目次
カラオケ機器のリース料金や導入費用が気になっていませんか?
結論から言うと、ナイト店の97%はリース・レンタルで導入しており、月額2万〜5万円が相場です。購入する場合は新品100万〜300万円かかります。
ただし月額料金にJASRAC使用料や通信回線費は含まれないため、総額で比較することが重要です。
本記事では以下の内容を解説します。
- リース・レンタル・購入の費用比較
- DAMとJOYSOUNDの機種選び
- カラオケ導入後のキャスト教育と選曲
スナック・キャバクラなどのナイト店でカラオケ導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
カラオケ導入にかかる費用の全体像

カラオケの導入方法は「リース」「レンタル」「購入」の3種類です。
カラオケ白書2025によると、スナック・バーなどのナイト店の97%がリース・レンタルを選択しています。
それぞれの違いを整理します。
| 項目 | リース | レンタル | 購入 |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 2万〜5万円 | 3万〜15万円 | 情報料1万〜2万円 |
| 初期費用 | 低い | 低い | 新品100万〜300万円 |
| 契約期間 | 中長期(5年が標準) | 1日から可能 | なし |
| 中途解約 | 原則不可(違約金あり) | 可能 | ─ |
| 機種変更 | 契約更新時 | 柔軟に可能 | 買い替えが必要 |
リースとレンタルの使い分け
リースとレンタルの違いは、「長期利用で割安に使うか」「短期利用で割高でも柔軟に使うか」という点です。
リースはリース会社がカラオケ機器の購入を代行するため、新品を割安で利用できます。ただし契約期間中の中途解約は原則できず、解約時は違約金が発生します。
一方レンタルは、最低1日から利用でき、機種も柔軟に選べます。割高ですが、イベント時の一時利用や、開業間もなく事業の見通しが立たない段階では有効です。
長く続ける前提の店舗であれば、リースを選ぶ方がコスト面で有利になるケースが多いです。
月額料金の内訳
月額料金は「本体のリース料金」と「情報料」に分かれます。
- 本体のリース料金:月2万〜5万円
- 情報料:月1万〜2万円
本体料金には、以下の周辺機器が含まれるサービスもあります。見積もり時は「どこまで込みか」を確認してください。
- カラオケ本体
- 液晶モニター
- マイク
- アンプ・スピーカー
- デンモク/キョクナビ(選曲リモコン)
情報料には、楽曲配信料とJASRAC著作権料が含まれます。営利目的でカラオケを使う場合、JASRACとの契約は必須です。
情報料をリース料金に含むサービスもあるため、「本体料金・周辺機器・情報料の合計でいくらか」で比較することが大切です。
月額料金に含まれないもの
以下の費用は別途発生します。見積もりに入っているか必ず確認してください。
- 通信回線費:カラオケ機器のインターネット接続費用
- 電気代:機器の稼働にかかる電力
- 設置工事費:モニターや配線の設置費用
- 防音工事費:簡易対策で50万円程度、本格的な工事は200万円以上
特に防音工事は見落としやすく、金額も大きくなりがちです。物件の構造によって必要な対策が変わるため、内装業者に早めに相談しておきましょう。
購入が向いているケース
カラオケ機器の購入は、古めの機種で100万円、最新機種で300万円ほどが相場です。
長期間にわたって同じ機種を使い続ける予定であれば、購入の方が最終的に安く済む場合があります。ただし、以下の点には注意が必要です。
- カラオケ機器は数年ごとに新機種が出る
- 購入した機器は古くなり、配信曲が減るリスクがある
- 故障時の修理費が実費負担になる
なお、中古で10万円程度の機器も出回っていますが、海賊版などの不正なものである可能性があるため注意してください。
料金は業者によって異なりますので、複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。
業者を探す際に迷ったら、水商売向けの業者紹介サービス「トラストマーケット」をぜひご利用ください。
