水商売で同伴料金はどう決める?キャスト教育のポイントも解説

お客さんとの親密度をさらに向上させたり、早い時間帯から売上アップを図れたりと、メリットが大きい「同伴」。

しかし、キャバクラを経営する中で、以下のようなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、水商売の同伴に関して、以下の内容を紹介していきます。

相場や注意点を知った上で同伴料金をちゃんと決めたい」という水商売オーナーの方は、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも同伴とは?アフターとの違い

そもそも「同伴」とは、「来店前にキャストとお客さんが店外で会えるサービス」のこと。

似たような言葉として「アフター」がありますが、アフターと同伴は以下のように明確に異なります。

同伴アフター
概要お店の外でキャストとお客さんが会うお店の外でキャストとお客さんが会う
タイミングキャバクラ開店前、開店中キャバクラ閉店後
メリット早い時間帯でも売上が立つ

早い時間なのでキャストが安全

安心できるお客さんを見極められる

お客さんにとってはかなり嬉しい

デメリットお客さんによっては同伴料を嫌がる閉店後なのでキャストに危険が及ぶ可能性も

キャスト、お店ともに利益がない

一言でいうならば、「お店やキャストにとってメリットが多いのが同伴」で、「お客さんにとってメリットが多いのがアフター」と言ったところ。

具体的にいうと、同伴には以下のようなメリットがあります。

これらを踏まえると、同伴のシステムをうまく店舗に組み込めれば、かなりの売上アップが期待できるはずです。

例えばこのツイートのように、同伴によってお客さんの教育も可能です。

また、上記のように、同伴のインセンティブ次第ではキャストのモチベーションアップも期待できます。

よって同伴の料金やシステムをしっかり設定し、メリットを最大限享受できるようにしましょう。

キャストが同伴をするメリット


水商売で同伴料金を設定することは、キャストにとってもメリット。

具体的には、以下が挙げられます。

それぞれ確認していきましょう。

①同伴バックで稼げる

同伴によるインセンティブを設定しておくことで、キャストのモチベーションを高めることができます。

うまくバックを定めれば、お店の売上も、キャストの給与も、どちらも高めることができるはずです。

②指名をゲットできる

同伴はそのまま指名につながるため、キャストにとって同伴は非常に重要なポイント。

新人のキャストも、指名客がいれば安心して業務に取り組めるはず。

同伴を設定することで、間接的にキャストの指名客も増やしていくことができます。

③時給アップも期待できる

同伴をどんどん取ることで、キャストの評価はアップしていくはず。

インセンティブは実力のあるキャストがガンガン売上を出してくれる仕組みですので、育成の面でも大きなメリットを発揮するでしょう。

お客様が同伴をするメリット

同伴は、お客様にとっても以下のようなメリットが得られる仕組みです。

それぞれ解説していきます。

①キャストとの疑似デートを楽しめる

そもそも水商売のお店は、女の子との疑似恋愛を楽しめるのが大きな魅力。

そんなコンセプトですから、でしょう。

しかし、キャストと親密になるにはお店に通う必要がありますし、そもそも誰もが簡単にデートに連れ出せるわけではありません。

こういった前提を踏まえ、キャストと擬似デートを楽しめるサービスは、一部のお客様に非常に喜ばれるものだといえます。

お店とは違う一面を見れたり、他のお客さんなしでゆっくり話せたりと、よりキャストにのめり込むこと間違いなしです。

②キャストと親密になれる

同伴があれば、キャストとより親密になることができます。

「気になるキャストがいるけど、あまりお店に通う時間が取れない」というお客様も、

仲を深めたいけどどうしていいかわからない」といったお客様にとっても、同伴は大きなアプローチ手段の1つとなり得るでしょう。

水商売ごとの同伴料金の相場

同伴には様々なメリットがあることが分かりました。

しかし、料金設定が適切でないとお客さんに喜ばれず、十分なメリットを得ることは難しくなるでしょう。

そこでこの章では、様々な水商売の同伴料金の相場を紹介していきます。

それぞれ参考にしてみてください。

キャバクラの同伴料金の相場

キャバクラの同伴料金の相場は、「3,000円」です。

このうちキャストのバックに充てられるのは「1,500~2,000円」ほど。

もし高級キャバクラ等だとしても、「5,000円」ほどが上限だと考えておくといいです。

また、同伴=来店にも繋がるので、同伴料金に加えて指名料がキャストに入ります。

「物は言いよう」ということで、ここも合わせて伝えておくと「同伴は稼げる」とキャストのモチベーションにも繋がるでしょう。

ガールズバーの同伴料金の相場

続いてガールズバーの同伴料金の相場は「2,000円」。

このうちバックは「300〜1,000円」ほどであるようです。

ガールズバーでは同伴料金の相場が低いこともあり、あまり積極的に同伴を望むキャストさんは少ないようですね。

中には「同伴料金」を設けていないガールズバーもあるみたいです。

そもそも同伴システムがないお店もあるようですし、お店によってルールはかなりバラバラですので、あまり型に囚われなくてもいいでしょう。

スナックでの同伴料金の相場

