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今月のキャストの人件費が大変なことに
毎月、変わってくる人件費を適切に管理したい・・・
キャバクラなどの水商売経営において「キャストの人件費」は、頭を悩ます問題の一つです。
キャストの人数を減らすと人件費は下がりますが、お客さんの満足度も低下します。
一方でキャストの数を増やすとお客さんの満足度は高まりますが、経費も増えてしまいます。
「適切な人件費を知りたい!」
そこで今回は、
・キャバクラでの人件費の基本情報
・理想の人件費の割合
・人件費の管理の仕方
について紹介していきます。
人件費を適切に管理して、お店の利益を最大化させていきましょう。
今回はキャストの人件費をメインに紹介していきますが、ボーイと社員の人件費にも簡単に触れていきます。
それではキャストの人件費から見ていきましょう!
キャバクラ(水商売)での人件費は3パターン
「キャバクラの人件費」と聞くと、真っ先にキャストの人件費を思い浮かべると思います。
経費の大部分を占めるのがキャストの人件費であり、これをいかに管理していくかが大事になってきます。
しかし、人件費にはキャストの他にもボーイや社員の給与も含まれます。よって、ここで簡単に人件費の種類に関して紹介していきます。
キャストの人件費
キャバクラなどの水商売では、キャストが目玉商品になります。キャストの質を上げるためにも、人件費は重要になってきます。
また、人件費には時給だけなく指名やドリンクバック、ポイントも含まれてきます。
ボーイ(アルバイト)の人件費
次に紹介する人件費はボーイへの給与です。
ボーイもキャストと同じく、優秀な人材を確保するためには、給与が大事になります。
また、お店によっては、キャストよりもボーイの人材確保に苦戦しているところもあります。
キャストとボーイの人件費は月によって変わってくるため、変動費と呼ばれます。
社員への人件費
社員への給与は基本的に時給ではなく、月ごとに決まっているため固定費と呼ばれています。
毎月の人件費は変わらないため、給与を決める最初のタイミングが大事になってきます。
キャバクラでのキャストの人件費は40%〜42%が望ましい
人件費はキャストの出勤日数、出勤人数、出勤時間、成績によって変わってきます。
そのため、キャストの人件費は、適切に管理をしないと月によって大きく変動してしまいます。
そして人件費は、その月の売上の40%~42%にしておくことが望ましいと言われています。
ここでは、「なぜ40%~42%がいいのか」について説明していきます。
キャバクラではキャストを減らすとお客様満足度が下がる
キャバクラではキャストがメインの商品であり、お金をかけて質の高いキャストを集めることが大事になります。
また、質と同じくらい大事なことは、その日に働いているキャストの人数です。
キャストの数よりもお客さんの方が多い場合は、お客さんを待たせてしまうことがあります。
さらに、余裕を持った付け回しもできなくなります。
これによりお客さんの満足度が下がってしまいます。
よって、お客さんの満足度を第一に考えた場合、キャストの数はお客さんの数+2~3人が望ましいです。
例えば、お客さんが15人の場合は、キャストは17人~18人ほどが望ましいです。
お客さんの数を予想してキャストの数を決める
人数をしっかりと管理すると、人件費はだいたい40%前後になります。
さらに、お客さんの満足度をより上げるためには、数パーセントは許容範囲になります。
このときに大事なることが、どのようにしてお客さんの数を予想するかです。
次の章ではデータによる科学的な経営方法を紹介します。
データを活用して効率的にお客さんの数を予想
お客さんの満足度を最大化しながら、人件費を適切に保つためにはデータを管理する必要があります。
データを使った経営は普通の飲食店のみならず、キャバクラやガールズバーなどの水商売の店舗でも一般的になってきています。
データを管理するには以下の2つの方法があります。
- 毎日コツコツとデータを記入していく
- POSシステムでオーダーを取りながらデータを管理していく
しかし、営業中にコツコツでデータを取り、営業後にまとめるのは非常に大変です。
誰にでもできるデータ収集は機械に任せましょう!
データを活用することでカンだけに頼らない、科学的な経営を目指してください。
POSシステムのデータを活用する
売上やキャストの勤務状況、お客さんのデータを管理するにはPOSシステムを使うことで簡単に行うことができます。
POSシステムを使うことで、通常の業務を行いながら、その日の売上やお客さんの人数を簡単に記録することができます。
これにより、前年の同月のデータから毎日の来店客数を予測できます。
そのデータからお客さんの数+2~3人のキャストをシフトに入れましょう。
お客さんが少ない時にこそキャンペーンを行う
システムを使って来店客数を予測しても、雨などの予測不能な事態が起こることがあります
。お客さんが予想よりも増えることのあれば、減ることもあります。
お客さんの数+2~3人の法則を考えると、お客さんが少ない日にはキャンペーンを行って、予想人数に達する工夫をしてください。
したがって、お客さんが予想よりも少ないときにキャンペーンを行うようにしましょう。
雨の日限定の割引や曜日限定のイベントなどが効果的です。
対策を打つことでお客さんの数+2~3人を目指してください。
キャバクラでのボーイへの人件費は売上の5%が理想
次にボーイの人件費を考えていきます。
タイトルにもあるようにボーイの人件費は売上の5%前後が理想的です。
キャストと比べると割合は高くありませんが、ボーイの人件費も重要な役割を果たしています。
ここでは、ボーイの人件費に関して説明していきます。
いいボーイはお客さんを呼び込む力がある
ボーイにはキャストと同様にお客さんを呼び込む力があります。
一般的にボーイに必要な素質は
- キャストの面倒を見ながらキビキビ動くこと
- お客さんに対して愛情持って接すること
この2つが大事になってきます。
これができるとボーイ目当てでお客さんが来店して、指名を受けることもあります。
したがって、優秀なボーイは売上に大きく貢献しています。
いいボーイに対しては給与を上げる
お客さんから指名を受けるようなボーイには、店の売上に応じて給与を上げていきましょう。
優秀なボーイを他の店舗に逃さないためにも、給与制度を活用してください。
キャバクラの社員の人件費は固定給にする
店長や社員の人件費は固定給にして、安定的な人材を雇っていきましょう。
給与はお店によっても異なりますが、一般的には店長が月に50万円+売上ボーナス、社員が40万円ほどです。
社員もボーイと同じような素質が求められます。さらに、店長クラスになってくると付け回しなどの、より重要な役割が求められます。よって、売上によるボーナスなどがあると社員のモチベーションの向上にもつながります。
まとめ:データを使って人件費を適切に管理することで売上を上げる
今回の記事では、キャバクラなどの水商売での人件費の説明をしました。
ここで覚えておいてほしいことは以下の3つです。
- キャストに投資することは大事
- キャストの人件費は売上の40%~42%
- データを管理してお客さん+2~3人経営を目指す
キャストやボーイはお店にとって最も大事な商品です。よって、人件費に惜しまずに投資をすることが大事です。
お店の売上と顧客満足のバランスを考えるとお客さんの人数+2~3人のキャストを準備することが理想です。
そして、人数を調整するためにデータを管理することが大事になります。前年度の同月との比較から、毎日のお客さんの来店に日数を予想して、適切なシフトを組んでください。
これまでの経営で人件費を気にしていなかった方はこれをきっかけに考えてみてください。