしょう。
しかし、闇雲に経営をして売上が伸びるほどホストクラブ経営は簡単ではなく、「売上をあげるために何に注力すればいいかわからない」と頭を抱えるオーナー様も多いのではないでしょうか?
そんなオーナー様にぜひ経営の羅針盤にしていただきたいのが、以下の3つの計算式です。
- 利益 = 売上 – 経費
- 売上 = 来店人数 × 客単価
- 来店人数 = 既存 + 新規顧客
ホストクラブの経営は、全て上記の計算式で計算を行うことが可能です。
現在のお店の状況を上記の計算式に当てはめて計算することで、
- どこの数値に改善が必要か
- どこの数値がうまくいっているか
- 新しい施策を打った際に、各数字にどのような影響が及んだか
等を管理することができ、お店の売上をうまくコントロールできるようになっていきます。
ホストクラブの経営や売上状況を改善していきたいのであれば、まずは根本に「数字を管理する」意識を持つようにしていきましょう。
①お店のコンセプトとターゲットを明確にする
「数字の管理」を根本で意識した上で、次にやるべきことは「お店のコンセプトとターゲットを明確にすること」です。
お店のコンセプトとターゲットを具体的に設定することで、以下のメリットが得られます。
- 特定のターゲットに刺さりやすいお店を作れる
- 新規顧客から「選ばれる理由」を作れる
- 根強いリピーターができ、安定した売上を作れる
一方でお店のコンセプトやターゲットが曖昧だと、誰からも選ばれないブレブレのホストクラブが出来上がってしまうでしょう。
よって、まずは以下の「5W1H」に当てはめ、お店のコンセプト作りから始めてみてください。
- なにを:ホストの属性や年齢層は?
- だれに:ターゲットは?
- どこで:立地は?
- いつ:朝ホストか夜ホストか?
- いくらで:価格帯は?
- なぜ:お店をやる上での信念や大義名分は?
そして上記を元に、お店の広さ、席数、備品のイメージ、ホスト達の衣装など、細かいところを具体的にイメージしてみましょう。
こちらが具体的にイメージできればできるほどそれは強力な「芯」となり、ブレないコンセプトのお店を経営していけるはずです。
コンセプトが出来上がったら、それを一言で言語化してみましょう。
- 地元唯一の熟女向けホストクラブ
- カワイイ系男子を揃えた癒し系ホストクラブ
- トークで勝負、面白い男を揃えたホストクラブ
ターゲットからの需要があり、なおかつ同エリアの競合店と被っていなければ、それは立派なコンセプトです。
経営がブレないよう、ぜひターゲットとコンセプトを大事にしてくださいね。
②ホストクラブでの集客方法
ターゲットとコンセプトが定まったら、「集客」を行っていきましょう。
先ほど示した計算式でもあったように、来店人数は売上を左右する重要なポイントとなります。
このうち来店人数は「新規顧客」と「既存顧客(リピーター)」に分類できます。
新規客を増やす際は、ターゲットとなる属性にアプローチできる手段を用いて、見込み顧客にお店のことをアピールしていきましょう。
なお以下のように、理想の集客方法はターゲットによって異なります。
- 若い女性がターゲットならインスタグラム運用で集客してみる
- 熟女向けなら、ネットではなくビラ配りしてみる
続いて既存顧客を増やすには、「また来てもらう理由作り」が大切です。
以下は例です。
- 「LINE登録でドリンクサービス」などでリストを獲得し、LINEでキャンペーン配信
- ホスト達に営業LINE教育をし、また来てもらうようにする
そうして客数が十分になってきたら、「客単価」をあげていくようにしましょう。
客単価を上げる方法としては、以下が挙げられます。
- ホストの接客を教育し、お客さんに気持ちよくシャンパンを入れてもらう
- ホストの会話を教育し、お客さんが自然と延長してしまうようにする
売上アップのための施策は様々ですが、どれを行うべきかはお店の状況によっても異なります。
お店の経営状況を踏まえ、新規客を増やすのか、既存顧客を呼ぶべきか、客単価を上げるべきか、判断してみてくださいね。
③経費を減らす
客数と客単価を上げて売上が増えてきたら、「経費」を見直すことも大切です。
先ほどの計算式でも示したように、どれだけ売上が高かろうと、経費が多ければ残る利益も少なくなってしまいます。
- 利益 = 売上 – 経費
そんな経費の例としては以下が挙げられます。
- 仕入れ費用
- 人件費
- 制服代
- お店の家賃・光熱費
- その他業務に関係する出費
こういった部分の出費を見直し、利益を大きくしていきましょう。
ただ、経費は賢く使うことで、スタッフのやる気アップに繋がったり、税金対策として機能することもあります。
