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キャバクラを本格的に営業していくとなると、「メニュー表」が必要になります。
しかし、メニュー表を準備するにあたって、以下のような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?
- キャバクラのメニュー表ってどういうモノがいい?
- メニュー表を作る上で法律などで注意することはある?
本記事では、そんな「キャバクラのメニュー表」に関する疑問にお答えするべく、以下の内容を解説していきます。
- キャバクラのメニュー表はどんなものがある?
- キャバクラのメニュー表の選び方
- キャバクラのメニュー表に関しての法的な注意点
読後は自分の店舗にあったメニュー表のイメージが掴めると思いますので、キャバクラ経営者の方はぜひ参考にしてみてください。
キャバクラのメニュー表はどんなものがある?
メニュー表と一口に言っても、形式や素材はかなり多様です。
本記事では、主に3種類に分けてメニュー表の概要について紹介していきます。
- メニューブック
- ラミネートメニュー表
- その他のメニュー表
それぞれ見ていきましょう。
メニューブック
まずはオーソドックスなメニューブックのタイプ。
メニューブックの場合は「サイズ」と「ページ数」が重要です。
サイズは「ハガキサイズ、A4サイズ、A4変形サイズ、オリジナルサイズ」などから選ぶことになり、ページ数は「最低4ページ〜」でページ数を決めることになります。
最適なサイズやページ数はメニュー数などの情報量によって異なります。
ページ数が少なくてコンパクトなサイズの方がお客さんとしては捲りやすいですが、少ないページ数に膨大なメニューがギュッと詰まっているのは見づらいですよね。
情報量と使いやすさ・コンパクトさのバランスを鑑みて、最適なサイズ・ページ数を決定するのが重要だと言えるでしょう。
また、高級感を出すため、表紙をレザー素材にしたりするケースも多いです。
ラミネートメニュー表
続いて、ラミネート加工したメニュー表。
1枚で片面、もしくは両面にメニューを記載する形式のもので、メニュー数がかなり少ないお店や、期間限定の特集メニューを掲載する場合に使用することが多いです。
基本的にはA4サイズが主ですが、掲載する内容があまりに少ない場合、ハガキサイズなどで使用されることもあります。
キャバクラの場合はメニューが多いケースが多いと思いますので、期間限定や売れ筋商品を特集して紹介するような使い方が主になるのではないでしょうか。
その他のメニュー表
その他、以下のようなメニュー表もあります。
- 三角の置き型メニュー
- 三枚開きのメニュー表
- 二枚開きのメニュー表
とはいえ、キャバクラにおいてはこれらはあまり使用されないケースが多いでしょう。
基本的には「高級感のあるメニューブック+シャンパンや特集商品をまとめたラミネートメニュー表」の組み合わせで事足りるとは思います。
が、一応選択肢の1つとして覚えておくといいでしょう。
キャバクラのメニュー表の選び方
キャバクラのメニュー表の主な種類について紹介してきました。
しかし、「じゃあ、実際どういったメニュー表にすればいいだろう?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
そのように迷った際は、ぜひ以下の4つのポイントでメニュー表の形式を決定してみてください。
- 使いやすさや見やすさで選ぶ
- メニューの数で選ぶ
- お店のコンセプトで選ぶ
- サブで使用するメニュー表も考える
これらの基準を意識すれば、メニュー表の形式が決めやすいかと思います。
それぞれ見ていきましょう。
使いやすさや見やすさで選ぶ
メニュー表の役割は、「商品をわかりやすくまとめて、お客さんに商品を注文してもらうこと」です。
よって、まずは「使いやすいか」「見やすいか」と言った部分を忘れないようにしましょう。
極端な話ではありますが、高級感を出そうとするあまり金ピカのメニュー表にしたとすると、コンセプトどうこうより「このメニュー表見づらいな」とお客さんに思われてしまいますよね。
初歩的な話ではありますが、メニュー表の根本である「欲しい商品の見つけやすさ」「捲りやすさ、持ちやすさ」などは大事にしてみてください。
突飛な素材を使ったり、派手な加工をしたりする必要はないので、主な形式は今回紹介した基本のメニュー表から選ぶことをおすすめします。
