目次
スナックを経営する中で、以下のようなお悩みを持つことはありませんか?
- お客様が現金以外で支払いたいという場面が多い
- どの決済システムを導入したらいいかわからない
- 売掛の回収リスクを減らしたい
決済システムがスナックにあれば何かと便利ですが、何を選んでいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、スナックの決済システムに関して、以下の内容を解説していきます。
- スナックに決済システムを導入するメリット
- スナック向きの決済方法6選
- クレジットカード決済の導入方法
- スナックに決済システムを導入する際の注意点
- POSレジとの連携による効果的な運営
あなたのスナックに適した決済システムを導入したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
スナックに決済システムを導入するメリット
スナックに決済システムを導入するメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
- 様々な層にアプローチできるようになる
- キャッシュレスの流れに乗ることができる
- 未回収のリスクを減らせる
- スムーズに支払いを済ませてもらえる
それぞれ確認していきましょう。
①様々な層にアプローチできるようになる
スナックにカード決済を導入することで、今までにない様々な層にアプローチすることができます。
若者やミニマリスト志向の強い方、ポイントを貯めたい方など、現金以外の方法で支払う層は案外多いです。
特に若者は現金を持ち合わせていない時も多いため、様々な決済に対応しているお店は重宝されるでしょう。また、ビジネスマン層でも接待費や経費として処理したい場合にカード決済を好む傾向があります。
②キャッシュレスの流れに乗れる
最近では様々な決済方法が広まってきています。2019年10月1日の消費税増税に伴い、キャッシュレス対応が進んでおり、それを後押しする形で政府も補助金も出ています。
2022年の経済産業省の調査でも、キャッシュレス普及率は右肩上がりで増加していることがわかります。
そしてこの流れは今後も進んでいくと考えられるため、スナックにおいても対応することが望ましいです。時代の変化に対応することで、競合店との差別化も図れます。
③未回収のリスクを減らす
クレジットカードの決済を導入することで、未回収のリスクも減らすことが可能です。
というのも、スナックでは常連のお客さんを中心に「売掛」を利用しているケースが多くあります。「売掛」とは、お客さんが手持ちが足りない場合に、売掛として次回の会計時に代金を回収すること。
その際に一時的にお店が負担をし、もし売掛が回収できない場合には、お店の損失になります。
しかし、クレジットカードを導入することで、カードを持っているお客さんにはカード払いをしてもらうことが可能です。これにより売掛のリスクを減らすことができます。
④スムーズに支払いを済ませてもらえる
決済方法には、それぞれの種類ごとにメリットとデメリットがあり、お客さんは自分のライフスタイルや自分の環境に応じて使い分けていることがほとんどです。
そのため、ビジネスとして自分で何か商品を販売するのであれば、できるだけ多くの種類の決済方法を準備しておいた方が、スムーズに支払いを済ませてもらうことができるでしょう。
また、お客様が支払い方法を選べるというのは、サービスとしてもとても大切なポイントです。気持ちのよいサービスを提供し、気持ちよく決済をおこなってもらうためにも、決済方法の種類を増やすことは重要だと言えるでしょう。
スナック向きの決済方法6選
続いて、具体的な決済方法の種類についてご紹介します。決済方法はオンラインのものとオフラインのものがありますが、今回の場合はスナックで利用する決済方法の話ですので、オフライン決済のみをご紹介します。
- 現金払い
- クレジットカード決済
- デビットカード決済
- 交通系/商業系電子マネーによる決済
- Apple Pay決済
- QRコード決済
①現金払い
現金払いは、買い物の際に購入する商品と引き換えに店舗に現金を支払う決済方法です。スナックでは最も基本的な決済方法として、今でも多くのお客様が利用しています。
現金払いのメリットは即座に代金回収が完了することで、手数料もかからないため、お店にとってはコスト面で最も有利な決済方法です。しかし、お客様が現金を持参していない場合には売上機会を逃すリスクもあります。
②クレジットカード決済
クレジットカード決済は、後払い型の仕組みです。店舗で買い物した当日にお金を払う必要はなく、決済された金額は、購入者のクレジットカードに紐づけられている銀行口座から支払い期日までに引き落とされます。
また、クレジットカード決済を導入する店舗には、クレジットカードを読み取る端末を設置しなければなりません。
VISA、MasterCard、JCB、American Expressなど、主要なブランドに対応することで、幅広いお客様のニーズに応えることができます。
③デビットカード決済