よって無闇に減らすことばかり考えるのではなく、使い所をきちんと見極めるようにしてみてください。
売掛の管理
最後に、ホストクラブならではの注意点が「売掛の管理」です。
ホストクラブは、水商売の中で最も売掛が発生しやすいといっても過言ではありません。
多くの売掛を抱えられたままお客さんに飛ばれると、お店の損失はかなりのものになってしまいます。
ぜひ以下の記事を参考に、売掛の管理を徹底してみてくださいね。
ホストクラブを経営して成功する人の特徴
では、ホストクラブを経営して成功する人にはどのような特徴があるのでしょうか。
さまざまなケースがありますが、大きく3つの項目が挙げられるでしょう。
①成功する自信がある
まずは、必ず成功させるという自信が必要です。
成功させるには、ノウハウももちろん必要ですが、それよりも実行できるだけの行動力や精神的な強さも重要です。
経営する中で、様々なトラブルや壁に遭遇することは多いですが、そうした際に毎回へこたれていては、成功を目指すのは難しいと言えます。
②戦略を立てて経営できる
ホストクラブで自身がプレイヤーとして働くのと、ホストクラブの経営者として運営していくのとでは少々勝手が違います。
経営者として携わるのであれば、お店のお金を管理しなければなりません。
しっかりと数値管理や分析を行い、戦略をもとにした経営を行うようにしてみてください。
なお、ホストクラブの数値管理には、以下の機能を持ち合わせた、水商売専用のPOSレジ「TRUST」を活用するのがおすすめです。
- ドリンク注文時に自動でドリンクバック集計機能
- 指名、延長管理機能
- 不正防止や各種データ管理が行える
ホストクラブの経営を効率化したい方は、水商売専用POS「TRUST」の詳細ページをチェックしてみてくださいね。
③スタッフから慕われている
プレイヤーとして売れるためにも必要なスキルではありますが、プレイヤーは一匹狼でもそれなりに大きく稼いでいける人はいます。
しかし、経営者となればそうはいかず、従業員がついてくるような経営者にならなければ、お店としては厳しいでしょう。
特に給与ミスなどが発生すると、信頼を失う原因になりえます。
なお、こちらに関しても、POSレジの導入でスタッフからの信頼を得られる可能性があります。
POSレジがあればホストたちの給与を正確に計算できますし、調子の悪いホストには声をかけてあげるなどの行動が可能です。
ホストクラブ経営者の仕事
プレイヤーではなく経営者としての仕事は、ホストクラブが円滑に営業できるよう、責任者として裏方からのサポートがメインになります。
店舗内での作業はもちろん、そのほかにも人材の募集や業界内での付き合いなど、その仕事内容は多岐に渡ります。
①人材の管理
在籍しているホストの管理を行うのもホストクラブ経営者としての仕事です。
在籍ホストの管理では、プレイヤーとして働くホストはもちろん、内勤として働く裏方を探し確保します。
実際、ホスト業界は離職率がかなり高く、慢性的に人手不足に陥っているお店も少なくありません。
人材を確保するために、お店の雰囲気が伝わるような魅力的なHPを用意したり、有効な求人誌に広告を出稿したり、ときには自ら街に出てスカウトをするオーナーもいるようです。
プレイヤーとして働くホストの売上の総額がお店の売上げに直結するわけですから、力のあるホストを獲得するためには力を入れて当然ですよね。
②トラブルの管理
ホストは、トラブルの火種が至る所にある業界でもあります。
例えば、「自分の客に手を出そうとしている」「客からお金が支払われなかった」などなど。
ホストクラブでは、お客さんがお金を支払わずに逃げた場合には、担当したホストが責任を負うシステムになっているお店が多いのです。
店内での揉め事やトラブルが多いため、そのような時に最高責任者として折衷案を見つけ出し、ホストをまとめる人間力を持つことが重要です。
まとめ
今回はホストクラブの開業の方法と、経営を成功させるポイントを紹介しました。
ホストクラブ開業時は、以下の流れを意識してみてください。
- ホストクラブのコンセプトを決定する
- お店の物件を決定する
- 内装と外装を作り上げる
- 各種許可や届出を済ませる
- 仕入れ先を決定する
- 求人とスタッフ教育を進める
- 集客を始めていく
なお、開業ができたらそれでゴールではありません。
経営を成功させるためにも、日頃の数値管理やスタッフの状態などの把握に努めましょう。
そのためにも重要なのが、POSレジで数値を把握し、分析すること。
POSレジはホストクラブの経営をサポートする機能が様々ですので、経営を成功させたい方は、ぜひ水商売専用POS「TRUST」の詳細をチェックしてみてください。