最後にスナックの同伴料金の相場は「3,000円」。

ホステスへのバックは「1,500~2,000円」ほどが相場です。

一見キャバクラと同じように思えますが、スナックは指名がないお店がほとんどでしょう。

よって、キャバクラと比較すると、指名料の分ホステス側のメリットは薄くなります。

とはいえ、「同伴料金」そのもので見た場合はキャバクラと同様の価格帯。

高級スナック(クラブ)等でも「5,000円」程度が上限でしょう。

同伴の主な流れ

ここからは、同伴の主な流れについて解説していきます。

実際は店舗ごとに異なる点もありますが、イメージがつかない方は、ぜひ参考にしてみてください。

①顧客との同伴の約束

まずは、キャストが日常的なやり取りや店舗での接客を通じて、お客様に同伴を提案する段階です。

お客様の方から同伴を提案するケースもありますが、同伴が決定したら、具体的な日時や場所を決めます。

②食事や買い物を楽しむ

当日の待ち合わせ後、キャストと一緒に食事をしたり、買い物を楽しんだりします。

ここでお客様に満足してもらうことが、今後のリピートにつながる重要な要素です。

③店舗への移動

食事や買い物を楽しんだ後、キャストと顧客は一緒に店舗へ向かいます。

です。

遅れる場合などは、黒服へ連絡を入れさせましょう。

④店内での接客

店舗に到着後、キャストは通常通り顧客に接客します。

また、同伴での経験が良かった場合、お客様が再度の来店を検討する可能性が高まります。

同伴の提案時のポイント

同伴システムを設定しても、キャストがうまくお客様に提案できなければ、同伴の機会は訪れないでしょう。

以下の方法を踏まえ、同伴の提案に関してのキャスト教育も行なってみてください。

それぞれ確認していきましょう。

①お客様にとって嬉しい提案をする

同伴をお客様に提案するときは、お客様が喜ぶ伝え方をするとベターです。

②記念日を利用する

キャストの誕生日など、記念日に合わせて同伴を提案するのも手です。

なお、そのためには顧客管理が重要になります。

顧客情報管理については、以下の記事も参考にしてみてください。

③同伴後はお礼をする

同伴をし終わったら、必ずお礼の連絡を入れさせるようにしましょう。

しっかり同伴後のアフターケアまで行い、気持ちよくリピートしてくれるよう努めましょう。

キャバ嬢のメンタルケアはどうする?店向けにストレス管理方法を紹介

同伴料金を決める際の注意点

様々な水商売の、同伴料金の相場を紹介してきました。

最後に「同伴料金を決める際の注意点」について見ていきましょう。

前述したように、です。

ぜひこれらを意識して同伴料金やシステムを決定してみてくださいね。

①同伴バックも考える

同伴料金を決める上で最も重要なのが、「同伴バックをしっかり考える」こと。

なぜなら、同伴するもしないもキャストのやる気次第だから。

キャスト自ら進んで「同伴を獲得しよう!」と思えるインセンティブの設定が重要です。

なおノルマを設定して同伴を半強制的に行わせるのも手ですが、キャストのモチベーション自体は上がりはしません。

お店もキャストもお客さんも、全員が満足できてこそ「いいお店作り」につながっていきます。

よって、お店が儲かることだけ考えるのはNG。

キャストが気持ちよく働けて、キャストが前向きにお客さんを満足させられるように、同伴バックを設定しましょう。

②お客さんからクレームが来ないよう注意する

続いては、同伴料金に関してお客さんからクレームが来ないよう注意しましょう。

なぜ気を遣うべきかというと、中には以下のようなお客さんもいるからです。

よってお客さんが同伴を考えている場合、トラブルにならないようしっかり料金やシステム等は伝えることが大事。

料金を知らずに同伴してくれるお客さんは、確かに目先の利益にはなるでしょう。

しかしそこで信頼を失ってしまいお客さんを失ってしまうと、長期的に見た場合にはお店の損失になってしまいます。

常識的な同伴料金を設定するのはもちろん、お客さんが理解しやすいようなシステム作りを心がけましょう。

③同伴中のトラブルに注意する

最後に、同伴中のトラブルに注意しましょう。

です。

しかしキャストは「お店の商品」。

何かあった際はすぐに連絡を取れるようにし、すぐにスタッフが駆けつけられる体制を作っておきましょう。

同伴する際はなるべくお店の近くで、というのも手ですね。

とはいうものの、「閉店後」かつ「お酒が入っている」アフターと比較すれば、安全性はかなり高いといえます。

まとめ

今回は水商売の同伴料金について紹介してきました。

まとめとして、同伴では以下のようなメリットが得られることがわかりました。

  • 早い時間帯からお店の売上が立つ
  • 給料がアップするのでキャストのモチベーションが高まる
  • 同伴からの来店も見込める

同伴というシステムをうまく活用できれば、キャストもお客さんも満足してくれるお店作りが実現できるはず。

そして、お客さんとキャストが満足してくれるお店が作れれば、きっと売上も自然とついてくるでしょう。

よって、ぜひこの機会に同伴料金やシステムについて考えてみてくださいね。

なお、同伴のコツやテクニックについては下記記事をご覧ください。

本指名より同伴はお得?キャバクラ経営者が知っておきたい同伴の知識




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