カラオケ機器の選び方|DAMとJOYSOUNDの比較

カラオケ市場は第一興商の「DAM」と、エクシングの「JOYSOUND」がシェアのほとんどを占めています。
| 比較項目 | DAM(第一興商) | JOYSOUND(エクシング) |
|---|---|---|
| 主な強み | 音質の良さ、本人映像の多さ、精密採点 | 収録曲数の多さ、接客サポート機能 |
| 曲数 | 約24万曲以上 | 約28万曲以上 |
| 得意ジャンル | 幅広い年齢層に対応 | アニメ・ボカロ・インディーズが充実 |
| 特徴的な機能 | 精密採点による盛り上げ | 十八番機能(常連客の持ち歌登録) |
JOYSOUNDが向いている店舗
- 幅広い楽曲を歌える環境を用意したい店舗
- アニメやボーカロイド楽曲の需要が高い客層
- 若年層の顧客が多い店舗
特にナイト店では「十八番機能」が有効です。常連のお客様がよく歌う曲を登録しておけばすぐに予約でき、接客の質に直結します。
DAMが向いている店舗
- 本人映像で盛り上がることを想定している店舗
- お客様同士の採点で盛り上がる環境を作りたい店舗
- 音質や映像品質にこだわりたい高級店
機種選びで確認すべきポイント
カタログスペックよりも、実際の運用で差が出る以下の点を確認しましょう。
- 故障時の対応時間:営業中のトラブルにどれだけ早く対応できるか
- 代替機の貸し出し:修理期間中も営業を継続できるか
- 担当営業所の距離:物理的に近いほど対応が早い
- 契約期間と途中解約の条件:リースは5年契約が標準のため、違約金を確認
営業中にカラオケが止まると売上に直結するため、サポート体制は機能以上に重要な判断材料です。
カラオケ機器の設置方法は大きく2つ
設置方法は以下の2つに分かれます。
- 店舗型で設置する
- VIPルームに設置する
①店舗型
店舗型とは、お店全体でカラオケが歌えるタイプです。
どの席からもモニターが見えるように設置する必要があります。
マイクやリモコンも客席の数だけ必要になるため、大型店では後述のVIPルーム型が向いています。スナックのようにカウンター中心の小規模店では、店舗型が一般的です。
②VIPルーム型
VIPルーム型は、個室でのみカラオケができるタイプです。高級店に多く見られます。
設置するモニター数やマイク数が少なくて済むことから、このタイプが増加傾向にあります。
なお、壁で部屋を仕切る必要があるため、風営法の面積要件や見通し要件に関わります。事前確認が必要です。
チェックリストに従って開業までのスケジュールを立てる
水商売の開業時にはやらなければならない作業がたくさんあります。その全てを紙に書き出すことは、開業の経験者でも難しいことです。
- 開業までに何を行えばいいのか
- 業者選定の優先順位は?
- 開業までのスケジュールを立てたい
チェックリストに従って開業準備を行うことができます。
是非ご活用ください。
総ダウンロード数1万を突破!水商売のお役立ち資料一覧
カラオケ導入で得られる3つのメリット

カラオケを導入することで、ナイト店では以下のメリットが得られます。
- 顧客単価が高くなる
- キャストの逃げ道が作れる
- 顧客満足に繋がり、リピーターが増える
①顧客単価が高くなる
店舗にカラオケを導入することで、顧客単価アップが期待できます。理由は以下の2つです。
- カラオケを楽しんで滞在時間が長くなる
- 滞在時間の増加により、お酒の注文が進む
「お酒を飲みながら楽しく歌いたい」という理由で来店するお客様も一定数います。特にスナックではその傾向が強く見られます。
②キャストの逃げ道が作れる
カラオケがあると、接客に行き詰まった際の逃げ道になります。
- 会話が全く続かなくなった時
- 対応に困るお客様にあたった時
いざというときの逃げ道があることで、キャストの負担軽減と離職防止にある程度の効果が期待できます。
特に未経験のキャストや新人にとっては、大きな助けになるはずです。
ただし、毎回カラオケ一辺倒の接客になるのは望ましくありません。あくまで選択肢の一つとして位置づけましょう。
③顧客満足に繋がり、リピーターが増える
カラオケがあることで、「楽しく盛り上がりたい」「歌うのが好き」というお客様の満足度が向上しやすくなります。
