コンカフェを開業したい!と思いつつ、以下のような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
- 数ある業態の中でコンカフェ開業を選択しても大丈夫?
- コンカフェ開業の具体的な手順や、その際の注意点は?
そこで本記事では、コンカフェ開業についての疑問にお答えするべく、以下の内容を解説していきます。
- コンカフェを開業するメリット
- コンカフェを開業するまでの手順
- コンカフェを開業する際の注意点
読後はコンカフェ開業のメリットや開業手順が理解できるはずですので、開業を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
コンカフェを開業するメリット
コンカフェとは、特定のコンセプトを持って営業するカフェのことで、主に以下のような種類があります。
- コスプレ系のコンカフェ
- コラボ系のコンカフェ
- 動物系のコンカフェ
- その他趣味系のコンカフェ
そんなコンカフェですが、ビジネスとしては優れているのでしょうか?
数あるビジネスの中で「コンカフェ開業」を選ぶメリットとしては、以下が挙げられます。
- 開業資金が少なく、始めやすい
- 求人が強く、スタッフを採用しやすい
- 利益率が高く、儲かりやすい
まずはコンカフェを開業するメリットについて詳しくみていきましょう。
開業資金が少なく、始めやすい
コンカフェの比較対象としてキャバクラ、ラウンジなどが挙げられます。
それらと比べた際、コンカフェは以下の理由から開業資金を抑えることが可能です。
- キャバクラ等のように内装を豪華にする必要がない
- キャバクラ等より人件費を安く抑えられる
- コンセプト次第で求人・集客も容易であるため広告費がかかりにくい
コンカフェはキャバクラやラウンジのように豪華な内装にする必要はありません。
もちろんコンセプトを表現するための最低限の内装は必要ですが、決して煌びやかであったり高級感を演出したりするための内装でなくてもOK。居抜き物件などを選べばより開業資金を抑えられます。
加えてキャスト時給などの人件費も安く済み、コンセプトが魅力的であれば、お客さん・求人どちらにおいても強い集客力を発揮するでしょう。
以上のことから、コンカフェなら主に内装費・人件費・広告費を抑えて開業することが可能です。
求人が強く、スタッフを採用しやすい
前述したように、コンカフェは求人にも強いです。
コンカフェで働きたいと思う女性は案外多く、「コスプレして自分らしく楽しく働けそう」「お客さんから褒められたり可愛いと言われたい」といった女性からの応募が多く期待できます。
実際、とあるコスプレに関するアンケートでは、およそ3割の女性が「コスプレをしたことがある、してみたい」と回答しており、男性で同じ回答をした人は1割未満でした。
「興味がある」という女性まで含めると、およそ5割の女性がコスプレに興味を持っていることがわかります。
Twitterなどで「コンカフェ 求人」で検索をかけてみると、「コンカフェの求人ってどこで探すんだろう?」といった女性のツイートも多く見受けられ、通常の飲食店等と比較し、求人において非常に人気だといえるでしょう。
接客業をする上で人手不足は深刻な問題ですから、求人力が強いというのはコンカフェの大きなメリットだと言えます。
利益率が高く、儲かりやすい
最後に、コンカフェは儲かりやすいというメリットがあります。
コンカフェが儲かりやすい理由は、主に以下の3点。
- 水商売自体の市場規模が大きいため
- キャスト時給が業界の中で安いため
- 食事やドリンクの利益率が高いため
「女性の接客に対してお金を落とす」という意味で、コスプレ系などの女性が接客するコンカフェは、広義の意味では水商売に該当します。
そんな水商売の市場規模はおよそ2兆円とされているため、それだけチャンスも大きいです。
そして何よりキャスト時給が業界の中でも安く、食事やドリンクの利益率も高いため、非常に儲けやすいビジネスだと言えます。
コンカフェがどれだけ儲かるかより詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
コンカフェを開業するまでの手順
開業において大きなメリットがあるコンカフェ。
そんなコンカフェ開業の手順は、主に以下の通りです。
- コンセプトの決定
- 物件探し
- 資金調達
- 店舗の準備(内装や家具)
- 行政手続き
- 業者の選定
- 宣伝、求人
- プレオープン
8ステップに分けてそれぞれ解説していきます。
①コンセプトの決定
コンカフェを開業する際は、開業1年前頃には「コンセプト設計」を済ませておきましょう。
なぜなら、コンセプトによって「物件」「エリア」「ターゲットとなるお客さん」「採用したいキャスト像」など、お店を作る上でのほとんどの部分が決定されるからです。
コンセプトはお店の設計図のようなものだと思ってください。
コンセプト次第でお店の全貌が決まり、コンセプトが世間に受け入れられるかどうかでお店の成否が左右されます。
そのほか、開業後もお店がブレないための指針となってくれますし、キャストやスタッフ教育にも活用可能です。
コンセプトが曖昧な方は、以下の「コンセプトシート」の記事をご覧ください。
キャバクラについての内容ですが、コンカフェにも活用できる内容です。
②物件探し
コンセプトが定まったら、開業8ヶ月前程度には「物件の決定」まで進めましょう。
前述のコンセプトシートでも決定している部分かと思いますが、もし物件を決めあぐねているという方は、
- ターゲットとなりそうなお客さんはどのエリアに多そうか
- コンセプトと合致する物件(間取りや外装など)か
- 居抜きで安く入居できそうか、家賃は許容範囲か
といった観点で物件を絞ってみてください。
③資金調達
開業6ヶ月前までに、必要なら「資金調達」も行いましょう。
開業の際は初期費用だけでなく、開業後2~3ヶ月分の運転資金も手元に残しておく必要があります。