クレジットカードと似ていますが、デビットカード決済は、即時引き落とし型の仕組み。店舗で代金を支払う際に、銀行口座から即時で支払額が引き落とされます。
こちらもクレジットカード同様に、カードを読み取る端末が必要です。
クレジットカードを持てない方や、支出管理を厳密に行いたい方に好まれる決済方法で、銀行口座残高の範囲内でのみ利用可能なため、お店側にとってもリスクが低い決済方法です。
④交通系/商業系電子マネーによる決済
交通系電子マネーや商業系電子マネーは、チャージ型の仕組み。Suicaや楽天Edyなどのカードや、それぞれの電子マネーサービス提供者が提供するアプリに事前にお金をチャージし、チャージしてある額の範囲内で支払いができます。
決済スピードが非常に早く、カードをかざすだけで支払いが完了するため、会計時間の短縮にもつながります。特に交通系電子マネーは普及率が高く、多くのお客様が利用しています。
⑤Apple Pay決済
iPhoneを通して決済するApple Payという決済方法もあります。iPhoneに登録したSuicaやクレジットカード情報を使って、電子マネーと同様に端末にかざすだけで支払いができます。
スマートフォンの普及とともに利用者が急増している決済方法で、特に若年層に人気があります。TouchIDやFaceIDによる認証により、セキュリティ面でも安心して利用できます。
⑥QRコード決済
そして、近年急激に推進されているのがQRコード決済。これは、QRコードを紙に印刷するなどして店舗に設置し、購入者がQRコードを専用アプリなどで読み込むことにより完了する決済方法です。「PayPay」「LINE Pay」「楽天Pay」などが代表例です。
購入者はその専用アプリにクレジットカードや銀行口座を登録し、ポイントや残金などをチャージしておいて決済します。導入コストが比較的安価で、スマートフォンがあれば簡単に始められるのが特徴です。
クレジットカード決済の導入方法
紹介したように、決済方法にはさまざまな種類がありますが、特に導入を検討するのはクレジットカード決済ではないでしょうか。クレジットカード決済の導入方法には、以下の2種類があります。
- カード会社と個別で契約を結ぶ直接契約
- 決済代行業者を仲介する導入方法
それぞれの導入方法について解説します。
①直接契約による導入方法
直接契約とは、加盟店が決済代行会社を介さず、VISA、MasterCard、JCBなどのカードブランドの加盟店獲得業務を行うアクワイアラと契約する方法です。
仲介業者を省いている分、決済手数料を抑えることができますが、アクワイアラと直接契約できるのは、売上額が大きい大手企業に限られてしまいます。そのため、個人で経営するようなスナックの場合は、この契約方法はできないことになってしまいます。
②決済代行業者を仲介する導入方法
決済代行業者が加盟店とカード会社を仲介する契約方法は、「包括加盟店方式」と言います。複数のカードブランドとの契約交渉、売上代金の決済管理・入金処理などの運用を一本化したい加盟店向けに、決済代行業者が代理交渉を行い、管理システムを提供してくれるサービスです。
スナックの場合は、こちらの方法で導入することになるでしょう。
加盟店は、1セットの申請書類を用意するだけで準備は完了します。あとは、決済代行会社がカードブランド各社への申請と契約交渉を代行してくれますし、スムーズに審査を通過するためのノウハウの共有やアドバイスなどもしてくれます。
また、包括加盟店方式では、加盟店は決済代行会社が提供する決済システムが利用できます。また、経理の入金管理業務についても、各カードブランドごとに異なる締めと入金のサイクルをまとめて1日に一括処理できるようになっています。
決済代行会社が各カード会社からの毎月の売上を一本化し、指定の口座に振り込んでくれるので、面倒な売上の消し込み処理や入金確認経理業務のオペレーションも簡単に行えるのがメリットです。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
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スナックに決済システムを導入する際の注意すべきこと
いざカード決済を導入しようと思っても、どのサービスを使えばいいのか難しいところがあります。導入の際は、以下の3点を確認し、注意して選定しましょう。
- 入金がいつ行われるか
- 使い方が簡単か
- 手数料はいくらか
それぞれ解説していきます。
①入金がいつ行われるか
1つ目のポイントは入金のタイミングです。一般的なカード決済の場合、入金は月末締めの翌月入金になります。
しかし、現金主義のスナックではすぐに現金が必要になるケースがあることも。
このように現金がすぐに必要になりそうな店舗では、入金が早い決済方法を選ぶといいでしょう。最短で翌日に現金化できるサービスもありますので、入金がいつ行われるかは必ず確認してください。
②使い方が簡単か
カード決済の機械が簡単に使えるかどうかも非常に大切なポイントです。もちろん自分が完璧に使えなければなりませんし、従業員に使ってもらう場合もあるので、使いやすい機械を選びましょう。