会話が続かないお客様相手でも、最低限楽しい時間を提供できる点は経営上の安定要因です。
ただし全てのお客様にプラスになるとは限りません。キャストとの会話に集中したいお客様にとっては、カラオケの音がマイナスに働くこともあります。
客層や店舗のコンセプトと照らして、導入を判断してください。
カラオケ導入時のキャスト教育

肝心なのはカラオケを導入した後です。以下の点をキャストに理解してもらいましょう。
- 自分よりお客さんに満足してもらう
- 盛り上げることを意識する
- カラオケが苦手なら回し歌いをする
①自分よりお客さんに満足してもらう
お客様はお店に歌いに来ているわけではなく、楽しむために来ているということが大前提です。
キャストにただ自分の好きな曲を気持ちよく歌わせてはいけません。
年配のお客様には、その年代に合わせた選曲を心がけましょう。若い子の流行を知りたいお客様もいますが、それ以上に自分が知っている曲を聞くほうが楽しいものです。
②盛り上げることを意識する
最も注意すべきは、歌のうまいキャストです。
歌のうまい人は選曲や歌い方へのこだわりが強く、本気で歌い切ってしまいがちです。しかしそれをやると、次の人が歌いにくくなって場の空気が重くなります。
そうならないために、歌は1番だけで終わらせましょう。2分程度なら「うまい」という印象だけが伝わり、雰囲気は盛り上がったまま次に回せます。
また、モノマネと宣言して歌うのも効果的です。「歌がうまいキャスト」より「モノマネがうまいキャスト」という親しみやすい印象を与えられます。
選曲は、しんみり聞かせるバラードよりも、みんなで盛り上がれる曲を選びましょう。
③カラオケが苦手なら回し歌いをする
中にはカラオケが苦手なキャストもいます。
そうしたキャストには「回し歌い」を教えましょう。
画面ごとやフレーズごとにマイクを渡して歌うことで、本人はあまり歌わずに済み、場も盛り上がります。
「カラオケが苦手だから」と断るのではなく、苦手なりに場を盛り上げる方法を指導しましょう。
年代別・盛り上がるおすすめ曲
年代別の選曲の目安を紹介します。事前に「鉄板楽曲リスト」を作っておくと、スムーズに対応できます。
20代のお客様向け:2010年代後半〜2020年代のヒット曲
- 「Lemon」/米津玄師:2018年のオリコンカラオケ年間ランキング1位。長年歌われ続けている定番曲です。
- 「マリーゴールド」/あいみょん:2019年のカラオケランキング上位。若者を中心に幅広く歌われています。
- 「Pretender」/Official髭男dism:2019年リリース。幅広い世代に人気です。
- 「夜に駆ける」/YOASOBI:2020年のオリコンカラオケ年間ランキング1位。
- 「ドライフラワー」/優里:2021年リリースで大ヒットしました。
30〜40代のお客様向け:2000年代〜2010年代前半のヒット曲
- 「女々しくて」/ゴールデンボンバー:2012年のカラオケ年間ランキング1位。宴会での定番です。
- 「残酷な天使のテーゼ」/高橋洋子:長年カラオケランキングの常連です。
- 「小さな恋のうた」/MONGOL800:2001年リリース。世代を超えて歌われています。
- 「ハナミズキ」/一青窈:2004年リリースのバラードの定番です。
- 「キセキ」/GReeeeN:2008年リリース。ドラマ主題歌として大ヒットしました。
50〜60代のお客様向け:1970年代〜1980年代のヒット曲
- 「異邦人」/久保田早紀:1979年リリース。印象的なメロディで今も歌われています。
- 「赤いスイートピー」/松田聖子:1982年リリースの代表曲です。
- 「川の流れのように」/美空ひばり:1989年リリース。日本の歌謡曲を代表する名曲です。
- 「いい日旅立ち」/山口百恵:1978年リリース。多くの人に親しまれています。
- 「昴」/谷村新司:1980年リリース。カラオケでも人気の高い曲です。
客層の年代がバラバラな場合は、「小さな恋のうた」「残酷な天使のテーゼ」など世代を超えて知られている曲が無難です。
カラオケ導入に関するよくある質問
Q1. カラオケの導入費用はどのくらいかかりますか?
