キャバクラの利益率は何%が最適?利益率を高めるための2つのポイントを解説

この記事をご覧の方は、以下のような疑問をお持ちではありませんか?

利益を目に見える形で管理し、より経営戦略をスマートに立てられるようにしましょう。

今回の記事では、利益率について以下の内容を解説します。

数値管理をしっかり行いたい経営者様は、ぜひ参考にしてみてください。

キャバクラでの利益率

①利益と売上の違い

利益とは、「売上」から「費用」を引いたものです。

利益とは会社にとっては、儲けであり、売上から費用を引いた金額が利益です。

つまり、売上が多くて費用が小さければ利益は大きくなりますし、反対に売上より費用が多い場合は、利益の反対である「損失」が大きくなってしまいます。

②利益率の計算方法

会社がどの程度儲かっているかを示す指標の1つが「利益率」です。

利益率の計算方法は、以下の通り。

ここまでを簡単に振り返りたいと思います。

この2つが重要な数式でした。

これらを利用して2つの例題を通して計算方法を理解していきましょう。

キャバクラでのドリンクの簡単な例

キャストのバックなど余計なことは考えずに、モデルを単純化した上で計算していきましょう。

ドリンクを原価100円で仕入れて、1,000円で販売したとします。

まず①利益=売上-費用を利用して、「900=1000-100」と計算できます。

次に②利益率=利益÷売上×100を利用することによって、「90=900÷1,000×100」と計算できます。

つまりこの例題の場合、

このように、ドリンクは非常に利益率が高い商品だと言えるでしょう。

キャバクラでの店舗全体の利益率の計算例

次に店舗全体での利益率を考えていきます。

項目売上高材料費人件費家賃水道光熱費広告宣伝費営業利益
金額1000万円100万円600万円50万円5万円45万円200万円
比率100%10%60%5%0.50%4.50%20%

上記の表を元に話を進めていきましょう。

ここでは、利益をもう少し狭めて「営業利益」とします。

利益率は上の②利益率=利益÷売上×100と同じ計算方法です。

上記の表の数字を利用して、同様に計算していくと、以下の通りです。

営業利益は200万円、利益率は20%と計算できました。

キャバクラでの理想的な利益率

次に気になるのは、キャバクラ経営において理想的な利益率はどの程度だろうかということです。

上で出した計算も20%ですので、先ほどの表は理想的な営業利益率を出せる1つの例だと思っていただければ幸いです。

その店舗や、地域によって利益や利益率は大きく異なるため、その地域性や自分の店舗でどの程度利益を出すのか、などは色々と試行錯誤してみてください。

キャバクラ経営では利益率による赤字ラインが重要

キャバクラの経営では、利益率以外に重要なもう1つの指標があります。

それは、利益率による赤字ラインの存在です。

この赤字ラインとは、難しい言葉で言えば「損益分岐点」と呼ばれるものです。

そのため、この赤字ラインを最低目標に設定して死守しましょう。

赤字ラインを知るためには、いくつかのステップを踏んだ上で計算する必要があります。

①固定費と変動費の違い

まずは「固定費」と「変動費」について解説します。

計算式は「変動費率 = 変動費 ÷ 売上 × 100」です。キャバクラの場合は、ドリンク代などがこれに当てはまります。

簡易的に、変動費以外のものを全て固定費として計算しても良いでしょう。

②固定費=赤字ラインになる

売上から変動費を引いた数値が「限界利益」となります。

この限界利益=固定費となるラインが赤字ラインとなります。

③赤字ラインを算出してみよう

赤字ラインは、売上=固定費÷(1-変動費率)で計算できます。

この(1-変動費率)は限界利益率を意味します。

また、変動費率は、変動費÷売上高で割り出すことが可能です。

例えば、1杯当たりの売上高が1000円のドリンクを販売する場合、その商品の変動費が50円だったとします。

この商品を販売するために1ヶ月で200万円の固定費がかかっている場合の赤字ラインの売上を求めてみましょう。

よって、赤字ラインの売上は211万円になります。

キャバクラで利益率を高めるポイント

店舗経営では、営業利益を重要視されます。

営業利益から銀行への金利などの営業外損益も含めて計算した利益を経常利益と言いますが、これはお店の努力では何ともならない場合もあるでしょう。

それを踏まえ、営業利益を上げるためには、以下2つの方法があります。

それぞれ解説します。

①売上を増やす方法

「売上を増やす」を細分化すると、以下が挙げられます。

また、理想は客単価を上げることですが、

客離れを起こさないためにも、メニューやイベント、季節ごとの演出、接客によるお勧めなどの全体的な施策が必要になります。

よく言われる話として、たくさん売るには値下げをしないといけないと考えがちですが、値下げした商品ばかりが売れてしまった場合、客単価を取り戻すのはとても難しくなります。

想定する客単価を設定したら、施策をよく考えて実行していきましょう!

この他、「FLコスト」という、「原材料+人件費」の比率で損益構造を考えるというコスト概念があります。

通常は「FLコスト」比率が売上の50〜55%というのが理想とされています。

②費用を減らす方法

お店の家賃・広さによって配置するスタッフの人数(=人件費)、水道光熱費などの

よって、出店場所は慎重に選ぶ必要があります。

キャストの出勤シフトは、前月比、前年同月比、平日か休日か休日前日かなどを考慮して、出勤してもらう日、時間を細かく指定するようにすることで、売上に応じた変動費として扱うことが可能です。

ドリンクなどの原価のコントロールも重要。

計算式から粗利率が上がれば(原価が下がれば)赤字ラインは下がります。

原材料費の高騰や、価格競争に注意して、特に日々発注するものについては仕入れを見直すようにしてみてください。

キャバクラでの売上と利益の管理の仕方

ここまであらゆる数字を使って、数字を利用したスマートな経営戦略への道を歩んできました。

しかし、限られた時間の中で経営戦略を考えるために数字を扱ったり、商品であるキャストとの信頼関係を構築しなければなりません。

また数字を利用した経営戦略を立てるためにはある程度のデータが必要なため、毎日継続的に計算式を扱い数字を蓄積する必要があります。

営業時間中に、注文等を紙などで行い、営業時間終了後にそれらをまとめて再計算する…
このような大変な思いをされているオーナーさんはいないでしょうか?

それらの計算を効率化させ、かつデータを蓄積でき、簡単にデータから経営戦略を立てるための材料を得ることができる方法があります。

それはPOSシステム「トラスト」を利用することで実現できます。

利益率の管理はPOSシステム「トラスト」

利益率の管理におすすめしたいのが、弊社のPOSシステム「TRUST」!

TRUSTは水商売専門のPOSレジであるため、導入により以下のメリットが得られます。

POSシステム「トラスト」を利用することにより、毎日の売上管理をはじめキャストへの給料支払い(バックなどを含む)、月間売上なども簡単に集計してくれます。

またどの時間帯の売上が良い、どのキャストが月の中でドリンクバックが多いなど、今までは紙を1枚ずつめくり管理していたものを、瞬時に行うことが出来るでしょう。

詳細は以下をチェックしてみてください。

POSシステム「トラスト」

まとめ:キャバクラ経営における利益率の重要性

今回はキャバクラの利益率について解説しました。

利益率を高めるには、以下2つの方法があります。

しかし、現状の数値を把握できていなければ、改善すべき点もわかりません。

きっとキャバクラ経営において大きな手助けとなるはずです。

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不正防止・税金対策が対策可能なPOSレジとは?
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