機械の使用に手こずってしまうと、会計時にお客さんを待たせてしまうことになります。
また、使い方に困った際に電話サポートを行なっているサービスもありますが、その場合には対応時間も要確認です。スナックは朝方までやっていることが多いと思いますので、自分の店舗の営業時間内にもしっかりと対応しているかを確認してください。
③手数料はいくらか
最後のポイントはカード手数料の金額です。今までの常識では、スナックなどのナイトレジャー業界のカード手数料は非常に高いものでした。
しかし、最近では手数料が他の飲食店と変わらないサービスも増えてきています。これらのサービスを使うことで、手数料3.5%ほどで抑えることが可能です。
もちろんカード決済を導入する際には審査が必要ですので、なるべく手数料が低いところを探してみてください。
合わせて導入したい「POSレジ」の種類
決済システムと合わせて導入したいのが、「POSレジ」です。POSレジがあると、売上分析などが可能になり、店舗の運営効率がさらにアップします。
ただ、POSレジと一口に言ってもさまざまな種類があり、サービスによって機能も異なるので、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。基本的にどのPOSレジを導入しても、会計機能と売上集計機能の2つは標準搭載されていますが、その他の機能で大きく違いがあります。
ここでは、水商売向けのPOSレジとその他の2つに分けてご紹介しましょう。
①水商売向けのPOSレジ
水商売向けのPOSレジは、POSレジに標準搭載されている会計・売上集計機能に加えて、以下3つの機能が搭載されています。
- 指名機能
- フード・ドリンクのオーダー機能
- キャストの給与管理機能
それぞれ水商売の経営において欠かせない機能だと言えるでしょう。
②飲食店向けのPOSレジ
通常の飲食店向けのPOSレジには、フード・ドリンクのオーダー機能が搭載されています。以前はハンディとターミナルPCを使うタイプのPOSシステムが主流でしたが、最近ではタブレットやスマホ対応のPOSレジが主流になってきています。
水商売専用POSレジ「TRUST」
スナックでPOSレジを利用するなら、水商売専用のPOSレジを利用することをおすすめします。その中でもおすすめしたいサービスが「TRUST」。
TRUSTはiPadを利用したPOSレジなので、パソコンを利用するPOSレジと比べて初期費用が非常に安価。
PCを使っているソフトよりも、使いこなすまでの時間が短いというメリットもあります。その分、教育コスト削減にもなるでしょう。
スナックの決済システムに関するよくある質問(Q&A)
スナックの決済システム導入について、経営者からよくある質問をまとめました。
Q1. スナックでもクレジットカード決済の審査は通りますか?
A. はい、スナックでも審査に通る可能性がありますが、一般的な飲食店より厳しい傾向があります。
水商売は業種の特性上、審査が厳しく設定されているケースが多いですが、営業許可書の提出、安定した売上実績の証明、適切な書類準備により審査通過の可能性を高められます。複数の決済代行業者に相談してみることをおすすめします。
Q2. 決済手数料はどのくらいかかりますか?
A. スナックの場合、3.5〜5.0%程度が相場となっています。
以前は水商売業界では6〜8%の高い手数料が一般的でしたが、最近では競争激化により手数料が下がってきています。月間売上高や取引実績により手数料率が変動する場合もあるため、複数社で見積もりを取ることが重要です。
Q3. 売掛金の回収率はどの程度改善されますか?
A. 約80〜90%の改善効果が期待できます。
現金が不足したお客様にカード決済を提案することで、売掛発生を大幅に減らせます。特に常連客でカードを持参している方には、事前にカード決済を案内することで未回収リスクをほぼゼロにできます。
Q4. QRコード決済は導入すべきですか?
A. 若年層のお客様が多い場合は導入をおすすめします。
PayPayやLINE PayなどのQRコード決済は、特に20〜40代の利用率が高く、導入コストも比較的安価です。ただし、スナックの客層や地域性を考慮して判断することが重要です。まずはクレジットカード決済から始めて、必要に応じて追加することをおすすめします。
Q5. POSレジと決済システムは連携できますか?
A. はい、多くのPOSレジで連携可能です。
水商売専用POSレジ「TRUST」をはじめ、多くのPOSシステムで各種決済システムとの連携機能が提供されています。連携により売上管理の自動化、会計ミスの防止、日報作成の効率化が実現できます。導入前に連携可能な決済方法を確認することをおすすめします。
まとめ
水商売専用POSレジ「TRUST」を合わせて利用すれば、現金決済もクレジットカード決済も、全てリアルタイムに集計してくれるので、営業終わりに大変な思いをして売り上げ管理を行う必要もありません。また、不正や会計ミスを防いでくれるというメリットもあります。
ぜひ、決済システムの導入と合わせて、POSレジ「TRUST」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。