メニューの数で選ぶ
おそらくメニュー表を決める上で最も重要になるであろう点が、「メニューの数」。
お酒の種類がどれくらいあるかで、ページ数やレイアウトを決定することをおすすめします。
例えば、「システム」「ウイスキー」「シャンパン」「ワイン」でそれぞれ1ページずつで商品を紹介すれば、4ページです。
しかし、もしこれを全てラミネートメニュー表の1ページに全て掲載したとしたら、情報量がゴチャゴチャしてしまい、それぞれの商品が見つけづらくなってしまいますよね。
「メニュー表に掲載する情報はどれくらいあるのか」から逆算して考えることで、最適なメニュー表や、ページ数、サイズを決定することができます。
商品の画像などを掲載すればお客さんもイメージしやすいので、画像を掲載する余裕を持たせると、より見やすいメニュー表になるでしょう。
これを踏まえ、「この商品群を載せて1ページ、この商品群は2ページに分けて…」というようにレイアウトを仮で考えてみると、おおよそのページ数やサイズ感が見えてくるはずです。
お店のコンセプトで選ぶ
3つ目に、お店のコンセプトも踏まえると、より良いメニュー表が作れるはずです。
例えば、高級感を全面に出したいのであれば、メニューの表紙を革製にしたり。
お店全体として赤をイメージカラーとしているなら、メニュー表も赤を中心としたデザインにするなど…。
メニューの多さや使いやすさを踏まえた上で、お店のコンセプトを表現することもぜひ意識してみましょう。
そうすれば、あなたのお店ならではのメニュー表が出来上がるはずですよ。
サブで使用するメニュー表も考える
最後に、サブで使用するメニュー表も考えましょう。
具体的には、期間限定のメニューなど、メインで使用するメニューブック以外で特集したい商品を掲載するメニュー表です。
特にこだわりがないのであればラミネート加工のものでいいかと思いますが、お店のコンセプトを出したいようであれば、どのようなものがいいか考えておくことをおすすめします。
キャバクラのメニュー表に関しての法的な注意点
キャバクラのメニュー表の決定方法について紹介しました。
しかし、キャバクラのメニュー表をいざ形にする際、法律の面で注意するべき点があります。
- 「〇〇円〜」と上限なしの価格を記載しない
- 税込み価格か税抜き価格かを明記する
- 未成年にお酒の提供はしない旨を明記する
キャバクラは風俗営業がほとんどかと思いますので、ぜひこれらに注意してください。
それぞれ解説していきます。
「〇〇円〜」と上限なしの価格を記載しない
高級な飲食店だと「時価」や「〇〇円〜」とメニュー表に記載されていることがありますが、風俗営業ではこちらはNGです。
「〇〇円〜〇〇円」というように価格に幅を持たせるのは問題ありませんが、上限がわからない書き方は避けるようにしましょう。
税込み価格か税抜き価格かを明記する
メニュー表には価格を掲載しますが、その価格は税込みなのか、税抜きなのか、必ず明記しましょう。
各メニューの価格に(税込み)と記載してもいいですし、メニューの下側に「※価格は全て税抜きです」と記載してもいいですが、とにかくお客さんが外税か内税かわかるように注意してください。
未成年にお酒の提供はしない旨を明記する
最後に、メニュー内には必ず「20歳未満にお酒は提供できません」という旨を記載しましょう。
この際注意すべきは「20歳」の漢字で、「才」だとNGになるようです。
もしメニュー表作成の際に法律関連で不安を抱くようであれば、行政書士などに相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回はキャバクラのメニュー表の種類や、具体的なメニュー表の選び方を紹介しました。
メニュー表はいくつか種類がありますが、キャバクラはそれなりにメニューも多いでしょうから、「基本商品を掲載するメニューブック」+「期間限定などの特集商品を掲載するラミネートメニュー表」の2種類を組み合わせれば、基本的には問題ないかと思います。
その際のページ数やメニューのサイズは、お客さんが情報を見つけやすいよう、手に取りやすいよう意識して決定してみてください。
またレイアウトやデザインなどは、お店のコンセプトを表現する重要な部分ですので、メニュー表作成の業者などにお願いしてみるのもいいでしょう。
そして注意すべきは、メニュー表に関わる風俗営業のルールです。
メニュー表の内容によっては風営法に引っ掛かってしまうこともあるので、ぜひ今回の内容を参考にしてメニュー表を作ってみてくださいね。