リースなら月額2万〜5万円、レンタルなら3万〜15万円、購入なら新品100万〜300万円が相場です。
ナイト店の97%はリース・レンタルを選択しています。ただし月額料金にJASRAC使用料・通信回線費・電気代は含まれないため、総額で比較してください。
Q2. リースとレンタルはどちらがお得ですか?
長期間(3年以上)利用する予定であればリースが有利です。
ただしリースは中途解約が原則できず、違約金が発生します。開業間もない店舗や事業計画が固まっていない段階では、解約可能なレンタルの方がリスクは小さくなります。
Q3. DAMとJOYSOUND、どちらを選ぶべきですか?
音質や曲数に決定的な差はないため、客層とサポート体制で選ぶのがおすすめです。
若年層でアニメ・ボカロ需要が高いならJOYSOUND、本人映像や精密採点を重視するならDAMが向いています。迷った場合は、近隣の競合店の導入状況を確認するのも一つの方法です。
Q4. 防音対策にはどのくらい費用がかかりますか?
簡易的な対策で50万円程度、本格的な防音工事では200万円以上かかるケースが多いです。
物件の構造によって必要な対策が変わるため、契約前に内装業者へ相談しておきましょう。風営法の騒音基準や近隣トラブルにも直結する重要な投資です。
Q5. 中古のカラオケ機器を買っても大丈夫ですか?
極端に安い中古品は、海賊版などの不正な機器である可能性があるため注意が必要です。
また、古い機種は配信される楽曲が減っていくため、結局買い替えが必要になるケースもあります。正規の業者から購入するか、リース・レンタルを選ぶ方が安全です。
Q6. カラオケ機器の故障時はどう対応すればいいですか?
契約前にサポート体制と対応時間を確認することが最も重要です。
営業中の故障は売上に直結します。代替機の貸し出しがあるか、深夜帯でも連絡が取れるかを事前に確認しておきましょう。リース・レンタル契約であれば、故障対応が月額に含まれていることが多いです。
カラオケと合わせてPOSシステムで店舗管理も効率化しよう
カラオケを導入して接客の質を上げるのと同時に、売上管理やキャスト管理を仕組み化することで経営の土台が固まります。
水商売専門のPOSシステム「TRUST」なら、日々の店舗管理を一括で効率化できます。
- 売上管理:テーブル別・日次の売上を自動集計。VIPルームの売上も個別に把握できる
- キャスト給与計算:ドリンクバック・指名バックなど複雑な報酬を自動計算
- 明朗会計の実現:電子レシートで会計内訳を自動出力。カラオケ代込みの明細も明確に提示できる
- 不正防止:伝票の削除・変更履歴が残るため、売上データの改ざんを抑止する
14日間無料でお試しいただけます。
水商売の開業を検討している方へ
水商売の開業には、資金計画から物件選定、許可取得まで、多くの準備が必要です。
開業準備を万全に行うことで、スムーズな営業開始、初期トラブルの回避、無駄な投資の削減、そして開業後の早期黒字化が実現できるでしょう。
弊社のLINE公式アカウントでは、開業を成功させるための以下のサポートを提供しています。
- 開業に必要なPOSレジシステム「TRUST」のご案内
- 顧客管理アプリの導入支援
- シフト管理システムの活用方法
- 物件選定・内装業者など協力業者の紹介
- POSレジ・顧客管理・シフト管理に関する個別相談
開業時から適切なシステムを導入することで、スムーズな運営開始と効率的な経営が可能になります。
開業準備から開業後の運営まで、必要なシステムやツールについて担当者がご案内します。
これから水商売を始める方こそ、ぜひご相談ください。
まとめ
カラオケ導入の要点をまとめます。
- ナイト店の97%はリース・レンタルを選択。月額2万〜5万円が相場
- 月額にJASRAC使用料・通信費・電気代・防音工事費は含まれない
- 機種選びは機能よりサポート体制を重視する
- 導入後はキャストへの活用教育が成果を左右する
複数の業者から見積もりを取り、総額で比較した上で判断してください。
なお、カラオケの運用には風営法上の注意点があります。キャストがデュエットや手拍子をすると「接待」に該当し、深夜0時以降は「遊興」の規制もかかります。導入前に必ず以下の記事も確認してください。