初期費用はいくら必要か、そして開業後は月々いくら程費用が発生するのかをシミュレーションし、足りない資金は日本政策金融公庫や投資家とのマッチングサービス、もしくは知人からの借入などで用意しましょう。
④店舗の準備(内装や家具)
遅くとも開業2ヶ月前までには、「店舗準備」を済ませましょう。
こちらはコンセプトをもとに内装、家具などを揃えておけばOK。
特に内装などはデザインセンスが問われる部分ですので、内装業者などに相談し、ある程度こだわるのもいいでしょう。
⑤行政手続き
コンカフェ開業1ヶ月前までには、「各種行政手続き」を完了させましょう。
結論から言いますと、コンカフェ開業には以下の許可が必要となります。
- 「飲食店営業許可」…飲食物の提供に必要
- 「深夜酒類提供飲食店」…0時以降営業する際に必要
- 「風俗営業許可」…接待を伴う接客をする際に必要
飲食店営業許可は全てのコンカフェに必要ですが、「深夜種類提供飲食店」と「風俗営業許可」は、どちらか1つしか取得することができません。
つまりコンカフェを開業する際は、「接待を伴う接客を行う代わりに営業時間は0時まで」か、「接待を伴う接客を行わない代わりに深夜0時以降も営業する」か、どちらかを選ぶ必要があります。
ちなみに「接待」に該当する行為としては、主に以下が挙げられます。
- 談笑・お酌等
- ショー等
- 歌唱等
- ダンス
- 遊戯等
許可関連について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
⑥業者の選定
開業1ヶ月前までに、「業者の選定」も済ませましょう。
どういった業者を利用するかはお店によって異なるでしょうが、
- クレジットカードなどの決済業者
- お酒や食品などの仕入れ業者
- おしぼり業者
- POSレジ業者
これらは多くのコンカフェで利用することが多いかと思います。
お願いする業者の質によってコンカフェ経営の成否は別れますので、業者選定でお迷いでしたらコンカフェ向けの業者紹介サービス「トラストマーケット」をチェックしてみてください。
また、弊社はコンカフェ専門のPOSレジ「TRUST」をご提供しております。
コンカフェ経営で絶対失敗したくない!という方は、ぜひ以下の記事もチェックし、成功率を高めてみてください。
⑦宣伝、求人
開業の1ヶ月前〜2週間前には、「求人」と「宣伝」まで進めましょう。
コンカフェは求人に強いメリットがありますが、だからと言って後回しにせず、1ヶ月前までにはスタッフが揃うよう準備しておく必要があります。
キャストやスタッフへの教育やマニュアル作成なども、開店2週間前までには済ませておきましょう。
その上で、開店してからスムーズにお客さんが来るよう、事前の広告活動も行うと安心です。
どちらも、「お店のエリアでのチラシ配り」「SNS」「WEB広告の出稿」などで準備を進めましょう。
⑧プレオープン
コンカフェ開業1週間前には、「プレオープン」を行いましょう。
プレオープンとは、知り合いや関係者をお客さんとして招待し、実際にオペレーションを試してみるテスト営業のようなものです。
プレオープンを行うことで、実際のオペレーションに問題点や改善点はないかを浮き彫りにでき、開業への最終確認を行うことができます。
ここまでが大まかな開業準備のステップとなります。
コンカフェを開業する際の注意点
続いて、コンカフェを開業する際の注意点を3つ紹介します。
- 行政許可に関して不安があるなら行政書士に相談する
- エリアによっては「風俗営業許可」が取得できない場合がある
- コンセプトによって入居審査が厳しい場合がある
それぞれ念の為頭に入れておいてください。
行政手続きに関して不安があるなら行政書士に相談する
開業手順の中で、行政手続きのステップで「深夜種類提供飲食店」「風俗営業許可」などについて触れました。
もし「基準がよくわからない」「どちらを取ればいいかわからない」という方は、行政書士などの専門家に相談しましょう。
なぜなら、接待などの基準はとても厄介であるため、「知らず知らずのうちに違反して摘発された」といったケースが非常に多いからです。
そもそも行政許可を得るまでの手続き自体も面倒ですから、開業準備をスムーズに進めるためにも、専門家を頼ることをおすすめします。
エリアによっては「風俗営業許可」が取得できない場合がある
引き続き風俗営業許可に関しての注意点ですが、エリアによっては風俗営業許可が取得できない場合があります。
例えば、以下の施設の半径100m以内では、風俗営業許可のお店を出店することはできません。
- 学校
- 図書館
- 児童福祉施設
- 病院
- 診療所
こうした細かい決まりがいくつかありますので、事前にエリアについても確認してみてください。
こちらも物件決定前に行政書士に相談しておくと安心かと思います。
コンセプトによって入居審査が厳しい場合がある
いい物件が見つかったと思っても、コンカフェは物件所有者に入居を拒否されるケースがあります。
例えば、
- コスプレ系だと「いかがわしい、なんとなく怪しい」など
- 動物系カフェだと「動物による傷や汚れが心配」など
といった理由で入居審査に通らないことも。
いい物件があっても拒否されてしまう可能性があることを考慮し、物件探しに関しては早めの行動を心がけましょう。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
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コンカフェを開業する際はPOSレジも活用しよう
今回はコンカフェの開業メリットや、具体的な開業手順について紹介しました。
- 開業資金が少なく、始めやすい
- 求人が強く、スタッフを採用しやすい
- 利益率が高く、儲かりやすい
数ある業態の中でコンカフェを選ぶメリットは、上記のようにさまざま。
とはいえ全てのコンカフェが成功するかといえば決してそうではありませんので、コンセプト設計や業者選定などはしっかり行いましょう。
特にコンカフェ経営において「POSレジ」はきっと大きな力になってくれるはず。
コンカフェ開業を成功させたいというあなたは、以下の記事も必見です。